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2022.04.19
【登山家 花谷泰広に聞く】登山には3種類のブラックダイヤモンドのグローブを持ち歩く

【登山家 花谷泰広に聞く】登山には3種類のブラックダイヤモンドのグローブを持ち歩く

山旅旅のサイトをしていてユーザーさんからの質問で一番多いのはグローブのこと。ライターである僕もグローブは沼のように底なし(答えなし)の装備だと思っています。そんな思いを登山家の花谷泰広さんにぶつけてみると「グローブは沼ですね。間違いないと思います」との回答。指先が冷えやすい花谷さんが使っている登山用グローブや気遣っていることなど興味深いお話を聞けました。

手を冷やさない登山グローブの対策

手を冷やさない登山グローブの対策【登山家 花谷泰広に聞く】

一番グローブが必要なのは冬の登山だと思うんですけど、その時にはコストパフォーマンスに優れたブラックダイヤモンドのグローブ一択です。

冬の登山では3セットグローブを持っていきます。カタログスペックでは-29度ぐらいまで対応と記載があるモデル、-15度ぐらいまでのモデル、それとトレイルランニングでも使用できる薄手のグローブの3種類です。この3つのグローブを気温によって使い分けています。

インナーグローブは着用しない

あと僕は絶対にインナーグローブはしません。理由は2つで、1つはグローブを外した時にスマホの操作ができないこと。もう1つは手が冷えたときにグローブの中で手を握りたいのですが、インナーグローブがあると体感として温かみを感じることができない。この2つです。

グローブの使い方-八ヶ岳登山を例に

グローブの使い方-八ヶ岳登山を例に【登山家 花谷泰広に聞く】

昨日(2022年3月9日)は八ヶ岳の夏沢鉱泉っていうところ泊まって、出発時は-11度の気温で風もあったので最初から一番分厚いグローブ使っていました。

ガイドとして登山をすると自分のペースで登山はできないので、必ず体は冷えてしまいます。だから手を冷やさない工夫としてウェアで体幹を冷やさないことが大事です。いくらグローブが分厚くても体幹が冷えていると手は冷えてしまいます。だから体幹を暖かくするというのは絶対マストですね。

冬の登山以外で使用しているグローブ

冬の登山以外で使用しているグローブ【登山家 花谷泰広に聞く】

夏の登山ともなると寒い季節のトレイルランニングで使用する薄手のグローブを使っています。レイングローブはテムレスです。雨の中で作業をしなくてはいけないときはテムレスが間違いないと思っています。

歳を重ねるにつれて冷えが堪える

凍傷にはなったことは一度もないのですが、冬の登山では指先は常に痺れています。足先も手先も常に痺れていて、冬の登山はこんなもんだと諦めています。年々ひどくなっています。

以前に20歳くらい年上のイギリス人のクライマーも同じ事言ってましたから。「年々指先の痛みがひどくなるんだよなー」って。

僕が「これはどうしようもないんですか」って聞いたら「どうしようもない」って言ってました。(笑)

おすすめのグローブ

ブラックダイヤモンド『ソロイスト』

ブラックダイヤモンド『ソロイスト』

保温性と操作性のバランスに優れ、極寒のアルパインクライミングや登山で活躍します。使いやすいインナー取り外し構造はそのままに、掌のレザー面積を増やして耐久性を向上しました。中綿にはプリマロフト®ゴールド・クロスコアを採用。対応温度域は-29度(摂氏)。

テムレスグローブ 03advance

テムレスグローブ ストラップ TEMRES02WIN

透湿性と防水性を兼ね備えたポリウレタンをコーティングし、汗などの湿気を手袋外部に放出することでムレを軽減します。ポリウレタンを採用し軽量化を実現したレイングローブです。

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