僕が寝泊りする時に使用しているのはローカスギアのクフ・CTF3で、キューベンファイバーで作られたシェルターです。最初タープでもいいかなと思ったんですが、囲まれたところで寝るっていう安心感が欲しいと思ってシェルターを選んだんです。
シェルターを使わず寝た思い出
一度北アルプスでタープもシェルターも使わずに寝たことがあるんですけど、目をあけたら星が目の前にドーンと出ていて気持ちいいと言えば気持ちいいんですけど、なんか落ち着かなかったんです。
日本製の良さローカスギア クフ
ローカスギアのシェルターを選んだのは、軽さもあったんですけど、ちょうどローカスギアが出始めた年ぐらいで、「凄いのが日本で出来たぞ」ってちょっと周りがざわついてたんです。その時の僕の選択肢はローカスギアかゴーライトのシャングリラ、もしくは海外のものを個人輸入で買うかぐらいだったんです。
ゴーライトは自分には少し大きいなあと感じてやめて、海外の商品よりも日本の商品の方が作り手の人にコンタクトが取りやすいし、そういう安心感もあってローカスギアに決めたんです。
商品名にある「クフ」っていうのが1,2人用のシリーズで、使っている生地の違いで商品のバリエーションがあるみたいです。
フロアレスの良さを実感するローカスギア クフ
フロアレスっていうのも好きなポイントで、その理由の1つに、テントって中に砂やゴミ、虫が入るとストレスを感じちゃうんですね。『テントの中って綺麗で虫が入らない場所』っていう前提があって使っていると思うんです。
でも山に行って使っていれば、足で泥が跳ねてテントの中が汚れたり、虫も絶対に入ってくるじゃないですか。でもフロアレスって、そもそもそういった事は関係のないことが前提で使っているので、テントを使うときのようなストレスを全く感じないんです。
ローカスギア クフを使って感じること
それと山岳用のテントって特に前室がないものが多くて、そうすると外で靴を脱ぐことになるんですね。雨が降っていれば身体は濡れるし、濡れた状態でテントの中に入れば汚れる。こういうのもストレスに感じちゃうんです。
フロアレスのシェルターであれば、靴を履いたまま中に入って、雨に濡れない状況でマットに座ってゆっくり靴を脱げるんです。
また撤収するときもシェルターの中で全部片付け終わって、後はもうシェルターだけを「ババッ」と畳めば終わっちゃう。その時もテントだと、フロアの中を濡らして他のギアも濡らしちゃう。だからフロアレスはすごく理にかなっていると感じています。
登山装備を使い続けて感じたこと
最初は教科書通り、テントを買って、ハイカットの登山靴を買って、2,30キロ背負えるザックを買って、それらを使って登山をしていたんですけど、そういう意味ではストレスだらけだったんです。重たいというストレスもあったんですけど、テントに対するストレスが多くて、使っているときに『フロアはいらないんじゃないかな』って思っていたんです。
だからシェルターを紹介されてシェルターを欲しいと思ったんじゃなくて、自分で使っていきながら『シェルターの方が自分の性格にはあってるんじゃないか?』って感じたタイプなんです。
ローカスギア クフの移住性
風が強ければ、風は多少入ってくるし、テントに比べると寒いとは思うんですけど、僕の場合はテントからシェルターに変えたときはさほど気にならなかったです。それよりも『意外と暖かいんだな』って感じました。
寝るときに使うシェルターの役割としては、雨風を防いでくれるという事と、覆われる事で体温や地面からの熱をこもらせ室内を暖かく保ってくれるんです。おそらく外気温と1、2度は違ってくると思います。
トレッキングポール1本で立てて、下にはグランドシートとして断熱のエマージェンシーシート、その上にサーマレストのリッジレストを敷いて、その上に寝袋をおいて寝るというのが夏場の利用法です。
ジョンミューアでもローカスギア クフで
2013年にアメリカのジョンミューアトレイルに行ったんですが、その時に使ったのもローカスギアのシェルターです。夜は多分6度ぐらいまで下がるからダウンジャケットを着て、ダウンパンツを履いて寝ました。昼間は30度近くまであるんです。日中と夜の寒暖差が激しいんですけど、日本と違って湿気が少ないので日中でも日陰にいると涼しいんです。そんなに不快な暑さじゃないんです。