テレマークスキーを始めた僕がスキーポールを購入するまでに至るプロセスを紹介します。また僕が購入するにブラックダイヤモンド「トラバースWR2ポール」の特徴や魅力を紹介します。今回はピステ(ゲレンデ)での使用はもちろん、バックカントリーに出かけたときも使いやすい視点でスキーポールを選んでいます。
おすすめポイント
- アルミ製ポールだからカーボンのようにポキっと折れづらい
- アルミ製ポールとしては軽量性に優れている
- ジョイント数が1つで凍結リスクが少ない
- パウダバスケットが付いてきて、取り付けたら外れる心配が少ない
商品概要
ブランド | ブラックダイヤモンド |
商品名 | トラバースポール |
商品説明 | バックカントリーでの使い勝手を追求したシンプルな2セクションアルミポール。グリップトップはバックルやヒールリフターの操作をしやすいフック形状。グリップ下にラバーエクステンショングリップを装備。 |
価格 | ¥11,000(税込) |
重量 | 592g(95~145cm、1ペア) 608g(105~155cm、1ペア) |
管理人の評価・レビュー
総合評価 | ★★★★☆ |
快適性 | ★★★★★ |
軽量性 | ★★★☆☆ |
コンパクト性 | ★★★★☆ |
コストパフォーマンス | ★★★★☆ |
スキーポールを選ぶ際に気をつけたこと3点
スキーポールを選ぶ場合は素材と重量、ジョイント数を鑑みる必要があります。それぞれの理由について掘り下げていきます。
まず素材についてですがアルミとカーボンがあります。全てがアルミないしはカーボンで作られているポールもあれば、上半分がアルミで下半分がカーボンというポールもあります。
カーボンはポキッと割れるように折れてしまう素材に対して、アルミはぐにゃっと折れる特性がある為、もしも折れてしまってもその後もアルミであれば折れた部分を戻すことで使い続けることができる可能性があります。
特に初心者の時期は予期せぬ転び方もするでしょう。カーボンは使っているうちに疲労しがちという経験は登山用のポールで経験しているのでアルミ製のポールが良いと思いました。
次に重量です。スキーをしているとポールは滑っている最中に振っているものになり、スウィングウェイトが少ない疲れづらいポールが良いと考えました。なのでアルミ素材を使っているポールの中でも重量が抑えられたポール、ないしはカーボンを取り入れたポールが良いと考えました。
続いてジョイント数です。ジョイント数は重量、強度、トラブルリスクが関係します。3ピースでコンパクトにすることができるスキーポールもありますが、ピステでは仕舞うことは皆無、バックカントリーでも登りでも使用していることが殆で仕舞うシーンが少ないことを考えると、ジョイント数が少ない強度のあるポールが良いと思いました。凍結したときに伸縮できなくなるなどのリスク軽減にもなります。
これらを鑑みて選んだのがブラックダイヤモンドのトラバースポールです。
トラバースポールの素材と重量とジョイント数
トラバースポールは上段に16mm径、下段に14mm径のアルミシャフトを使用した2セクションのシンプルなスキーポールです。重量は105〜155cmの長さに調整できるタイプで1ペアで608gです。フリックロックシステムで長さを調整でき、凍結にも強いので安心感のある作りとなっています。
雪に沈みにくく扱いやすいパウダーバスケット
100mmのパウダーバスケットがついてきます。先日サイドカントリーでシールを貼ってスキー板に乗って歩行練習をしたのですが、深い雪の中をトラバースしながらラッセルして歩いたときに、深雪にポールが沈みづらいということが非常に重要であることを痛感しました。
このパウダーバスケットが雪山で使用中に取れて紛失してしまうという情報をみたことがあるのですが、ブラックダイヤモンドのトラバースポールはグリグリを押しながら回し込んでいくことで装着でき、外れる心配がほぼありません。硬過ぎで装着が難しい場合は熱湯に3分ほど浸けてからだとスムーズに入ります。僕の場合は一度装着したら外すことがないのですが、もしも外して、また装着するときは、スクリュー痕が残って装着は多少スムーズになるようです。
バックカントリーに万能な機能
グリップの上端にはくちばし状のフックが装備されており、立ったままスキーバインディングのクライミン
グサポートを引き起こすことができます。パックを背負ったまましゃがみこんで操作する必要がないため、素
早いクライミングサポートのセットが可能です。
様々なシーンに対応したトラバースポールの種類
※横スクロールで表がスクロールできます。商品名 | トラバースポール | トラバース3ポール | トラバースプロポール | トラバースWR2ポール | レーザーカーボンプロポール | ベイパーカーボンポール | ベイパーカーボン2ポール |
重量 | 592g(95~145cm、1ペア) 608g(105~155cm、1ペア) |
85-125cm=586g(1ペア) 100-140cm=616g(1ペア) |
556g(95~145cm、1ペア) 564g(105~155cm、1ペア) |
594g(1ペア) | 524g(100~125cm、1ペア) 542g(115~140cm、1ペア) |
330g(115cm、1ペア) 336g(120cm、1ペア) 342g(125cm、1ペア) 346g(130cm、1ペア) 352g(135cm、1ペア) |
450g(1ペア) |
価格 | ¥11,000 | ¥12,100 | ¥13,530 | ¥15,400 | ¥18,480 | ¥18,480 | ¥20,900 |
ジョイント数 | 1 | 2 | 1 | 1 | 1 | なし | 1 |
素材 | アルミ | アルミ | アルミ | アルミ | アルミ・カーボン | カーボン | カーボン |
追加機能 | -- | -- | スイッチリリースストラップ | ウィペットアクセサリー装着可 | -- | -- | -- |
僕が選んだトラバースポールは最もシンプルで価格が抑えられたタイプですが、よりコンパクトに携帯したいスキーヤーにはトラバース3ポールがおすすめです。トラバースポールが収納サイズ105cmに対して、トラバース3ポールは63cmです。
トラバースプロポールは緊急時に解放できるスイッチリリースストラップを搭載しています。ポールが手に絡まった状態で雪崩に巻き込まれてしまうと身動きが取りづらくなってしまうのですが、ぐっと力を入れて手を動かすとストラップがリリースされる機構が備わっています。
その他ブラックダイヤモンドのカーボン製ポールは登山用ポールとしても人気のある商品で、例えばレーザーカーボンプロポールは、14mm径アルミシャフトと12mm径カーボンシャフトを組み合わせた軽量堅牢な2ピース構造で、115~140cmのモデルで1ペア542gと軽量に仕上がっています。
ベイパーカーボン2ポールは18mm径と16mm径のカーボンシャフトを組み合わせたオールカーボンの2ピース構造で、100〜135cmのモデルで1ペア450gとさらに軽量に仕上がっています。
ポール1つとっても様々な視点で考えると色々と迷ってしまいますが、まずは実際に使ってみることからスタートしつつも、山中で使えなくなってしまうということがない、リスクを極力減らすことができるポール選びというのを重要視することをおすすめします。