ウエスタンマウンテニアリングは最高級の850+フィルパワーのグースダウンを使用したダウンジャケットで、軽量化且つ優れた保温力でスリーシーズンの登山では手放せないアイテムの1つです。今回紹介するのはウエスタンマウンテニアリングのフード付きのダウンジャケットの中で、最も軽量コンパクトなフラッシュジャケットです。
おすすめポイント
- 最もロフトが高く高品質なグースダウンを採用している
- シェル素材は柔らかく擦れても音がしづらい特徴があり、引き裂き強度にも優れている
- ポケット内部は両面にダウンが入っているため、冷えた手を瞬時に温めてくれる
- フロントジッパーの内側には、コールドスポットで体が冷えないよう、ドラフトチューブとジッパーの噛み込み防止のためのテープが施されている
- 軽量化のために袖口と裾にはドローコードがなく、伸縮素材のパイピングで冷たい空気の侵入を防いでいる
製品概要
ブランド | ウエスタンマウンテニアリング |
商品名 | フラッシュジャケット |
商品説明 | 保温性、軽量性、機能性のバランスを追求した、軽量コンパクトなフード付きダウンジャケット。十分な保温性を保ちつつも嵩張り過ぎないので、ミッドレイヤーとしても活躍します。 |
価格 | 49,280円 |
素材 | 850+ フィルパワーグースダウン 0.9ozドットリップストップナイロン |
重量 | 290g(Mサイズ) |
管理人の評価・レビュー
総合評価 | ★★★★☆ |
軽量性 | ★★★★☆ |
保温性 | ★★★★★ |
コストパフォーマンス | ★★★★☆ |
ウエスタンマウンテニアリングのダウンが暖かい理由
ウエスタンマウンテンニアリングが採用しているダウンは850+フィルパワーのグースダウンで、他のメーカーが公表している同等のフィルパワーのダウンジャケットよりも暖かく感じます。何故か?
ウエスタンマウンテニアリングが採用するダウンは現存する中で、最もロフトが高く高品質なグースダウンを採用していると公表しています。そして実際に登山などで使用した際に850+フィルパワーに近しい値になるようなフィルパワー試験方法を採用しています。
知っておくべきフィルパワー試験方法
多くのメーカーが行っているフィルパワーの試験方法は、羽毛サンプルをタンブラーで乾燥させた後、数日間放置され、ロフトを押し上げるようにドライヤーで乾燥させた後に試験が実施されているようです。※全てのメーカーがこの試験方法を採用しているということではなく、どのような試験方法でフィルパワーの値を出しているか、メーカーに問い合わせるなどして知る権利が消費者にはあるということです。
実際に登山でダウンジャケットを着用したときは、直前までパッカブルされダウンは圧縮された常態で、さらに着用中は体から出る湿気で完全に乾燥された状態ではないことは容易に想像できますウエスタンマウンテンニアリングではフィルパワーの測定方法を明らかにしています。以下は引用です。
フィルパワー測定のために羽毛のサンプルが検査機関へ送られると、試験前の5日間、大きな箱に入れられます。その間、サンプルは撹拌され、ドライヤーで乾燥されます。この作業は、一定条件の測定結果を得られるようサンプルを安定させる意図があります。
そしてサンプルの中から1オンス(28.4g)の羽毛を取り出し、シリンダーに入れます。そして羽毛の上に68.4gの重りのついたピストンが置かれ、重りの沈下が止まったときの羽毛の容積(立方インチ)をフィルパワーという単位で表示します(850立方インチ=850フィルパワー)。
5日間のコンディション調整作業にも関わらず、検査機関は結果を±5%のエラーを含むものとして発表します。つまり最大10%の幅があり、例えば850フィルパワーの試験では80近くの誤差があるということです。試験用の羽毛は完璧に乾かされ、不純物や小さな粒子を吹き飛ばし最善の状態に調整されていますが、実際にバッグに封入される羽毛にこのような調整がされるわけではありません。このため、試験の結果は実際の製品のフィルパワー値よりも高い値となってしまうことを考慮に入れ、ウエスタンマウンテニアリングでは独自の控えめな評価を公表することにしています。
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フラッシュジャケットの特徴
上で説明した850+フィルパワーのダウンをMサイズで85g封入しています。平均重量はMサイズで290gで、シェルには0.9ozのドットリップストップナイロンが採用されています。この素材は柔らかく擦れても音がしづらい特徴があり、引き裂き強度にも優れています。
フードには伸縮素材のパイピングが施されているため、被ると顔周りにフィットし、冷たい風が入りづらく、暖かく過ごすことができます。テント泊で軽量化のためにキルトを使用している人にはこのフード構造は重宝するでしょう。
ハンドポケットはジッパーがなく、素早く手を温めることができる構造です。ポケット内部は両面にダウンが入っているため、冷えた手を瞬時に温めてくれます。テント泊で夕焼けや日焼けを見る時にこのポケットに助けられます。
フロントジッパーの内側には、コールドスポットで体が冷えないよう、ドラフトチューブとジッパーの噛み込み防止のためのテープが施されています。このドラフトチューブにもしっかりとダウンが封入されています。
軽量化のために袖口と裾にはドローコードがなく、伸縮素材のパイピングで冷たい空気の侵入を防いでいます。付属のスタッフバッグに入れる際、ドローコードが邪魔にならないので、この潔い作りを気に入っています。
3シーズンでは防寒着として、冬場にはミッドレイヤーになるオールシーズン使えるダウンジャケットです。また普段使いもしやすいカラーリングとデザインに仕上がっています。