オスプレーのケストレル(女性モデルはカイト)は低山登山から高所における縦走登山まで、様々なシーンで活躍するオスプレーの代表作です。容量から48は高所縦走の小屋泊登山、38は低山の小屋泊登山として活用している人が多い優れた機能性を備えたザックです。今回はオスプレーの代表作ケストレル38と48の比較と機能を紹介します。
オスプレーのケストレル改良ポイント
2022年バージョンは従来のモデルより背面パネルが立体的なデザインに変更され、通気性が向上し最適性により磨きがかかっています。
またザックのフロントポケットとサイドポケットの下部が補強され耐久性が向上しています。
オスプレー ケストレルのサイズと重量
オスプレーのケストレル38と48は、それぞれSMサイズとMLサイズの展開があります。
サイズによって容量に若干の違いがあり、ケストレル38ではSMサイズが36Lで重量は1.46kg、MLサイズが38Lで重量は1.54kgとなっています。
ケストレル48ではSMサイズが46Lで1.56kg、MLサイズが48Lで1.63kgです。
ケストレルのスペック表
商品名 | ケストレル38 | ケストレル38 | ケストレル48 | ケストレル48 |
---|---|---|---|---|
サイズ | SM | ML | SM | ML |
容量 | 36L | 38L | 46L | 48L |
重量 | 1.46kg | 1.54kg | 1.56kg | 1.63kg |
それぞれ背面調整可能なエアスケープバックパネルが付属しており、背面長の微調整が可能で、自分の背中に適したサイズで背負うことができます。
ザックのフィッティングの快適性とフィット感
ケストレルの背面パネルは荷重を背中近くに配置しながら通気性も確保したシステムを採用しています。これによって登山中にザックの中に入った装備に振られづらく安定した歩行が可能になります。また通気性に優れており、背中から余計な汗をかきづらくなり、結果汗をかかないぶん疲れづらく、リスクを軽減した登山が可能になります。
ショルダーハーネスの素材は肌当たりの良い柔らかな素材で、フィット感と通気性と柔軟性を兼ね備えており、肩の痛みを軽減します。
スターナムストラップは自由な位置に素早くチェストストラップを配置することができる優れた機能です。
ウエストベルトは荷重を支えて安定させるパッド入りで腰荷重と肩荷重を自在に組み立てて登山を行うことができます。腰が痛くなったら肩荷重に変更して…というように荷重を分散させながら登山をすることが容易です。
装備の出し入れとポケットの配置
ハイドレーションポケット、側面上部のコンプレッションストラップ、側面下部のコンプレッションストラップといった、多くのザックが備えている機能がありますが、ベルトの太さや形状によるコンプレッションのしやすさ、メインのポケットを開閉しなくとも、すぐに出し入れできるハイドレーションポケットなど、かゆいところに手が届くザックに仕上がっています。
メインのポケットは1気室と2気室と自由に変えることができます。ザックのボトム部分にある装備をすばやく取り出しすることができるスペース上部に仕切りがあり、この仕切りを取り付けることで2気質のザックに変えることができます。
ザックの外側のボトム部分にはストラップが2箇所ついており、クローズドセルマットレスなどを取り付けることができます。このストラップは取り外しが可能です。
デュアルアイスツールアタッチメントはピッケルを外側に取り付けることができるシステムです。
また行動中にトレッキングポールを一時固定できるアタッチメントを備えており岩稜帯で重宝する機能です。
雨蓋にはジッパーポケットを装備し、すぐに取り出したい物を収納しておくのに便利です。かなりの容量があるのでレインジャケット上下など、容易に収納することができます。
ザックの前面にもポケットが付いており、ウィンドブレーカーなどを入れておけます。
左右のストレッチポケットにはナルゲンボトル1Lサイズを収納できるストレッチ性に優れた大型ポケットです。
ウエストベルトのジッパーポケットはL字型に開閉し、片手でも容易に開けることができ、さらにグローブをした状態でもジッパータブに指を入れやすい形状なので非常に使い心地が良いです。ポケットにはマチがついているので嵩張るものを収納可能です。
もしもの時に使いやすいオスプレーならではの配慮
前面ポケットのサイドにはデイジーチェーンが備わっておりカラビナを取り付けておけます。
またレインカバーを標準装備しているので突然の雨でも安心です。
またチェストストラップがエマージェンシーホイッスルになっているので、仲間とはぐれた時、「あれ道に迷った?」というときにすかさず大きな音を鳴らすことができます