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バックカントリー用ザック『ドイター フリーライダー プロ 34+』-選んだ理由・使い心地レビュー

バックカントリー用ザック『ドイター フリーライダー プロ 34+』-選んだ理由・使い心地レビュー

小屋泊まりのバックカントリースキーなどで荷物が多くなったときに使用できる、40リットル前後の容量をパッキングできるバックカントリー用ザックを持っていなかったため今回新調することにしました。選んだ条件、ドイター フリーライダー プロ 34+を購入するまでの経緯を紹介します。

バックカントリー用ザックを新調しようとした理由

荷物が増えるバックカントリースキーツアーでは、これまで45リッターのアークテリクスのザックを使用していましたが、スキー滑走やスキーを担ぐとひどく振られて疲れてしまい、1日の終わりに腰痛が出るぐらいでした。そこでグレゴリーのターギー32を愛用しているのですが、こちらは背負いご心地は良いけど、容量が小さく且つ重量があります。荷物が増えるバックカントリーではクランポンや装備の一部をスタッフバックに入れて、ターギー32に外付けしているのですが、できるだけ荷物はザックの中に格納したく、今回新調を考えました。

バックカントリー用ザックを選ぶ際の条件

選ぶ際の条件は5つあり、それらの条件を満たしたバックカントリー用ザックが幾つかあった中、選んだのがドイター フリーライダー プロ 34+だった訳です。

条件1)バックカントリー用ザックであり、必須装備が付属している

アルパインザックでも事足りるのですが、やはりバックカントリー用ザックの方が便利且つ安心であると感じます。主な点を挙げると以下の通りです。

  • アバランチギアポケット
  • 大型ポケット
  • スキーを担ぐのにAフレームやダイアゴナルでサクッと背負える。
  • ピッケルホルダー
  • ギアラック

条件2)背負い心地がいい

条件2)背負い心地がいい
条件2)背負い心地がいい

ドイターのグラビティ エクスペディション45+を所有しており、このザックの背負心地の良さを信じて以下の点をチェックしました。

  • フレーム、もしくはパネル構造である
    スキー滑走やスキーを担いだ際に体が触られづらく疲れにくい。フリーライダープロ34+は、フレーム入りかつパネル構造で背負いやすい。
  • ショルダーのスタビライザー&ヒップベルトのスタビライザーが付いている
    ザック本体を体に引き寄せることで、体の近い位置に重心位置を固定することができる。ヒップベルトのスタビライザーはフリーライダープロ34+には残念ながら付いていないが、ショルダーストラップの付け根の位置のデザインによって本体を体に引き込め安定した行動ができた。
  • スキー滑走に対するシェイプ
    前後左右に薄めで一定であり、滑走中はザックに振られることが少なく快適であった。しかしあまり下が絞られているとAフレームで背負って歩いた時にスキーが足に当たるのがちょっと心配。じゃあダイアゴナルで背負えばいいということになるけど体幹からスキーが離れるため長距離の担ぎには向いていないし、そもそも藪漕ぎも大変である。

条件3)メインコンパートメントへのアクセスが容易

条件3)メインコンパートメントへのアクセスが容易

トップローディングのみのバックカントリー用ザックもいいのですが、スキー装着時にコンパートメント下部にある荷物を取り出すのが面倒だと感じています。また夏山と比べるとスキーツアーでは、ポット、食料、防寒着、クランポンなど、荷物の出し入れが多いと考えています。だから

  • 大型サイドジッパー
  • もしくは、背面アクセス

があることが条件で選びました。

ドイター フリーライダー プロ 34+はトップローディングも背面アクセスもある

ドイター フリーライダー プロ 34+はトップローディングも背面アクセスもあり、実際にバックカントリーで使用してみて、どちらからもメインポケットにアクセスできる利便性は素晴らしいと感じました。

条件4)軽量である

条件4)軽量である

40リットル前後の容量で1.000g程度であれば、かなり軽量なザックと言えると思います。ドイター フリーライダー プロ 34+は、+10リットルの拡張機能があり、表記としては44リットルになります。その重量は1,280gと目標重量を若干オーバーしてしまいますが軽量の範囲内です。堅牢さと背負い心地とのバーターと考えました。

ドイター フリーライダー プロ 34+以外に候補に挙がったザックは幾つかありましたが、以下のような理由で脱落しました。

  • アークテリクス ラッシュSK42:¥38,500と高価。手持ちのザックが多いすぎるのもあって、あまり予算をかけずに手に入れたい。
  • ブラックダイヤモンド サーク45:前後左右にザックの厚みがあり、荷物が振られる想像ができる。 ショルダースタビライザーがないことも、それを払拭できない理由。
  • パタゴニア ディセンジョン二スト40:ひとつ前の型が最有力候補で、パタゴニアに問い合わせてみたら完全に在庫がなく、中古でも入手困難でした。

条件5)ポイントが高い快適機能が備わっている

条件5)ポイントが高い快適機能が備わっている
  • ウェストポケット(結構嬉しい機能。あると便利。)
  • ヘルメットホルダー付き(後付けてあまり具合はよさそうでなかった。そのため、写真にあるのは純正品ではなく、ノースフェイスのもの。
  • ポケットがそれぞれ大きそう。(ワックス、サングラス、修理用品、デジタルガジェットなど、ポケットに入れたいものが結構ある。小さいと何が入るの?ってなる。)

ドイターフリーライダープロ34+の残念な点

ドイターフリーライダープロ34+の残念な点

バックカントリースキー中にザックのジッパーを開けるときは大抵グローブをしています。ポケットからの出し入れの機会も多い。だからストレスなくジッパータブを掴み開閉することは重要なのですが、ドイターフリーライダープロ34+のジッパータブは全てが短く、あと1cm長ければよいのにと思いました。

※写っている写真はジッパータブを交換済みのものです。交換したことで開閉しやすくなりました。

ドイターフリーライダープロ34+を使った感想

ドイターフリーライダープロ34+を使ってみて
  • 期待通り背負い心地はよかった。フレーム+パネル構造と形状が効いていると思う。
  • スキーアイゼン、ロープにバーナー、ツェルトなどを携行する装備が多い日でも疲れなかった。
  • 拡張機能を使用することで、十分に容量も確保できたし、拡張できるという安心感は嬉しい。
  • メインコンパートメントにバックパネルアクセスに加えて拡張機能の吹き流し部分からのトップローディングできること、アバランチギアポケットのファスナーが下部まで長く開くことは、荷物が出し入れが想像以上に容易にできて便利だった。
  • 全体的にポケットの位置や作りはとても考えられており、使い勝手がいい。
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