シートゥサミットには11種類のドライサックがあり、登山やボートなどのマリンスポーツ、マウンテンバイクなど様々なアクティビティで活用できる豊富なシリーズ展開が特徴です。これら11種類のドライサックの中から登山におすすめの7種類のドライサックの比較と特徴を紹介するとともに、登山におすすめのドライサックの選び方を紹介します。
シートゥサミットの11種類のドライサック
シートゥサミットの11種類のドライサックは大きくは素材違いで、重量と耐水圧に特徴の違いが見て取れます。
※横スクロールで表がスクロールできます。商品名 | ウルトラシルナノ ドライサック | ウルトラシル ドライサック | ライトウェイト70D ドライサック | ビュードライサック | eVac ドライサック | ハイドローリック ドライバッグ | ビッグリバー ドライバッグ | ストッパー ドライバッグ | クリアストッパー ドライバッグ | ウルトラシル コンプレッション ドライサック | コンプレッション ドライサック |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
用途 | 登山 | 登山・ハイキング | マルチユース | マルチユース | 登山 | ラフト・MTBなど | ラフト・MTBなど | 海や川のアクティビティ | マリンアクティビティ | 登山 | 登山・マルチユース |
素材 | 15DシルナイロンPU | 30Dコーデュラナイロン | 70DナイロンPU | 70Dナイロン・TPUウィンドウ | 70DナイロンPU | 600DTPU | 420DナイロンTPU | 210DナイロンTPU | 210DナイロンTPU | 30DウルトラシルナイロンPU eVentを底部に使用 | 70DナイロンPU eVentを底部に使用 |
重量 | 1リットル=13g 2リットル=16g 4リットル=19g 8リットル=24g 13リットル=28g 20リットル=36g 35リットル=46g | 1リットル=20g 2リットル=23g 4リットル=26g 8リットル=30g 13リットル=40g 20リットル=50g 35リットル=65g | 1リットル=30g 2リットル=38g 4リットル=44g 8リットル=58g 13リットル=72g 20リットル=86g 35リットル=115g | 1リットル=32g 2リットル=39g 4リットル=48g 8リットル=62g 13リットル=76g 20リットル=96g 35リットル=130g | 3リットル=42g 5リットル=48g 8リットル=58g 13リットル=69g 20リットル=86g 35リットル=112g 65リットル=148g | 8リットル=246g 13リットル=302g 20リットル=424g 35リットル=553g 65リットル=743g | 3リットル=79g 5リットル=96g 8リットル=106g 13リットル=128g 20リットル=184g 35リットル=239g 65リットル=293g | 5リットル=88g 8リットル=101g 13リットル=125g 20リットル=180g 35リットル=240g 65リットル=327g | 5リットル=115g 8リットル=150g 13リットル=189g 20リットル=246g 35リットル=325g 65リットル=452g | 1.3~3.3リットル=50g 2~6リットル=56g 3.3~10リットル=75g 4.5~14リットル=90g 6.5~20リットル=100g | 2~6リットル=107g 3.3~10リットル=129g 4.5~14リットル=148g 6.7~20リットル=168g 10~30リットル=210g |
耐水圧(目安) | 1,200mm | 2,000mm | 10,000mm | 10,000mm | 10,000mm | -- | 10,000mm | -- | 2,000mm | 10,000mm |
素材の違いが分かりやすい例を挙げると、最も軽量なウルトラシルナノドライサックが15デニールの素材を使用しているのに対して、ライトウェイト70D ドライサックが70デニールの素材を使用し、以下の表のように重量と耐水圧に大きな違いがあります。
商品名 | ウルトラシルナノ ドライサック | ライトウェイト70D ドライサック |
---|---|---|
素材 | 15DシルナイロンPU | 70DナイロンPU |
重量 | 1リットル=13g(¥1,540) 2リットル=16g(¥1,650) 4リットル=19g(¥1,760) 8リットル=24g(¥1,980) 13リットル=28g(¥2,420) 20リットル=36g(¥2,970) 35リットル=46g(¥3,520) | 1リットル=30g(¥1,210) 2リットル=38g(¥1,320) 4リットル=44g(¥1,540) 8リットル=58g(¥1,760) 13リットル=72g(¥2,090) 20リットル=86g(¥2,420) 35リットル=115g(¥2,750) |
