グラナイトギアの袋にファーストエイドを入れていて、解りやすいように救急っぽい色のものを使ってます。今回紹介するものはフルセットですが山行の内容によって抜いていくものもあります。日帰りか泊まり、ソロか友達、行く山の難しさなどで『ここまでは必要ないかな』というものは少なくしたりと調整をして持ち歩くようにしています。
ファーストエイド「常備薬」
まずは常備薬で、僕は偏頭痛持ちなんです。山の中ではあまり具合悪くはならないんですけど移動中に頭が痛くなったりするんですね。だから頭痛薬や鎮痛剤、風邪薬と鼻炎薬の3点セットは持ち歩くようにしています。
聞いた話だと、人によっては薬物アレルギーの方もいるので、慎重に扱わないといけないと考えています。具合が悪い人に市販の薬をあげる時に「何という名前のものか?」というのがわかるように袋に薬の名前を書くようにしています。
花粉症ではないんですけど、冬場に鼻炎が強くなったり、ハウスダストに弱く宿が埃っぽいと下を向けなくなるっていうキツイ状態に陥ることがあるので鼻炎薬は持ち歩いてます。
仲間にも使えるファーストエイド
フィルム石けんは無印良品で発売されているものです。山の中では決して使わないんですけど、下山後に公衆トイレなどで手を洗いたいとか、公衆浴場に入って石鹸が付いてないとかそういうことがあるので、念のため入れてます。
それとコンタクトをしているのでドライアイ用に持ち歩いている目薬で、これも人にあげることができるように使い捨てにしています。
僕はあんまり使わないんですけど、寒くなって辛いということが一緒に行くメンバーにいれば対処できるように貼るホッカイロを持ち歩いています。
軽い怪我をした時のファーストエイド
あとちょっとした怪我をしたとき用に絆創膏と、滅菌ガーゼと靴擦れ用のパッチ、それと綿棒です。滅菌ガーゼは切り傷とか擦り傷が出来てしまったらサイレンQという消毒薬で消毒をしたあとに傷口にガーゼをあててテープでとめて止血するというような使い方をします。
もし血が多くて止まらないという場合はガーゼではなくて三角巾やバンダナなどで止血をするなど応用するようにします。
滅菌ガーゼは絆創膏では傷口が収まらない、三角巾などが出番になるほど血が大量に出ていない。そんな中間の広い傷の止血に使うようにしています。
応用が利くファーストエイド
ダクトテープは靴底が剥がれたり、テントが破けたりエアマットに穴が開いたりという時に使えるものとして持ち歩いてます。このダクトテープも傷に直接あてるのではなくガーゼを肌に止めておくなどのテープ代わりとして使うこともできるみたいですね。
それとガーゼを切ったり、刺抜きや汚物をはさんだりするために使っているのはビクトリノックスのクラシックで、ファーストエイド用としてだけでなく普段からでも何かと役にたつので、サコッシュに取りつけて、いつでも持ち歩いています。
ここまでがどのような山行でも持ち歩くようにしているものです。ここからは応用編です。
ファーストエイド応用編
1つ目にはサムスプリントという副木と三角巾です。添木になるようなものがない時、またわざわざ探さなくともこの副木で骨折などの対処に活用できます。使い方は色々あって手や指に使ったり、首に巻いて使ったり、2つ使って腕をサンドするように使ったり応用幅が広く万能なものなんです。
もしもの時のファーストエイド
2つ目に幸い今まで使った事はなく、今後も出来れば使いたくない代表選手としてCPR用のセット。CPRとは心肺蘇生法という意味で、人口呼吸と心臓マッサージをするためのものです。救急車が来るまでの間に心肺が停止してしまっていると脳に酸素がいかなくなるので、応急処置をしないともし助かったとしても後遺症が残る可能性が高くなる。だからその間に出来るだけの事として人口呼吸や心臓マッサージを施すことでリカバリー率が変わると言われています。
人口呼吸をするときにダイレクトに行ってもいいんですけど、二次感染の恐れがある。なので人口呼吸用のカバーを使って行うっていうものなんです。善意で助けたのに助けようとした人が感染してしまったらもともこもないので、こういうものを使いましょうっていうものです。
手袋も止血をするときに、血が自分の粘膜などに入って感染する可能性がある。同じ考えで準備されているアイテムです。これらは「あ~あの時持っていれば良かった」と後悔することがないように、お守りのように持ち歩いているっていうものなんです。
これらはいつ何時、必要な状況になっても冷静に対応できるよう、使用方法の練習を定期的に行うようにしています。