北アルプスの人気の登山スポットへのアクセスが4月中旬を皮切りにオープンし始め、ゴールデンウィーク中に登山が楽しめるようになりました。上高地、燕岳、室堂へアクセスすることで残雪の北アルプスの景色を楽しむことができます。
ゴールデンウィークの上高地
上高地へのアクセスはいくつかの方法があります。以下で紹介する上高地へのアクセス方法は2022年4月17日から開始されています。
- 松本から新島々を経由し上高地
- さわんど駐車場から上高地
- あかんだな駐車場・平湯温泉から上高地
- ほおのき平から平湯温泉を経由して上高地
4月後半から5月の上高地の春は東京や大阪の都心と比べて、およそ一か月半ほど逆戻りしたイメージするとわかりやすいかもしれません。
4月後半は日中の最高気温が10〜15℃程度、最低気温は0〜5℃前後です。アップダウンの少ない上高地は、あまり体力を使わないため真冬の服装を準備しておきましょう。
しかしながら行動中は汗をかかないようにダウンジャケットではなく、通気性の高いフリースやシェルジャケットなどで行動するのがおすすめです。
上高地周辺で楽しめるテント泊スポット
上高地バスターミナルから涸沢方面に歩くとテント泊できるスポットが多く点在します。以下ではゴールデンウィーク中開いているテント泊を紹介します。
- 小梨平キャンプ場4月20日オープン(上高地バスターミナルから約10分)
- 徳沢キャンプ場(上高地バスターミナルから約2時間)
- 横尾キャンプ場4月27日オープン(上高地バスターミナルから約3時間)
- 涸沢ヒュッテ4月27日オープン(上高地バスターミナルから約6時間)
- 横尾からは標高を上げ、涸沢までの登山道に多くの雪が残るためアイゼン必須です。
- 360度体に紫外線があたるので、追加で日焼け止めを塗ること必須です。
ゴールデンウィークの燕岳
過去のゴールデンウィークの燕山荘のブログを確認すると、ゴールデンウィーク中に寒気が入り猛吹雪に遭遇することもあります。吹雪の後は白銀の世界を楽しめる一方危険も伴います。
雷が伴うとハイマツが雪の下にあるので逃げ場がないため危険です。途中の合戦小屋に引き返して避難するなど状況に応じて行動しましょう。
冬山登山でも人気の燕岳は合戦尾根にしっかりとトレースが付いていることが多いですが、前日に多くの雪が振ることで登山道が分からなくなります。必ず燕山荘や天気の情報を事前に得て登山を行いましょう。
ゴールデンウィーク中の燕山荘のテント場は、1日の中での寒暖差が激しく、夜は雪面が凍ります。また低体温症や水分不足で体調不良を訴える方も多いことから、水分補給と行動食を怠らないようにしましょう。特に雪山では夏山と比べると約1.5倍の時間と体力が必要です。
ゴールデンウィークの室堂・立山
室堂にアクセスする最もスタンダードな方法は長野県側の場合は扇沢から、富山県側は立山駅から立山黒部アルペンルートを使い室堂にアクセスすることができます。
2022年は4月15日に全線開通しました。雪の大谷は2022年4月14日時点で18mと、今年の雪の多さを物語ります。
4月15日の立山黒部アルペンルートの開通に伴って、室堂にあるホテル立山やみくりが池温泉、雷鳥沢ヒュッテ、雷鳥荘がオープンします。
立山周辺で楽しめるテント泊スポット
室堂ターミナルから最も近いテント場は雷鳥沢キャンプ場です。室堂から約1時間ほど歩くと到着する雷鳥沢キャンプ場はゴールデンウィーク中も利用することができます。剱岳や立山の登山基地として多くの人が利用しています。
まとめ
今回紹介したテント泊可能な北アルプスの人気の登山スポットは、比較的難易度が低いものを選んでいます。しかしながら標高が高い冬山登山となるため、アイゼンや防寒着など装備に多くの工夫が必要となることを忘れずに登山の計画を立てましょう。