2016年の秋、カリフォルニアへ旅にでかけ帰国して、まずはじめに日本という国に対して思ったのは雨の多さです。年間降水量の国別ランキングというものがあって、それでみても上位50位以内に日本が入ってるんです。年間降水量の世界平均が約880mmで日本は約1,700mmと約2倍に相当するんですね。
山の天気は変わりやすいとよく耳にしますが、このように雨の多い国に身をおいて山に遊びにいく事が多いと考えると、改めて思うのは『雨対策の重要性』だなあと思ったんです。
化繊中綿のエッセンスミミックジャケット
そんな気持ちの中、雨に強く、安心して持ち歩いているジャケットにホグロフスの『エッセンスミミックジャケット』があります。雨に強い化繊中綿を採用したジャケットなんですが、これはとにかく保温力が抜群にいいんです。だからといって蒸れない。そのバランスが最高なんです。
ホグロフスが独自開発した素材
このジャケットの一番の特徴だと思うのはインサレーションに採用されている素材だと思います。 QuadFusion Mimicというホグロフスが独自で開発した素材を使っていて、化繊中綿がシート状ではなく丸い粒状なんです。だから素材そのものにロフトがあって触るとモコモコしています。着心地はずっと着ていたくなる気持ちよさがあります。
このQuadFusion Mimicはデッドエアーを作り出すポイントが多いんです。丸い粒状だから綿の中、粒と粒の間にそのポイントが生まれる。デッドエアー=動かない空気は断熱層を作り出し暖かさを生むんですね。魔法瓶と同じ考えですね。
『暖かいが重要、だからダウン』という方程式はシュラフには感じてたんです。濡れる心配はテントの中だから少ないし、メンテナンス回数も少ないし…。でもジャケットとなるとこの方程式は成り立たない。濡れる心配は多くなるし、メンテナンスも普段使いをしていれば洗う回数も多くなる。
化繊ダウンをメンテナンス
そうは言ってもダウンジャケットは軽量性やコンパクト性の中に暖かさを秘めている良さがあって、ファストパッキングや冬場のトレランでは持ち歩くんですが、やっぱり雨で濡れると使い物にならなくなるから非常に気を使います。
メンテナンスもダウン製品全般に言えるんですが、ぬるま湯で洗ったあとに乾かし、その後ダウンが生地の中で偏っているのを扇風機の前でパンパン叩いてほぐす。そんな時にダウンが縫い目から出てきて、部屋に掃除機をかける。もう非常に面倒なんです。
でもエッセンスミミックジャケットのメンテナンスは至って簡単。洗濯しても生地の偏りは少ないし、中綿が外に出てくる心配も少ないです。
軽量でコンパクトかと言われるとホグロフスのエッセンスミミックジャケットは、そこをウリにしていない。軽い装備で距離を稼ぐという遊びは特に3シーズンではよくするんですけど、冬はどちらかというとゆっくり歩いて、じっくり景色を楽しむという遊びのスタイルなので、暖かくてストレスを感じないウェアが断然重宝するんです。
エッセンスミミックジャケットの秘密
エッセンスミミックジャケットが暖かいのにはもう1つ秘密があって、通常は中綿が偏らないようにバッフル、いわゆる生地の仕切りを作るんですけど、その縫い目がコールドスポットになるんです。でもQuadFusion Mimicは丸い形状だから圧力がかかっても弾力があって元に戻りやすいんです。だから生地内で綿が偏りづらいからバッフルも多く必要ないんです。
またサイズ感も自分にとってはちょうどいいフィット感なんです。ダウンはサイズ感が大事で、衣類との間に余分な隙間ができるとそこから冷えだす。なるべく体に適度なフィット感があることを重視してます。
エッセンスミミックジャケットのフード活用
また1,2月の厳しい寒さにはフードが凄く重宝するんです。フードについても冷気が入ってこないようにフィットする作りが大事で、ストレスなくその調整ができるのがこのジャケットのウリだと感じてます。
また腕を動かしやすく、適度に熱を逃がしてくれる施しが肩甲骨の外側の腕の付け根あたりにあって、ここだけストレッチが効く別素材が採用されてるんです。
暖かさに対してモコモコし過ぎていない。普段からもカッコ良く着こなしたいから雪だるまのような風体は避けたく、色合いも、またホグロフスのロゴも格好よくて見た目も大好きです。
寒がりな僕には安心できる保温力は必要不可欠で、それでいて濡れに強いというメリットを兼ね備えている。普段から山遊び、寒い時期の旅行まで、冬場のマストアイテムです。