至仏山登山の難易度別ルート

燧ヶ岳とともに尾瀬を代表する名峰、至仏山。山頂一帯に咲き乱れる高山植物の花々、そして広大な展望を求めて、鳩待峠から登ることにしよう。ブナの樹林からシラビソの樹林、湿原から岩稜へと変化に富んだ山歩きが楽しめる。至仏山は残雪期の5~6月中は、自然保護のため登山禁止となるため注意が必要だ。至仏山への日帰り登山は鳩待峠を利用する。

鳩待峠利用時の注意

鳩待峠

鳩待峠までは例年5月下旬〜10月中旬までマイカー規制が敷かれているため、戸倉に車を停め、バスかタクシーに乗り換え鳩待峠へ向かう必要がある。時刻表は年度で変更があるため関越交通のサイトを確認する必要がある。以下は直近の時刻表となる。

戸倉~鳩待峠 乗合バス時刻表

運行期間尾瀬戸倉(発)鳩待峠(着)
A5:005:35
B6:307:05
C7:508:25
 8:559:30
 9:4010:15
 10:1010:45
 11:1011:45
 11:5512:30
 13:0013:35
 13:5014:25
 14:3515:10
 15:4516:20
D16:4017:15
  •  A:5/22~10/17の期間毎日運行
  •  B:5/22~8/15及び9/18~10/10の期間は毎日、8/21,22,28,29及び9/4,5,11,12は土日のみ運行
  •  C:4/24~11/3の期間毎日運行
  •  D:5/22~8/15の帰還毎日運行
  • ⚠ 時刻表は関越交通で最新のものを確認必要

必要な登山時間を確認しておく

日帰り登山をプランする場合は、鳩待峠から至仏山の必要な登山時間を確認しておこう。最も早い鳩待峠スタート時間が5時35分。次が7時台となる。余裕をもったプランを作成しよう。

  • 西側からオマヤ沢を経由:所要時間4時間(休憩時間は省く)
  • 山ノ鼻を経由し登頂後は オマヤ沢 へ周遊して下山:所要時間4時間45分(休憩時間は省く)

鳩待峠から至仏山:最短で登頂可能な登山コース

①鳩待峠→②笠ヶ岳分岐→③小至仏山→④至仏山

場所群馬県・尾瀬周辺
必要日数日帰り登山
総コースタイム※4時間
距離約9.3km
累積標高約740m
難易度★★★☆☆
※「40~50代(または60代)の登山経験者/2~5人のパーティー/夏山の晴天時」を基準に設定

尾瀬ヶ原を歩くといつもたおやかな姿で心和ませてくれる至仏山。その山頂へは、鳩待峠、それに湯の小屋からの登路がある。なお、鳩待峠~至仏山~山ノ鼻の間は、5月上旬~6月下旬の残雪期は入山禁止となる。

鳩待峠の駐車場の中を北に向かって歩き始める。そのまま直進すると山ノ鼻へ行くが、至仏山へは駐車場の最奥部で左に進む。登山道の入口には道標が立っている。ブナ林の中に入って、クマザサの切り開きをゆるやかに登って行く。10分ほど歩くと周囲は針葉樹の樹林帯に変わり、1866.9mピークへの急登にかかる。ピーク直前で左に巻くように進む。

次第に展望が開け、正面に笠ヶ岳、左に武尊山などが望めるようになると、平たい大岩のある小湿原に出る。さらに15分ほど歩けばオヤマ沢の小さな流れに出合い、その先にオヤマ沢田代がある。田代には木道が敷かれ、前方には小至仏山の岩稜が見える。

再び樹林に入り、笠ヶ岳への道を左に分ける。すぐに樹林をぬけ、ハイマツ混じりの岩稜をたどって小至仏山に着く。至仏山手前のピークを越え、岩の間を登って行けば至仏山の山頂である。周囲を遮るもののない大パノラマが開けている。

至仏山頂上と山ノ鼻とを結ぶ登山道は、植生の荒廃がひどいことから、1989年に通行禁止措置がとられた。それも、登山道が整備されたことで、1997年8月に閉鎖解除となり、通行ができるようになった。

しかし、最近は登山道周辺の植生の荒廃が再び目立つようになり、2008年からは、至仏山頂上から山ノ鼻への下りは禁止されることになった。したがって、下山は往路を鳩待峠に戻る。なお、至仏山を周遊コースで歩く場合は、鳩待峠~山ノ鼻~至仏山~小至仏山~オヤマ沢田代~鳩待峠のコースをとる。1日目は山ノ鼻に宿泊して尾瀬ヶ原の散策を楽しみ、2日目に至仏山を登るようにすれば、より充実した山旅になるだろう。

尾瀬植物研究見本園

尾瀬植物研究見本園

山ノ鼻で尾瀬ヶ原散策の前にぜひ訪れてみたいのが尾瀬植物研究見本園。山ノ鼻の広場の西側に広がる山ノ鼻田代に整備されているもので、湿生の植物のほとんどが観察できる。植物にはそれぞれ名札がつけられており、事前の学習にピッタリである。

まず至仏山に向かって木道をたどり、山ノ鼻田代のほぼ中間で北に木道が分かれたらそちらに進む。猫又川の右岸に近づくと木道は東に向かい、山ノ鼻の広場へと戻って行く。これで一周約1km。30分ほどで回れるが、植物観察を楽しみながらのんびり散策したい。尾瀬植物研究見本園と合わせて見学しておきたいのは山ノ鼻にある尾瀬山の鼻ビジターセンター。至仏山荘の南側に隣接し、展示室には、尾瀬の花や動物、地質などがわかりやすい図解や写真のパネルで解説されている。入館無料で、誰でも気軽に利用できる。

尾瀬ハイキングで楽しめる山々と植物

尾瀬散策のハイライトといえば、なんといっても尾瀬沼と尾瀬ヶ原を挙げなければならない。しかし、この2大ハイライトも燧ヶ岳と至仏山という尾瀬の盟主なくしては、これほど魅力的な景観にはならなかっただろう。さらに三条ノ滝や平滑ノ滝、燧裏林道、アヤメ平などがより彩のある尾瀬をつくりだしている。また周囲にそびえる会津駒ヶ岳や田代山などの秀峰群にも心ひかれる。これら尾瀬で楽しめる山々を以下で紹介している。

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