2013年にアメリカのジョンミューアトレイルに行ったんですが、その時に使ったのはローカスギアのクフというシェルターです。
ジョンミューアトレイルの魅力
シェルターを張る場所も日本と違って自由なんです。トレイルの地図を見て『自分は1キロ何分ぐらいのペースで歩けるから、だいたいこの辺りで寝ることになるな』って事前に目星を付けておくんです。
そこに近づいてきたらキャンプに適した場所を探すんです。探す際にはルールがあって、水から何フィート離れていなくちゃいけない、トレイルから何フィート離れていなくちゃいけない、といった色々な決まりがあるんですが、それらを満たす場所であればどこに泊まってもいいんです。
人の出会いから巡り会えた景色
最後に寝泊りした場所が素晴らしい景色の場所で、それを見つける事が出来た思い出深いエピソードがあるんです。トレイル340キロを歩ききる事を目的に急ぎ足で歩いていたんですが、ちょうどトレイルの半分ぐらいに来たところで、おじさんに「そんなに急いでどうするんだ?もっとゆっくり歩いて自然を楽しめばいいのに」って声をかけられたんです。
思考を変えて楽しんだロングトレイル後半
このおじさんの言葉が胸に響いて、そうして色々考えた挙句にジョンミューアトレイルを歩ききることは諦めて、もっとゆっくり遊び心を持ちながら歩いていこうって思考を変えたんです。
その後、最後の就寝場所を見つけるタイミングに差し掛かったぐらいで不思議な岩に出会ったんです。
『どうなってるんだろう?』って思って近づいてみたら、その岩の横に地面がフラットな場所があって、眺めが最高に良かったんです。すぐに『トレイル最後の就寝場所はここに決めた!』って思いました。
是非行ってみてほしいテント場
おそらく後半も歩ききることを目的にしていたら、この岩には出会ってなかったし、この景色にも出会ってなかったと思うと、あの時のおじさんとの出会いも助言もありがたく、人との出会いは感謝が多いなあって思うんです。
ちなみに岩は凄く大きくて、上には登れて先端まで行けると思うんですけど、ビビリなんでやめました。(笑)
岩の上を見ると誰かしら先端まで行っているようではあったんですけど、折れるタイミングが俺っていうパターンもありえるし、たった1人で岩が「ピキン」って折れたら、誰も助けてくれないと思っちゃって。そのときは想像力豊かになっちゃいましたね。(笑)