2022.02.11

【スワニーのグローブを愛用する理由】ヴァルカンとザエアー3フィンガーの使い分け

冬山登山ではカフの作りの違いで2種類のグローブを使い分けています。グローブの形はグローブをしたままでも細かな作業がしやすく、保温性に優れた三本指ミトンが好きです。様々なグローブメーカーがある中で、これらの特徴を備えさらにデザイン性に優れたスワニーのグローブを愛用しています。

スワニーとは

スワニーはアメリカのグローブ専門メーカーで、こだわりの機能が詰まった様々なグローブの展開と、優れたデザイン性が魅力です。2022年SSからは登山向けのグローブ展開も始まり、冬山だけでなく3シーズンにも使える面白いグローブが揃っています。今回紹介するグローブはスワニーではスキーグローブとしてのカテゴリに属しています。僕はこのグローブを冬山登山で愛用しています。

スワニーグローブのおすすめポイント

保温素材にはサーモライトを使用
形状はロブスターと呼ばれる3本指で、5本指と比べると指同士がまとまっている分、保温性が高い
耐水性と透湿性を備えたゴアテックスフィルムを採用
立体設計が施されており、指を曲げる動作がしやすい
撥水加工を施した山羊革がしなやかで細かな作業がしやすい

愛用している2種類のスワニーのグローブの使い分け

愛用している2種類のスワニーのグローブはヴァルカンとザエアー3フィンガーです。ヴァルカンはグローブの上からハードシェルを重ねるタイプ、ザエアー3フィンガーはハードシェルの上からグローブを重ねるタイプです。

グローブのカフが長いことによって、グローブとウェアの間から雪の浸入を防ぐことができるという単純なことではなく、肘より手が下にある状態で雪が降っている時には、グローブの中に雪が入らないように、グローブの上からハードシェルを重ねるヴァルカンを使用します。

逆に肘より手が上にある状態で雪が降っていたり、アイスクライミングや高所登山で手をあげるシーンが多い場合はハードシェルの上からグローブを重ねるザエアー3フィンガーを使用します。

冬山登山でグローブの中に雪が入るなどして濡れてしまったら、すぐに乾かすことができないので、予備のグローブは必ず一つ装備に加えています。ザエアー3フィンガーをメインに使う時はヴァルカンは予備グローブとして装備に加えています。

スワニーのグローブを選ぶ理由

冬山登山のグローブも愛着をもって長く使い続けたいという思い。デザイン性に優れ、人とは違うグローブを使用してみたいというこだわり。その上で保温性とグローブをした状態で細かな作業ができる特徴を備えているということでスワニーを愛用しています。

保温性

どちらのグローブも保温素材にはサーモライトを使用しています。この素材はマカロニ状の中空繊維と極細ファイバーによってデッドエアを作り保温性を実現します。そして繊維の中心部分が空洞になっているので軽量性にも優れており、実測でどちらのグローブも片方で100gちょっとと軽い特徴を備えています。

形状はロブスターと呼ばれる3本指で、5本指と比べると指同士がまとまっている分、保温性が高く、人差し指を支えるのでつまむような動作が可能です。

ライナーは五本指グローブ形状なのでさらに保温性を強化しています。

耐水性

厳冬期の登山においては山小屋などで雪が溶けてグローブが濡れたり、3月から6月だと雪がビチョビチョになって登山中にグローブが濡れるシーンが多くなります。だからゴアテックスのフィルムのあるなしを重視しますが、今回紹介するスワニーの2種類のグローブにはゴアテックスのフィルムが入っています。このフィルムは外部からの水や雪の浸入を防ぐと共に汗を外に放出する透湿性も備えています。

ゴアテックスのフィルムがあるかないかとでは、やっぱりあったほうが保温性も優れています。