夏山登山では強い日差しで勢いよく汗が蒸発し、気づかない間に体内のナトリウムやマグネシウムが奪われ、熱中症による体の不調を訴える方が後を絶ちません。そこで、今回は熱中症対策として手に入れることができるおすすめの塩タブレットを比較していきたいと思います。
紹介する塩タブレットは全部で4種類
登山ショップやアウトドアショップで販売されている塩熱サプリを始め、スーパーやコンビニでも手に入れることができる塩分チャージやin塩分プラス、ネットで購入できるヒマラヤ、岩塩タブレットの4種類を紹介します。
以下の表は汗をかいた時に失われる電解質(イオン)がどれだけ含有されているか、疲れをとるクエン酸の含有を比較した表です。
※横スクロールで表がスクロールできます。商品名 | 塩熱サプリ | 塩分チャージ | in塩分プラス | ヒマラヤ岩塩タブレット |
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価格 | ¥598 | ¥220 | ¥220 | ¥1,080 |
重量 | 30g | 90g(個包装込み) | 80g(個包装込み) | 15g |
容量 | 24粒 | 30粒 | 72粒 | 50粒 |
1粒重量 | 1.4g | 2.8g | 3g | 0.3g |
エネルギー | 26.8kcal | 10.3 kcal | 11kcal | 0.0048Kcal |
ナトリウム | 100mg | 41.4mg | 15mg | 100mg |
マグネシウム | 2.5mg | 0mg | 0mg | 0.7mg |
カリウム | 39mg | 15.5mg | 0mg | 0.9mg |
カルシウム | 5.5mg | 0mg | 3.5mg | 1.1mg |
パントテン酸 | 1.44mg | 0mg | 0.022~0.14mg | 0mg |
クエン酸 | 258mg | 155mg | 102mg | 0mg |
上の表からもわかるように、登山ショップなどで手に入れることができる塩熱サプリは最もバランスのよい栄養配合ですが、価格は最も高く設定されています。
バランスのよい栄養配合『塩熱サプリ』
ナトリウム、マグネシウム、カリウム、カルシウムなどの電解質がバランスよく摂取することができ、エネルギー代謝に欠かせない栄養素パントテン酸、疲れた体を癒やしてくれるクエン酸も一粒で補える、汗をかく夏山登山に最もおすすめの熱中症対策用タブレットです。
一粒あたりのナトリウム容量が多いことから食べ過ぎには注意と、約100ml のお水と一緒に摂取することでよりスピーディーな補給が可能となります。サクサクッと噛んで水と一緒に摂取します。
スーパーやコンビニでも購入できる『塩分チャージ』
塩分チャージはスポーツドリンク味以外にグレープフルーツ味や梅味、沖縄にはシークヮーサー味も販売されており、いくつかを持ち歩くことで飽きずに摂取することができます。
1つ1つ包装されているので、必要な分だけ持ち歩くことができ、サコッシュやショルダーポケットなどに入れておくのに便利です。塩分プラスと比較するとナトリウム量が多く、カリウムとクエン酸も摂取できるハイキングなどの軽登山におすすめの熱中症対策用タブレットです。
最もコストパフォーマンスに優れた『in塩分プラス』
塩分チャージの約半額ほどのコストパフォーマンスに優れた塩分タブレットです。塩分チャージと違ってカルシウムが配合されており、パントテン酸も含有されています。ナトリウム量が低いのでこまめに摂取したい人におすすめの塩分タブレットです。
高いナトリウム含有量で安心『ヒマラヤ岩塩タブレット』
Amazon などで手に入れることができる岩塩をベースにした塩タブレットです。工場勤めの人やウルトラマラソン、トライアスロンをする人にも愛用されている熱中症対策用タブレットです。
小さなケースで持ち歩くことができ、包装されていないので、ゴミが出づらく、砕けば塩になるので、山ごはんのスープなどに入れて調味料として使うこともできます。
熱中症だと思ったら素早く摂取しよう
熱中症には重症度が3階層あり最も軽度なものでめまい、筋肉痛、こむら返りがあります。このような症状に見舞われたら涼しい場所に移動し、体の表面を冷やしながら水分と塩分を補給しましょう。
中度になると頭痛や吐き気、体に力が入らないなど自覚症状が現れます。軽度の場合と比較して、十分な休憩と十分な水分と塩分を補給しましょう。
重度になると意識障害や痙攣、運動障害へと発展します。自分自身で涼しい場所に移動できないことが多くなり、このような症状の人を見かけたらためらうことなく救助を要請するようにしましょう。