非常に軽量ながら、夏山登山など気温・湿度の高い雨天時に、優れたベンチレーション機能で快適な登山ができるレインジャケットがパタゴニアのスレート・スカイ・ジャケットです。レインジャケットを着用中、汗による蒸れで悩んでいる方は要チェックです。
おすすめポイント
- 頭を覆い隠し、フードから滴る雨が、ウェア内に入らないよう設計されている
- フードのツバは調整が可能で視界を妨げない
- 防寒ジャケットとしても役割を果たす
- 一見ポケットの無いシンプルなレインジャケットに見える
- ポケットを開けると中はメッシュ生地になっていて通気を促す
- 風がないときなどは、ジッパーを全開してフラップを閉めれば、ウェア内に熱をこもらせず行動することが可能
製品概要
ブランド | パタゴニア |
製品名 | スレート・スカイ・ジャケット |
製品説明 | 曇天の岩場やボルダリングエリアでは必ず手近に置いておきたいシンプルなミニマリストの防水性多機能型ジャケット。 |
価格 | ¥ 26,400(税込) |
重量 | 295g(M) |
管理人の評価レビュー
総合評価 | ★★★★☆ |
汎用性 | ★★★★★ |
軽量性 | ★★★★☆ |
コストパフォーマンス | ★★★★★ |
しっかりと雨から体を守る機能性
登山中に強い雨が降るとレインジャケットを着用していても体が濡れてしまうことがあります。その多くがフード周りからの雨の侵入です。
今回紹介するパタゴニアのスレート・スカイ・ジャケットは、フードをした時にしっかりと頭を覆い隠し、フードから滴る雨が、ウェア内に入らないよう設計されています。
フードのツバは調整が可能で視界を妨げず、フードのフィット調整も後頭部のドローコードの調整で簡単に行えます。
裾の内側にもドローコードが備わっており、引っ張ることでフィット感を調整でき、雨風の浸入を遮断します。
袖口は内側に伸縮性パイピングを備えており、かさばらず、手首にやさしくフィットします。
雨だけでなく風の侵入を防ぐこのようなフィット構造があることで、防寒ジャケットとしても役割を果たします。
ハンドウォーマーポケットのこだわった作り
一見ポケットのないシンプルなレインジャケットに見えるのですが、縫製部分に隠しジッパー式フロントポケットが左右に備わっています。
身頃の縫い目に沿ったポケットのデザインで、シンプルな見た目に仕上がっています。
ポケットを開けると中はメッシュ生地になっており、ポケットのジッパーを開けるとベンチレーションにもなります。
夏山登山などに気持ちよく行動できるレインジャケット
最もユニークなのはスナップ止めのストームフラップが備わっていることです。これは強い風が吹いた時に、ジッパーのコールドスポットを最小限に抑え、首元を守る働きがあります。
またジッパーを全開してフラップのボタンを閉めれば、ウェア内に熱をこもらせず行動することができます。
下のスナップボタンだけ、上のスナップボタンだけ留めるというアレンジもできて、雨や風の強さなどの状況に応じて、こもった熱の排出を促すことができます。
写真にはないのですが、風が少なく、主に上から降ってくる雨からの濡れを防ぐ場合は、レインジャケットの袖に手を通さず、上のスナップボタンのみ留めて行動するのが、夏山登山などの暑い季節にはおすすめです。
山を登っている最中に汗をかくからレインジャケットを着用したくない、だけど着用しないと濡れてしまう、そんな時にこそ重宝するレインジャケットです。
パタゴニアの耐水性撥水(DWR)加工
耐水性撥水(DWR)加工は表面についた水滴の広がりを防ぎ、飽和状態を防いで使用者が寒く湿った・汗で濡れた状態にならないようにするための防水性・耐水性製品に施す撥水加工です。
DWR加工は従来フッ化炭素を含む機能的な化学加工で、アウトドア業界はレインウェアやウインドブレーカー等に撥水加工を施すために長年DWR加工に依存してきました。しかしそれは環境に残り続ける生分解性のない物質です。フッ化炭素は非常に優れた撥水性を有しますが、その影響により、パタゴニアでは製品からそれを排除し「PFC(フッ化炭素を含まない)フリー」へに移行に取り組んでいます。