耐水圧(目安) | 1,200mm | 10,000mm |
また薄い素材になると素材価格が高価で、縫製などに手間が生じるため価格も高めに設定されています。
シートゥサミットのドライサックの選び方
11種類ものドライサックから登山用途で使うものを選ぶ際、まずはどのような用途に使うかを考えるとよいでしょう。登山で雨が降って絶対に濡らしたくないものの代表としてダウンジャケットやダウンシュラフがあります。またパジャマや帰りの着替え、ファーストエイドやエマージェンシーキット、ガスバーナーなどの火器も濡らしたくない登山装備となります。
ドライサックに入れる物をグルーピングしよう
テント場について着替えるウェアをひとまとめにしてドライサックに収納、食事をする際に使用するクッカーや火器類をひとまとめにしてドライサックに収納、というように装備をグルーピングすると、物をなくす事が減り、準備や撤収を早く行うことができます。
グルーピングしたら正しいサイズのドライサックを選択
シートゥサミットには11種類のドライサックがあり、登山に使用しやすいドライサックは7種類です。そして、それぞれ5〜7種類のサイズ展開があります。またカラーも豊富なので、サイズによってカラーを変えれば何を収納しているかがわかります。
ドライサックを購入する際、リットルでサイズと重量が示されていることが多いです。以下の表はライトウェイトドライサックの容量を例にとってどのような登山装備を収納することができるかを表にまとめたものです。
容量 | 収納例 |
1リットル | ・トイレットペーパー ・ファーストエイド ・モバイルバッテリー ・ライターや燃料類 |
2リットル | ・300g以内のダウンジャケット1着 ・300g以内のダウンパンツ1着 ・コンパクトカメラ ・500mlほどのチタンクッカーと固形やアルコール燃料のセット |
4リットル | ・500g以内のダウンジャケット1着 ・500g以内の軽量なダウンシュラフ ・軽量なダウンウェア上下 ・着替え ・一眼レフカメラ ・濡れたテント(800g 以内のシングルウォールテントいやダブルウォールテント) |
8リットル | ・500g以上のダウンジャケット1着 ・500g以上のダウンシュラフ ・合計して500g以上になるダウンウェア上下 ・濡れたテント(1kg前後のダブルウォールテント) |
13リットル | ・1キロ以上の冬用ダウンシュラフ ・3シーズンの登山でダウンウェアとシュラフをまとめて収納 |
20リットル | ・厳冬期登山で使用するシュラフ ・厳冬期登山で使用するダウンウェア上下 |
35リットル | ザックのインナー防水バッグ |
ドライサックのみんなの選び方-参考例
最もシンプルに考えられるのはダウンシュラフでしょう。ダウンアイテムは空気を沢山含むのでコンプレッションタイプのドライサックがおすすめです。コンプレッションすることでコンパクトにしてザックの中に収納することができます。
コンプレッションしなくとも防水透湿素材eVentファブリックを使用したeVacドライサックは、収納した後に中の空気を抜くことができます。時間が経つにつれ、ドライサックの中に少しずつ空気が入ってきてしまいますが、ザックの中の隙間を埋めて、装備がザックの中で動かないようにすることができるので、このドライサックを使用している人も多く見受けられます。
クッカーなどの硬いものをドライサックにしまう際は、軽さよりも素材の耐久性を重視します。ライトウェイト70Dドライサックは価格も安く、耐久性にも優れています。
シートゥサミットのドライサックの中から登山におすすめの7種類を紹介
ウルトラシルナノ ドライサック
シートゥサミットのドライサックの中で最も軽量に仕上げています。素材には15デニールのシルナイロンを使用し、ロールトップクロージャーは細めのタイプで、ウルトラシルドライサックと比較すると30%軽量です。
薄い素材なので中身を確認しやすく、楕円形のボトムで、ウェアなどパッキングしやすい形状です。縫い目はダブルステッチで補強され、シームテープ処理が施されています。
カラーは3色展開でサイズは7種類です。
重量 | 1リットル=13g 2リットル=16g 4リットル=19g 8リットル=24g 13リットル=28g 20リットル=36g 35リットル=46g |
外寸 | 1リットル=底面(13×7.5)×高さ24cm 2リットル=底面(15×9.5)×高さ28.5cm 4リットル=底面(17×11.2)×高さ33cm 8リットル=底面(20×15)×高さ47cm 13リットル=底面(22.5×16.5)×高さ52cm 20リットル=底面(26×20)×高さ63cm 35リットル=底面(31×25)×高さ70cm |
ウルトラシル ドライサック
ウルトラシルナノドライサックが15デニールなのに対し、30デニールのコーデュラナイロンを使用したドライサックです。ボトム部分は円形で、中身を確認しやすい半透明生地で作られています。
完全防水性に仕上げたシームテープ処理とロールトップクロージャーで扱いやすいドライサックです。
