アークテリクスのスコーミッシュ フーディは登山やトレイルランニング、普段使いまで幅広い使い方ができるウィンドブレーカーです。僕は2012年と2022年モデルを所有していますが、比較すると約10年の中で進化と変化を繰り返していることがわかります。
製品概要
ブランド | アークテリクス |
商品名 | スコーミッシュ フーディ |
商品説明 | アークテリクスのレジェンドアイテム。おだやかながら変わりやすい天候にぴったりのウィンドシェル |
価格(税込) | ¥24,200 |
重量 | 140g(M) |
管理人の評価レビュー
総合評価 | ★★★★☆ |
快適性 | ★★★★★ |
通気性 | ★★★★★ |
動きやすさ | ★★★★★ |
コストパフォーマンス | ★★★★☆ |
アークテリクス スコーミッシュ フーディの歴史
2010年プルオーバー型のスコーミッシュ フーディがフルジップにモデルチェンジされ素材や細部の見直しが行われ、当時、登山好きの仲間たちの間で話題になりました。
何よりも驚いたのか約150gと当時にしてはかなり軽量な上、ストレッチするため動きやすく、チェストポケットにパッカブルができ、携行性に優れたウィンドブレーカーで、どこを取っても完璧な仕上がりに見えました。
素材に関しては3度のマイナーチェンジが行われました。現行モデルはさらに素材が薄くなり、ストレッチする上に、引き裂き強度に優れ、コーティングがないために通気性に優れた、登山仕様を貫くアークテリクスのこだわりを肌身で感じることができるウィンドブレーカーに仕上がっています。
サイズ感とこだわりの立体裁断
2012年モデルと新モデルを比較すると立体裁断が施され、丈が長く作られています。着用時には体へのフィット感が上がり、スリムに見えるようになりました。これは見た目の問題だけでなく、稜線に出て風に当たった時にバタつきづらく、トレイルランニング時もダボつかないので行動に集中することができます。
軽量化とシンプル化へのこだわりを見せる袖
マイナーチェンジを繰り返したアークテリクスは、軽量化へと踏み切ったことが袖の仕様を見るとわかります。2012年のモデルはベルクロ調整ができる袖だったのに対し、現行モデルはゴム絞りに変更されています。僕が知っている限りでは、2012年から2020年までの約8年間ベルクロ仕様でした。
フロントジッパーの開けやすさは健在
フロントジッパーには番手の太いビスロンジッパーが変わらず採用されています。ウィンドブレーカーに限らず、登山時には汗をかかないようにグローブをしたまま片手でジッパーの開閉を何度も行います。この開閉のしやすさは、個人的には軽量であることよりも重視するポイントです。
旧モデルはジッパーの裏に1枚フラップが設けられていましたが、こちらはモデルチェンジで取り除かれています。
フードのフィット感
フードについているフィット構造が新旧で大きく変わっています。旧モデルはフェイスラインに沿ってフィットさせる構造に対して、後頭部から耳にかけてフィットさせる構造に変更されています。
新モデルは後頭部についたドローコードを片手で引っ張ればフードがフィットします。
裾の作り
裾のめくれあがりを防止するため、丈が長くなり、さらにドロップテール形状になりました。
また、裾のドローコードは左右両側についている点も新旧変わりありません。右手左手どちらでも裾を絞ることができ、フードもそうですが、片手でフィットさせることができることにアークテリクスのこだわりがあるように感じます。
パッカブル仕様
ポケットはチェストポケットが付いており、大きさに変化はほとんどありません。大きめのスマホを入れることができます。
パッカブルした時のサイズはほぼ同様で、にもかかわらず重量は約20g軽量化されています。
まとめ
アークテリクスの定番アイテムと言われるスコーミッシュ フーディの新旧比較をしてみました。10年前も今も変わらない仕様と、軽量化への踏み切りによるマイナーチェンジは、アークテリクスの意図、10年経っても進化を繰り返すこだわりが垣間見えたと思います。
不思議なのは10年前のスコーミッシュ フーディーも進化前なのだけれども、やっぱり着心地がよく大好きだということです。