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2022.04.24
自分の登山スタイルに適したジェットボイル|全6モデルを徹底比較

自分の登山スタイルに適したジェットボイル|全6モデルを徹底比較

小さな火力で素早く沸騰させることができるクッキングシステム『ジェットボイル』は全部で6種類のモデルがあります。今回はそれぞれの特徴の紹介と、自分の登山スタイルに適したジェットボイルが分かるように徹底比較をしてみます。

6種類のジェットボイル

6種類のジェットボイルはそれぞれに秀でた特徴を備えています。軽量に特化したジェットボイル『スタッシュ』。出力が高く沸騰時間が短い『フラッシュ』。広口でとろ火もできる料理に適した『ミニモ』。価格が安く手に入れやすい『ジップ』。ミニモを軽量化した『マイクロモ』。容量サイズが最も高くパーティーでの調理にも適した『スモー』と自分の登山スタイルがわかれば、自分のスタイルにぴったりのジェットボイルを手に入れることができます。

※横スクロールで表がスクロールできます。
モデル名スタッシュフラッシュミニモジップマイクロモスモー
容量0.8L(調理容量0.5L)1.0L1.0L0.8L0.8L1.8L
サイズ(収納時)∅13cm×高さ11.2cm∅10.4cm×高さ18cm∅12.7cm×高さ15.2cm∅10.4cm×高さ16.5cm∅10.4cm×高さ16.5cm∅12.5cm×高さ21cm
重量約200g約371g約415g約340g約340g約453g
出力1134kcal/h2269kcal/h1,404kcal/h1134kcal/h1,404kcal/h1,404kcal/h
沸騰時間(0.5L)約2分30秒約1分40秒約2分20秒約2分30秒約2分20秒約4分45秒
燃費(100g缶での湯量)12L10L12L12L12L12L
サーモレギュレータなしなしありなしありあり
圧電点火装置(イグナイター)なしありありなしありあり
価格¥19,800¥16,830¥22,000¥12,100¥20,900¥23,100

500mlの湯沸かしスピード比較-1位『フラッシュ』

出典:Facebook/Jetboil

素早く沸騰させていることを目的としたジェットボイルですが、6種類のジェットボイルの中で最も沸騰時間が早いのがフラッシュです。出力は他のジェットボイルと比べると約1.8倍で、周囲温度が20℃、水温20℃、無風の条件下で約1分40秒で500mlのお湯を沸かすことができます。

フラッシュは自動点火装置、大型の火力調整、沸騰を外側から色の変化でわかるインジケーター、お湯を注ぎやすい直径10.4cmの縦長タイプの作りです。燃費は6種類のジップロックの中では最も低く100g缶で沸かせるお湯の量が、他のジェットボイルが12Lに対してフラッシュは10Lです。

軽くてコンパクトな携行性比較-1位『スタッシュ』

出典:Facebook/Jetboil

ジェットボイルの『スタッシュ』は200gと圧倒的な軽さを誇ります。軽量であるがゆえにお湯を注ぐ際のハンドルが不安定である点、風がある時に熱損失が起こる可能性のあるフラックスリング周りの形状、バーナーやクッカーのジェットボイル同士の互換性がないことを念頭に置く必要があります。

それでも他のメーカーのバーナーと比較すると沸騰時間は早く、コンパクトにスタッキングできるシステムはスタッシュならではの特徴です。

料理のしやすさ比較-1位『ミニモ』

出典:Facebook/Jetboil

料理をする時は出来るだけ直径のあるクッカーが便利です。スタッシュは直径13cm、次いでミニモとスモーですが、サーモレギュレーターがついていて、とろ火対応もでき、さらにサイズが1L以上であるミニモとスモーのほうが料理がしやすいといえます。

ミニモは1L、スモーは1.8Lなので、1人用であればミニモ、大人数であればスモーが良いでしょう。

全てのジェットボイルはオプションで五徳を使用することができるので、フライパンや他のクッカーを使って調理をすることもできます。

価格のやすさ比較−1位『ジップ』

出典:Facebook/Jetboil

年々少しずつ価格上昇が見られる jetboil ですが、2022年3月時点で¥12,100のジップが最も安く手に入れやすいジェットボイルです。

ジェットボイルのベース部分のみを備えた作りで、重量は6種類のジェットボイルの中で2番目に軽い約340g、容量は0.8Lと低く、出力はスタッシュと同様最も低い1134kcal/hですが、容量が少ないので約2分30秒で沸騰します。大きなこだわりがないようであれば最もコストパフォーマンスが高いジェットボイルと言えます。

平均的な使いやすさバランス性能比較-1位『マイクロモ』

出典:Facebook/Jetboil

1人用のクッカーとして使いやすい0.8Lという大きさ、重量は6種類のジェットボイルの中で2番目に軽い約340g、出力平均で、とろ火も可能なサーモレギュレータが付いていて、圧電点火装置も付いた、様々なシーンで使いやすさを提供するジェットボイルです。

ジェットボイルを購入する際に知っておきたい特徴

ジェットボイルはクッカーとバーナーと五徳が全てセットになっているクッキングシステムな為、登山で使用する他のクッカーとは異なった特徴を備えています。ジェットボイルを購入する際に知っておきたい特徴を紹介します。

サーモレギュレータ

出典:Facebook/Jetboil

この機能を備えたジェットボイルはミニモ、マイクロモ、スモーです。この機能は一般的なガスバーナーが苦手とする低温環境での使用と、長時間の連続使用において、ボンベ内の圧力が低下した時でも自動的に火力を一定に保つテクノロジーです。

氷点下-6℃でも安定した火力を発揮することから、厳冬期登山における使用、バックカントリースキーでのエマージェンシー、縦走登山におけるクッカーとして威力を発揮します。

また火加減を細かく調整できるので、小さい炎を使って料理をしたい場合にも重宝します。

付属の五徳

出典:Facebook/Jetboil

ジェットボイル専用の五徳の足部分をたたむことでクッカー内に収納することができるようになっています。ミニモは収納することができないので注意しましょう。この五徳を使うことでフライパンや手持ちのクッカーで調理をすることが可能です。

ハンドルの形状

出典:Facebook/Jetboil

ジェットボイルそれぞれにハンドルの形状が異なります。スタッシュのハンドルはクッカーの蓋部分を抑えるように折りたたむフライパンのような形状のハンドルです。お湯を注ぐ際、他のジェットボイルと比較すると若干不安定な作りとなっています。

ミニモのハンドルは安定感と操作性に優れたハンドルを採用しており、ステンレス製です。クッカーの側面に沿うように折りたたむことが可能です。

その他のジェットボイルのハンドルは軽量でバッキングの妨げにならないハンドルを採用しており、クッカーを覆うネオプレン製コジーに縫い合わされています。お湯を注ぎやすい形状です。

コーヒープレス

出典:Facebook/Jetboil

フレンチプレス式コーヒーメーカーとして使用できるオプションアイテムで、登山で美味しいコーヒーを楽しめます。湯切りざる・蒸し器・落としぶた・泡立て器としても使え、登山で楽しむ料理のバリエーションが増えるでしょう。持ち運ぶ際は分解してクッカー内に収納できます。

JETBOILフラッシュ、ジップ、マイクロモなどをコーヒーメーカーにするためのものです。

ジェットボイルのグランデコーヒープレスはJETBOILミニモやスモー、スタッシュなどの広口クッカーをコーヒーメーカーにするためのものです。

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