カラーは4色展開でサイズは7種類です。
重量 | 1リットル=20g 2リットル=23g 4リットル=26g 8リットル=30g 13リットル=40g 20リットル=50g 35リットル=65g |
外寸 | 1リットル=底面の径11×高さ24cm 2リットル=底面の径13×高さ29cm 4リットル=底面の径15×高さ33cm 8リットル=底面の径17×高さ46cm 13リットル=底面の径22×高さ53cm 20リットル=底面の径25×高さ61cm 35リットル=底面の径30×高さ70cm |
ライトウェイト70D ドライサック
70デニールのナイロンファブリックで耐久性に優れ、内側にはPUコーティングをしダブルステッチのシームテープ処理で耐水圧10,000mmです。ボトム部分は円形で不透明素材の鮮やかな色が特徴のドライサックです。
カラーは5色展開でサイズは7種類です。
重量 | 1リットル=30g 2リットル=38g 4リットル=44g 8リットル=58g 13リットル=72g 20リットル=86g 35リットル=115g |
外寸 | 1リットル=底面の径11×高さ24cm 2リットル=底面の径13×高さ29cm 4リットル=底面の径15×高さ33cm 8リットル=底面の径17×高さ46cm 13リットル=底面の径22×高さ53cm 20リットル=底面の径25×高さ61cm 35リットル=底面の径30×高さ70cm |
ビュードライサック
商品名にもあるようにクリアウィンドウを備えたドライサックです。クリアウィンドウにはTPU素材を使用し、軽く耐久性に優れた70デニールナイロンで耐水圧10,000mmのドライサックです。ドライサックの中のものを視認できる使いやすさは一度経験すると虜になる方も多いようです。重量も軽く、登山だけでなく旅行にも便利なドライサックです。ボトム部分は円形で不透明素材の鮮やかな色が特徴のドライサックです。
カラーは5色展開でサイズは7種類です。
重量 | 1リットル=32g 2リットル=39g 4リットル=48g 8リットル=62g 13リットル=76g 20リットル=96g 35リットル=130g |
外寸 | 底面×高さ 1リットル=(13×7.5)×24cm 2リットル=(15×9.5)×28.5cm 4リットル=(17×11.2)×33cm 8リットル=(20×15)×47cm 13リットル=(22.5×16.5)×52cm 20リットル=(26×20)×63cm 35リットル=(31×25)×70cm |
eVac ドライサック
今まで紹介してきたドライサックのサイズが1Lから35Lの7種類なのに対して、このドライサックは3Lから65Lの大容量のサイズ展開です。
ボトムには防水透湿素材のeVentファブリックを使用しているため、ドライサックの中に装備を収納してからロールトップを止め、圧縮をかけることでドライサックの中の空気を抜くことができます。ボトムは楕円形で平らに潰れてザックの内部形状にフィットさせることができます。シュラフなどを収納するのに大変便利なドライサックです。
カラーは3色展開でサイズは7種類です。
重量 | 3リットル=42g 5リットル=48g 8リットル=58g 13リットル=69g 20リットル=86g 35リットル=112g 65リットル=148g |
サイズ | 3リットル=(17x11)×28cm 5リットル=(17x11)×39cm 8リットル=(21x13)×44cm 13リットル=(23x15)×51cm 20リットル=(27x17)×60cm 35リットル=(33x21)×70cm 65リットル=(38x25)×85cm |
ウルトラシル コンプレッション ドライサック
コンプレッションドライサックよりも約半分の重量です。軽量性に優れていますが耐水圧はコンプレッションドライサックと比較すると1/5の2000ミリです。
素材は30デニールのウルトラシルナイロンを使用し、ボトムには防水透湿素材のeVentファブリックを使用しているため、ドライサックの中に装備を収納してから空気を抜くことができます。ウェアやシュラフなどコンパクトにして持ち歩くことができるドライサックです。
カラーは1色展開でサイズは5種類です。
容量 | 2XS=1.3~3.3リットル XS=2~6リットル S=3.3~10リットル M=4.5~14リットル L=6.5~20リットル |
重量 | 2XS=50g XS=56g S=75g M=90g L=100g |
コンプレッション ドライサック
耐久性と耐水性に優れたコンプレッションドライサックです。このドライサックは史上初のeVentファブリックを使用したドライサックでこのドライサックによってシートゥーサミットのドライサックが有名になったと言っても過言ではありません。
カラーは1色展開でサイズは5種類です。
容量 | XS=6/2リットル S=10/3.3リットル M=14/4.5リットル L=20/6.7リットル XL=30/10リットル |
重量 | XS=107g S=129g M=148g L=168g XL=210g |