登山において持ってきた食材やゴミ、カップラーメンで残った汁などを捨ててはいけません。特にカップラーメンの汁を山中に捨てていく人を多く見かけます。このようなことがないようにカップラーメンの汁の活用方法と処分方法を紹介します。
なぜ登山でカップラーメンの汁を捨ててはいけないか
人間がとる食事は動物からしてみると強い匂いを放つごちそうで、匂いを頼りに動物の移動が行われます。本来標高の低い場所で生活をしていた動物が標高を上げたり、移動するなどで、そこで生活する動物に捕食され(その逆も)、生態系を崩す原因となります。例えば山で出会うと人間が感動する雷鳥は、捕食の対象となります。だからカップラーメンの汁を捨ててはいけません。
カップラーメンの汁-活用方法
汁におにぎりを投入し雑炊にして食べる
カップラーメンで余った汁におにぎりを入れて雑炊にして食べるという方法があります。しかしながらラーメンの汁は味が濃く敬遠する方も多いでしょう。
半分のスープでカップラーメンを楽しむ
スープを少なくしてラーメンを食べるという方法があります。最初にカップラーメンの中に入っている調味料をカップから出して、半分ほどにします。粉はジップロックなどに入れて持ち帰ればいいでしょう。お湯を半分ぐらい入れてラーメンを食します。こうすることで汁も全部飲みほし易くなります。
このとき問題になるのが麺がお湯に浸からないことです。そこでおすすめなのがジップロックのスクリューロックコジーです。高い保温力があり、スクリュー式の蓋で密閉することができるので、麺を蒸して柔らかくすることができます。スクリューでしっかり閉めてしまうと蓋が開けづらくなるので注意しましょう。
乾燥マッシュポテトで汁を美味しくいただく
カップラーメンの汁を雑炊にして食べるのではなく乾燥マッシュポテトを入れてマッシュポテトにして食すという方法があります。もしも一泊二日の登山であれば、次の日の朝ごはんにもなるでしょう。日帰り登山でもマッシュポテトにすれば汁が溢れる心配がなくなり、持ち帰ることもできます。乾燥マッシュポテトではなくじゃがりこを入れてもマッシュポテトになります。
カップラーメンの汁-処分方法
固めて持ち帰る
残った麺スープを固めてポンという商品があります。これは残ったカップラーメンの汁などをゼリー状に固めて捨てることができる凝固剤です。必要な分だけ山に持って行ける個包装なので持ち歩くのに便利です。
汁ごと持ち帰る
しかしながら凝固剤を使って汁を固めたものは、ある程度の重さがあり躊躇しがちです。それならば汁ごと持ち帰るのが最も気軽です。そこでおすすめなのがジップロックのスクリューロックです。余った汁をスクリューロックに入れて蓋を閉めればこぼれる心配がなく持ち帰ることができます。
スクリューロックコジーを活用すれば、カップラーメンのカップゴミも出さずにラーメンを楽しむことができるし、マッシュポテトにしたものを保存しておくのにも便利です。
やめたほうがいい処分方法
ペットボトルに入れて持ち帰る(スープを入れる時にこぼれる可能性が大)、真空ボトルに入れて持ち帰る(真空ボトルが重い)、ジップロックに入れて持ち帰る(漏れる可能性が高い)は、やめたほうがいいでしょう。