クローズドセルマットのデメリットを解消した、ミニマルかつユニークなマットがさかいやオリジナルで販売されています。テント泊の軽量化を考えている方に是非チェックしてもらいたいマットに仕上がっています。
クローズドセルマットとエアーマットを比較してみよう
登山のテント泊に使用するテントマットを大別すると、エアーマット、自動膨張式マット、クローズドセルマットの3種類に分けることができます。
この3つのマットタイプにはそれぞれにメリット・デメリットがあり、それを簡単に示した表が以下になります。
※横スクロールで表がスクロールできます。タイプ | エアーマット | クローズドセルマット | 自動膨張式マット |
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メリット | ・装備の軽量化にインパクトがある ・コンパクトになる ・タイプによって地面からの冷えを解消できる | ・装備の軽量化に最もインパクトがある ・雑に扱える ・膨らませる必要がない ・撤収が早い | ・手早く膨らますことが出来る ・クローズドセルマットに比べるとコンパクトに収納可能 |
デメリット | ・破れるリスクがある ・膨らませるのに時間がかかる | ・コンパクトになりづらい | ・やや重さがある ・エアマットと比べると収納が嵩張る |
クローズドセルマットのデメリットを解消
クローズドセルマットはエアマット等と比較するとどうしてもコンパクトになりづらく、嵩張る為パッキングに悩みます。
さかいやオリジナルのクローズドセルマットは、100×40cm・厚さ6mmというサイズで、ぎりぎり背中とお尻をカバーするミニマルな仕上がりなので、驚くほどコンパクトになります。さかいやの高橋さん曰く『これだったらザックの側面に取り付けることだって、ULザックのメイン気室の内側に収納することも簡単でしょ』とのこと。
くるくる巻けば幅100cm、直径15cm程です。
クローズドセルマットの活用時の悩み
実際に僕はSサイズのテントマットを使用していますが、上半身にマットが敷かれているだけである程度安心して就寝することができます。お尻から下はマットがなくてもザック等を敷けば寝心地を損なうことが少なく、地面からの冷えも解消しています。
ただしこれはエアマットの話で、クローズドセルマットの中でも100〜150gの超軽量なものを使用すると、マットが薄くて地面のゴツゴツが気になって寝れないとか、地面からの冷えの影響でマットが冷たくて寝ていて寒いとかで、正直寝心地が悪いし、大抵途中で目が冷めてしまいます。
でもさかいやオリジナルのクローズドセルマットは超硬質のウレタンフォームで6mmの薄さに仕上げているので地面のゴツゴツ感や冷えをある程度緩和させてくれます。重量は150g。強い反発力のあるフォームになると通常丸めることは不可能です。しかしながら約5mm間隔でスリットを入れているから、しなやかに丸めることができます。
高橋さん曰く『これ職人さんがスリットを入れてくれてるんですよ。日本人の体型に合った幅40cmという仕上げもオリジナリティがあって面白いでしょ』
これってテントマットだけで使用するんじゃなくて、日帰り登山で持ち歩けば2人用の座布団にもなるし、ピクニックなんかでも気軽に持ち運びやすい。なんとも汎用性のあるクローズドセルマットなんだと気づかされて購入させていただきました。