今回紹介するテントマットは厚さ1cm、幅50cm、長さ200cmのポリエチレンフォームを自分の好みに切って使用することができる山旅のULテントマットです。今まで使用していたスモールサイズの長さ120cmのエアマットが170gなのに対し、ULテントマットの場合は96gとなり、約70gの軽量化が実現します。
汎用性に優れた使い方ができる
山旅のULテントマットは独立気泡の発泡体のため吸水しません。水泳等で使用するビート板と同じ素材と考えるとわかりやすいでしょう。なので雨に濡れた岩場や、草地などに敷いて休憩に使ってもULテントマットが吸水して重くなることがありません。
手荒に扱えるから登山で大活躍
岩場の上に寝転がったり、ザックから引っ張って取り出すなど、少々手荒に扱うことができます。登山を終えて、仲間とみんなで食事を囲むときや、また長い休憩時間を取って仮眠する時など、取り出したらすぐに使えて、気にせず手荒に使うことができるテントマットとして大活躍です。
使えば使い込むほどに味が出る
決して破れないわけではないし、決して穴が開かないわけでもありません。使い込んでいくと傷はつくし、色々な跡が残ります。たくさん傷がつけばつくほど、遊んだ証のようにテントマットに味が出ます。
テントマットとしての機能性
1cmという厚みで底冷えしづらく、3シーズンではしっかりと睡眠をとることができます。心配な場合はエマージェンシーシートをULテントマットに包んだり、最も冷えが生じやすい腰周辺に重ねて使用するなどで快適な環境を自分で作り出すことができます。
自分好みのサイズにカットできるテントマット
200cmの長さで販売されているULテントマットは、カッターを使えば簡単に切断することができます。僕は120cmの長さに切って、残りの80cmはザックの背面パッドにしたり、日帰り登山用の座布団に活用しています。
カッターで切断する時は、定規で押さえて一気に切ることで切断面を綺麗に切ることができます。カッターに熱を加えて切るのがおすすめです。
ULテントマットの持ち歩き方
切るサイズにもよりますが、くるくると巻いてバックル付きのテープや、ドローコードなどを活用して固定した後に、ザックの上部に取り付けるか、ザックのメイン気室の側面に収納しています。
ザックの上部に取り付ける場合は、ザックの横幅が約40cmなので、左右に5cmはみ出てしまいます。なので槍ヶ岳や剣岳のような鎖場が多い登山では、テントマットが干渉して、歩きづらくなる可能性があり、それがリスクになる可能性があるので、ザックの中に収納するようにしています。
風に飛ばされないように注意
100gのテントマットのデメリットは、風に飛ばされる可能性が高くなることです。テントを撤収する際、目を離した隙にULテントマットが風に飛ばされることが何度かありました。
運良く他のテント泊の人に助けてもらえて、難を逃れましたが、軽いことのデメリットも考えて、撤収時には注意しましょう。