カテゴリーから探す

山のモノ Wear / Gears

山のコト Experiences

【日帰り・山小屋泊・テント泊登山】北奥千丈岳登山-初心者から楽しめる難易度別ルート紹介

【日帰り・山小屋泊・テント泊登山】北奥千丈岳登山-初心者から楽しめる難易度別ルート紹介

山梨県、東京都、長野県に位置する奥秩父。1,000m〜2,000m級の山々が連なり、豊かな森林と渓谷を持ち、冬は雪で閉ざされた幻想的な世界となり、日本を代表とする山域のひとつとして親しまれています。その奥秩父の最高峰である北奥千丈岳は、最高峰でありながら無雪期には気軽に登れる山として、シーズン中は多様な登山者が訪れます。今回は、北奥千丈岳をご紹介します。

北奥千丈岳登山が人気の理由

北奥千丈岳 登山 五丈岩

標高2,601mで、広く静かな印象を持つ山容が北奥千丈岳です。付近には2,592mの国師ヶ岳があり、主稜線から少し外れた位置にあります。山域の最高峰という名を持ちながらも、存在感のある金峰山、主稜線上にある国師ヶ岳などの要因もあり、北奥千丈岳を目指して登る登山者は少ない印象がありますが、ファミリーハイクや初心者の方には人気のある山です。

山の名前北奥千丈岳
都道府県山梨県
標高2,601m
天気・アクセスなど北奥千丈岳の詳細情報

気軽に目指せる最高峰

北奥千丈岳 登山 大弛峠

大弛峠が開通している期間は、2,600mを越える高所でありながら、片道1時間で山頂に到達できるのが、多くの登山者が北奥千丈岳に登られる人気のひとつです。登山道も登りやすく、初心者の方も登山の楽しさを十分に感じられます。

初心者の時だけでなく、親しい友人や家族を連れて気軽に登りたい時、怪我から明けたリハビリ登山、観光とセットで休日を楽しみたいなど大弛峠からの北奥千丈岳は、生涯を通して活用できるポイントです。

テント泊登山初心者にも安心のプラン

北奥千丈岳 登山 大弛峠 大弛小屋 テント泊

大弛峠に位置する大弛小屋はテント泊が可能です。駐車場から至近距離にあり、万が一テントで過ごせないほどの悪天候になっても避難ができる安心感があります。テント泊を背負い、縦走を意識して北奥千丈岳の頂きを目指すのも良し、テントを設置して身軽に山頂を目指すも良し、気軽なテント泊登山を楽しめるのは、北奥千丈岳ならではです。

登山は天候や季節、登山者自身のコンディションなど、成功もあれば上手くいかないこともあり、失敗も含めて経験を重ねることが登山の楽しみでもあります。とはいえ「初めての」が着く場合は、成功を通して次のステップアップに繋げたいもの。大弛小屋でのテント泊は、初めてのテント泊に成功を約束してくれる頼もしい存在です。

素晴らしい眺望を短時間で楽しめる

北奥千丈岳 登山 五丈岩 眺望

山域の最高峰からの景色というのは、登山者にとって特別なものです。特に北奥千丈岳より望む奥秩父の山々を始めとした眺望は見事と言う他なく、そびえ立つ金峰山のシンボルである五丈岩をここから眺めると、この山が何か大きな存在に守られている様な不思議な感覚に見舞われます。また短時間での登頂が可能であるからこそ、この最高峰からの景色と共にのんびり過ごす山頂時間も魅力的で、仲間と語らったり、ゆっくりランチタイムなど、登山の楽しみである山頂時間を存分に堪能できます。

北奥千丈岳の難易度別おすすめ登山コース

北奥千丈岳 登山 山頂

北奥千丈岳は日帰りが可能で、難易度も日帰り行程であれば気軽に山頂を目指すことができます。

宿泊を伴う山行でも技術的難易度はさほど高くないので、宿泊装備を持って歩き通せる体力と安定した天候があれば問題ありません。

反面、冬期は登山口である大弛峠へアクセスできなくなるため、かつて使われていた登山道や稜線上からのアプローチとなるため、難易度は一気に上がります。

ここでは、無雪期の日帰りルートとおすすめの宿泊ルートをご紹介します。

登山口から1時間−気軽に奥秩父最高峰へ

北奥千丈岳 登山 登山道
スタート地点大弛峠
ゴール地点北奥千丈岳頂上
地点間の距離1.1km
片道コースタイム1時間
難易度★☆☆☆☆

北奥千丈岳へ向かう登山道で、最も登られているルートです。

大弛峠をスタートし、始めは樹林帯を歩きます。整備された木道がありペースを保ちながら快適に登れるので、シャクナゲを始めとした植生、原生林の間から望める景色を楽しみながら標高を上げられます。

北奥千丈岳 登山 前国師ヶ岳 山頂

前国師ヶ岳を過ぎ、国師ヶ岳との分岐を北奥千丈岳へ向かえば、分岐から5分程度で山頂へ到達します。

山頂からは奥秩父の山々が望め、金峰山の五丈岩がまるで生物かのような存在感を放っています。山頂は休憩するには十分なスペースがあり、時間をかけてゆっくりランチを楽しむのがおすすめです。

