エバニューから軽量で小さなクッカーにしまうことができる携行性に優れた、チタン製の五徳が2種類リリースされています。それぞれメリットとデメリットがあり、登山で使うならどちらが良いか比較してみました。
チタンゴトクTriveTi&チタン十字ゴトクの比較表
チタンゴトクTriveTiとチタン十字ゴトクはどちらも非常に軽量で、分解すればフラットに収納でき、携行性にも優れた五徳に仕上がっています。以下はそれぞれの特徴を比較した表です。
製品名 | チタンゴトクTriveTi | チタン十字ゴトク |
---|---|---|
重量 | 13g | 16g |
サイズ | 8.1×4cm | 9.6×2.8cm |
価格(税込) | ¥1,430 | ¥1,210 |
収納できるクッカー例 | 400FD | Ti570Cup |
汎用性 | アルコールストーブ以外の固形・ジェル燃料も使用可能 | アルコールバーナー専用 |
安定性 | 低い | 高い |
少し大きめのクッカーを使って安定性を求めるのならばチタン十字ゴトク、400ミリリットルほどの小さなクッカーを使用するのならばチタンゴトクTriveTiというように選ぶのが一般的です。
使用しているクッカーへのスタッキング
五徳をクッカーの中にスタッキングする場合は、分解してフラットに収納できる特徴を活かすべきでしょう。今回はエバニューの400FDとTi570cupを例にとっていますが、チタンゴトクTriveTiは直径8.1cmのクッカーであれば底に収納することができ、エバニューの400FDとTi570cup、どちらも収納可能です。SnowPeakのチタンシングルマグ450も直径86.2cmなので収納可能です。
対してチタン十字ゴトクは9.6cmあるので、400FDやSnowPeakのチタンシングルマグ450の底に入れると斜めになってしまいます。Ti570cupであれば問題ありません。
登山で活用する燃料と安定性の重要度について考える
登山でお湯を沸かすために使用する燃料がアルコールストーブだけであれば、チタン十字ゴトクの安定性の良さは捨てがたいです。
チタン十字ゴトクの安定性はアルコールストーブの凹凸部分にフィットするような形になるので、高さが抑えられることによる安定性だけでなく、ぐらつかない点でも安定性が向上しています。お湯を沸かすだけならば、お湯が沸くまでクッカーに触ることはほぼありませんが、カレーやスープを温めたりする時に、かき混ぜるなどでクッカーに触るときは五徳の安定性は重要です。
アルコールストーブ以外の燃料として固形燃料やジェル燃料も使用するのならば汎用性の高いチタンゴトクTriveTiが良いでしょう。