尾瀬には燧ヶ岳と至仏山があります。この2つの山は頂上から尾瀬ヶ原を見渡すことができ、至仏山は鳩待峠から近いので多くの登山者に登られている山です。今回は至仏山の魅力と難易度別登山ルートを紹介します。
至仏山の魅力と特徴
尾瀬ヶ原全体を見渡せる至仏山の頂上
至仏山の魅力は何と言っても頂上から見渡せる尾瀬ヶ原です。尾瀬ヶ原の中心を貫く木道や、点在する池塘は春夏秋冬で彩りを変え目を楽しませてくれます。正面には燧ヶ岳があり、左右も山々に囲まれた尾瀬ヶ原の特徴的な自然の神秘を満喫することができます。
高山植物に囲まれた至仏山
至仏山を登山すると目に飛び込んでくるのが高山植物です。至仏山頂上周辺、小至仏山周辺、鳩待峠に向かう下山道に咲き乱れる高山植物は、種類が多く色とりどりで植物や花に興味がない人でも、その美しさに驚くことでしょう。
様々なアクティビティが1年中楽しめる至仏山
尾瀬ヶ原のハイキングを終え、登山に挑戦してみようと考える初心者の方や、テント泊を絡めて登山に挑戦してみようと考える方や、バックカントリースキーに挑戦してみようと考える方などが多く訪れるのが至仏山です。このように初心者の方々が山のルールを分からず山に踏み入ることで、多くの自然破壊が行われた過去を持つため、入山する際は植物保護などに目を向けて常識的な登山をすることが重要です。
鳩待峠から至仏山-最短で登頂可能な登山コース
山の名前 | 至仏山 |
都道府県 | 群馬県 |
標高 | 2228m |
天気・アクセスなど | 至仏山の詳細情報 |
場所 | 群馬県・尾瀬周辺 |
必要日数 | 日帰り登山 |
総コースタイム※ | 4時間 |
距離 | 約9.3km |
累積標高 | 約740m |
難易度 | ★★★☆☆ |
尾瀬ヶ原を歩くと至仏山の雄大な山容を楽しむことができます。この至仏山へは鳩待峠と湯の小屋からの登山道があります。
鳩待峠から至仏山、山ノ鼻の区間は5月上旬から6月下旬の残雪期は入山禁止となります。期間限定で4月後半に残雪期の利用が可能になります。この期間を狙ってバックカントリースキーや雪山登山を楽しむ人たちであふれます。
鳩待峠の駐車場の中を北に向かって歩くと山ノ鼻へと向かいます。登山道の入り口には案内板があるので確認しましょう。
山ノ鼻までは約50分の道のりで、入山可能間近の場合は残雪があるので注意して歩きましょう。
山ノ鼻から至仏山までは原則として上りの一方通行となっています。山の鼻キャンプ場にはトイレがあります。
高天ヶ原は高山植物が咲き乱れるスポットです。至仏山頂上付近で花々を楽しみましょう。至仏山に到着し振り返ると尾瀬ヶ原が見渡せます。今まで登ってきた道のりを見るようで達成感もひとしおです。
至仏山を後に、小至仏山、オヤマ沢田代は特に高山植物が美しい場所です。オヤマ沢田代から右へ行くと笠ヶ岳、左へ行き鳩待峠へと下山をします。下山道にあるトカゲ岩付近は高山植物が美しく、至仏山が花の宝庫であることが分かるでしょう。
鳩待峠利用時の注意
鳩待峠までは例年5月下旬〜10月中旬までマイカー規制が敷かれているため、戸倉に車を停め、バスかタクシーに乗り換え鳩待峠へ向かう必要があります。時刻表は年度で変更があるため関越交通のサイトを確認する必要があります。以下は直近の時刻表です。
戸倉~鳩待峠 乗合バス時刻表
運行期間 | 尾瀬戸倉(発) | 鳩待峠(着) |
A | 5:00 | 5:35 |
B | 6:30 | 7:05 |
C | 7:50 | 8:25 |
8:55 | 9:30 | |
9:40 | 10:15 | |
10:10 | 10:45 | |
11:10 | 11:45 | |
11:55 | 12:30 | |
13:00 | 13:35 | |
13:50 | 14:25 | |
14:35 | 15:10 | |
15:45 | 16:20 | |
D | 16:40 | 17:15 |
- A:5/22~10/17の期間毎日運行
- B:5/22~8/15及び9/18~10/10の期間は毎日、8/21,22,28,29及び9/4,5,11,12は土日のみ運行
- C:4/24~11/3の期間毎日運行
- D:5/22~8/15の帰還毎日運行
⚠ 時刻表は関越交通で最新のものを確認必要
必要な登山時間を確認しておく
日帰り登山をプランする場合は、鳩待峠から至仏山の必要な登山時間を確認しておきましょう。最も早い鳩待峠スタート時間が5時35分。次が7時台となります。余裕をもったプランを作成することで事故を防ぐことができます。
- 西側からオマヤ沢を経由:所要時間4時間(休憩時間は省く)
- 山ノ鼻を経由し登頂後は オマヤ沢 へ周遊して下山:所要時間4時間45分(休憩時間は省く)