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2024.02.24
パタゴニアスタッフ佐藤優の雪山登山レイヤリング方法・おすすめのウェア

パタゴニアスタッフ佐藤優の雪山登山レイヤリング方法・おすすめのウェア

パタゴニア横浜・関内ストアのスタッフ佐藤優が冬山における登山で実際に着用しているパタゴニアのおすすめのウェアを紹介します。何故冬山におすすめなのか?実際に選んでいる理由と共にレイヤリング方法も紹介していきます。

柔らかくしなやかなハードシェル『デュアル・アスペクト・ジャケット』

久しぶりに登場したパタゴニアらしいハードシェルジャケット。3層構造で雪山対応の製品はいくつかありますが、「本気度」をとても感じます。ハイエンドでないながらも、リサイクル素材に PFC フリーの撥水を施すのはパタゴニアらしく、その生地は柔らかくしなやかなのがとても良い。これから雪山を始める方にも、毎年雪山を登る方にとっても使いやすい。

パタゴニアスタッフ佐藤優の雪山登山レイヤリング方法・おすすめのウェア

ハードシェルとレインウェアとの違いは摩擦への強さや強度で、多少の岩の擦れなどに強いのがハードシェルと呼ばれていますが、デュアルアスペクトは素材のバリバリ感がきになる方には特におすすめです。ゴアテックス・プロシェル等は生地の張りが出るため、私はしなやかな H2No を選ぶことが多いです。

雪山装備も道具のひとつで、防水のウェアのメンテナンスも大切です。半永久的な撥水・防水はどんなウェアにもありません。1 回の雪山トリップから自宅に戻ったら汚れを洗い落としてプルーファーで撥水コートを行う、メンテナンスもセットで装備とお付き合いが必要です。

脇には熱や湿気を逃がすベンチレーションがつき、ポケットはハーネスを着けやすい高い位置にあります。全3色で、特に静かなスモルダーブルー(SMDB)カラーは、華やかなカラーのザックやボトムスに合わせやすく、タウンユースにもおすすめです。

温度調整がしやすいベースレイヤー『キャプリーン・サーマルウェイト・ジップネック』

運動量が多く、汗をしっかりかく方には、温度調節をしやすいジップネックのスタイルがおすすめです。雪山 1 泊 2 日、標高の高低差が特にある、また行動時間が長い時はやはりジップネックが便利です。クルーネックは胸元が閉じているので常に温かく、そこまで行動時間が長くなく高低差が大きくない、また日帰り山行などにおすすめです。

キャプリーン・ミッドウェイトとサーマルウェイトの選択は、山の地域や筋肉量など様々なポイントがあります。もし初めて保温ベースレイヤーを購入される方ならミッドウェイトが良いかもしれません。一番下に着用するため、暑くてもそれ以上脱ぐことができません。ミッドウェイトなら春の初めくらいまで着用でき、寒い時は上に重ね着をすれば調整ができます。

12~1、2 月はサーマルウェイトが活躍します。冬の始まりである 12 月は体が寒さを感じやすい傾向があります。春に向かって徐々に寒さの耐性がついてきます。そして、北に上がるほど寒くなります。信州新潟は同じくらい、浅間山周辺や八ヶ岳など内陸は寒く、雪が降る沿岸部は比較的温かい傾向があります。秋田・青森などはそこまで温度が下がらず、岩手の内陸部は非常に寒い。北海道も日本海から離れると寒い。地域によって気温に大きく差があります。

通気と保温を併せ持つミドルレイヤー『R1 エア・フルジップ・フーディ』

普段でも着てしまう、ひとことで言うとすごく丁度良いフリース。汗の抜けが良く、保温力もあります。

面白いジグザグのジャガード・フリース素材は、通気性が良いため、風が強い時はウィンドシェルを着るのがおすすめです。フードを被りジッパーを閉じると口元の高さまで覆うことができ、簡易的にバラクラバの代わりにもなり、冬山用のフリースとしてしっかり活躍します。中間着として脱ぎ着ができるフルジップと、行動中も着続けるプルオーバーは、使い方が異なります。

汎用性の高さが魅力のボトムス『R1 デイリー・ボトム』

温かくてとても伸びるボトムスです。R1 コレクションの中でも素材の表面がつるつるとしているため、シェルパンツを重ねて履く時も、足上げの際に布地同士がひっかからない。シルエットはベースレイヤーほどタイトでないジョガーのようで、山小屋でうろうろする時、下山後の温泉も履いています。細身のスタイルが苦手な方は、ウィンドシェルのパンツを上に履く方法もあります。

とても柔らかく保温性があり、雪山登山でもバックカントリーでもおすすめです。厳冬期の八ヶ岳など本当に気温が冷える時など、キャプリーンエアまたはキャプリーン・サーマルウェイト・ボトムスをベースレイヤーに着用しても、伸縮性があるため重ね着の締め付け感も少ない。細身のスタイルが好みの方は 1 枚で山にも普段にも着用できるでしょう。

行動にも休憩にも使える保温着『ナノ・パフ・ジャケット』

ナノ・パフは「なんでもさん。」
街にも、アウトドア:スキー、スノーボード、低山ハイクなど、いつでも活躍します。

耐久性がありとても丈夫で、パッカブルで、そして濡れにも強いタフさがあります。本当に寒い時やずっと下りの時は中間着としてシェルの下に着る場合と、さほど寒くない気温の場合は行動中は暑いので、休憩時にシェルの上に着たり、山小屋の中で上着として使用しています。

私は「暑がりの寒がり」で、行動中インサレーションは中には着ません。冬のテント周りでは、もう一枚アウターダウンは必要です。タフなナノ・パフは洗濯などワイルドに扱っても良いし、ダウンと比べて洗剤や乾燥など気をつかわなくて良いため、とても楽です。1着目のナノ・パフ・プルオーバーも 12 年間使っており、綿の厚さは変わってきていますが、まだ着る事が出来ます。

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