瑞牆山荘から北奥千丈岳−1泊で奥秩父の稜線を楽しむ

北奥千丈岳 登山 瑞牆山
スタート地点瑞牆山荘
ゴール地点瑞牆山荘
地点間の距離20.7km
コースタイム13時間50分
難易度★★★☆☆

瑞牆山・金峰山へ登る際の登山口として有名な瑞牆山荘から北奥千丈岳を目指すルートです。

北奥千丈岳 登山 五丈岩 金峰山 山頂

金峰山までは日帰り可能圏内ですが、北奥千丈岳となると、大弛小屋での小屋泊、もしくはテント泊となります。重荷を背負って歩き通す適度な疲労感、山頂から見える稜線を歩いてきたという充実感は、初めての宿泊山行としても丁度良く、仲間と語らいながら登ったり、単独行で物思いに耽りながら登るのにおすすめです。

宿泊地である大弛小屋は樹林帯の中にあるので、風雨の影響は高所ながら受けにくく、安心してテント設営が可能です。

山小屋・テント場情報

大弛小屋

北奥千丈岳 登山 大弛峠 大弛小屋

北奥千丈岳に最も近い山小屋で、小屋泊(要予約)とテント泊が可能です。水場もあり、高所ながら不憫なく過ごすことができます

車でアクセスできる大弛峠がそばにあるので、初めてのテント泊で訪れる際には安全性も高いのが魅力で、縦走路の要所としても欠かすことのできない山小屋です。日帰り時でも軽食を摂れるので、気軽に利用ができます。

金峰山小屋

北奥千丈岳 登山 金峰山小屋

金峰山の稜線から少し外れた場所に位置する山小屋です。落ち着いた小屋内と金峰山に抱かれるように過ごせる時間は、山頂近くにある金峰山小屋ならではです。予約制で4月下旬から11月下旬、年末年始、1.2月の週末が利用できます

北奥千丈岳のトイレ情報

北奥千丈岳のトイレ情報

大弛峠・瑞牆山荘の他、各山小屋にトイレが設置されています。登山道上にトイレはないので、事前に済ませておくのが良いです。

北奥千丈岳の駐車場情報

北奥千丈岳の駐車場情報

大弛峠・瑞牆山荘にそれぞれ無料駐車場があります。特定シーズンは大変混み合い、特に大弛峠はすぐに満車になるので、路肩に駐車することも珍しくありません。土日や特定シーズンは早めの到着を心がけると良いです。

北奥千丈岳の温泉&観光情報

北奥千丈岳の麓には様々な観光スポットがあります。奥秩父が有する温泉、山梨の大地が育んだ果物や野菜など、登山の帰りにぜひ頼って欲しい場所が沢山あります。ここではその一部をご紹介します。

ほったらかし温泉

北奥千丈岳 登山 ほったらかし温泉 観光 温泉

大弛峠からの帰り、中央自動車道に向かう途中、少し寄り道したところにある温泉です。あっちの湯、こっちの湯という2つの温泉があり、どちらも富士山を始めとした山梨県の山々が見える絶景の露天風呂を満喫できます。ポカポカと温まるアルカリ性の温泉で、登山後の冷えた身体にはピッタリです。

山梨県笛吹川フルーツ公園

北奥千丈岳 登山 山梨県笛吹川フルーツ公園

ほったらかし温泉の近くにある観光施設で、ぶどう・桃などの山梨県自慢の果物のほか、ワインなどの加工品といった特産品があります。食事処もあり、半日で下山した際にはここでお土産を選んだりやのんびり食事をして帰るのがおすすめです。

増富の湯

北奥千丈岳 登山 増富の湯 観光 温泉

瑞牆山荘から韮崎方面へ向かう途中にある温泉で、趣のある外観とかけ流しの源泉が特徴です。源泉の温度は4つから選べ、いずれもゆっくり浸かれる温度です。マイカーアクセスの他、瑞牆山荘から韮崎駅へ向かうバスで途中下車できるので、公共交通機関でも利用できるのが魅力です。

北奥千丈岳で奥秩父最高峰の世界を体験しよう

北奥千丈岳は標高2,600mを越える高峰でありながら、気軽に登山の楽しさを経験できる山として人気があります。登山口によって難易度を変え、日帰りから縦走登山まで、多様な登山計画を立てられるので、ソロ山行からファミリーハイクまで、1度だけでなく何度も訪れたくなります。

下山は奥秩父や山梨県の温泉、食事を楽しんで帰れるのも嬉しく、充実した休日を過ごすにもおすすめの山です。

北奥千丈岳で、気軽に登山の魅力に触れてみてくださいね。

Topics

注目記事

Ranking

週間ランキング

Contents

山旅旅のコンテンツ

カテゴリーから探す

SNS

オンラインショップ

Online Shop Yamatabitabi

山旅旅がセレクトする、軽量で使い勝手がいい、普段使いもできるアウトドア用品を扱うオンラインショップです。