プラティパスは登山における水筒、ハイドレーションシステムなど水を運ぶ道具として多くの登山者に活用されてます。そんなプラティパスの便利な使い方と裏技、洗い方を紹介していきます。
プラティパスとは?
プラティパスとは小さく丸めて持ち運べる水筒を扱うブランドで、1Lのソフトボトル、2.5Lのソフトボトルをベストセラーにもち、その他ハイドレーション用ボトルやワイン用ボトル、浄水器など、かさばる水やお酒をコンパクトに、最低限の重量で持ち運ぶことができる、登山者に人気の商品を扱うブランドです。
使い終わったプラティパスを小さく折り畳む
下山をするとき、自宅でプラティパスを収納しておくとき、折りたたんだ状態で固定しておくことで収納がしやすくなります。そのために使うのが少し太めの輪ゴムです。使用している輪ゴムは2.5mm程です。あまり細いと切れてしまいます。
可能な限り小さな輪っかを作るように輪ゴムを固結びします。小さな輪っかの方をプラティパスの口の部分に通します。プラティパスの中のお水がなくなったら、折りたたんで輪ゴムで固定することができます。
輪ゴムは濡れても保水しないし価格も安く、エマージェンシーキットとしても使えるシーンが多いので2,3本携行しています。使い続けると伸びてくるので、1年に1回ほど交換しています。
プラティパスとヘッドライトを使った簡易ランタン
テント泊をする時や停電などの災害時に知っておくと便利なのがプラティパスとヘッドライトを使ったランタンです。
プラティ2Lボトルやソフトボトルのように、底の部分に楕円形のボトムがあるタイプのプラティパスを使用します。
お水を7割ほど入れて明かりをつけたヘッドライトの上にプラティパスを置いたらランタンの出来上がりです。1Lサイズよりも2Lサイズの方がお水の量が多く重いため安定感があります。また明かりの拡散力があります。
1Lサイズはヘッドライトにもよりますが不安定なため自立しにくいです。
プラティパスを横に置いてヘッドライトをつけても拡散力が少ないためランタンとしては物足りません。
プラティパスにお湯を入れて湯たんぽ
プラティパスは耐熱温度が90°cと定められています。お水を入れたプラティパスに沸かしたお湯を入れることで湯たんぽにすることができます。しかし湯たんぽを作る時には注意も必要です。
沸騰した熱いお湯をプラティパスの中に入れるのは非常に難易度が高いです。理由は簡単で
- 何も入ってないプラティパスは自立しない
- クッカーに注ぎ口があってもプラティパスの小さな口にお湯を入れることは難しい
- お湯を入れることでプラティパスが熱くなり手で持つことが難しい
なので、プラティパスを使って湯たんぽを作る場合は、
- 最初にプラティパスにお水を入れて自立させることができるようにしておく。
- クッカーではなくケトルを使用してお湯を入れる
- お湯を入れる時はグローブを使ってプラティパスを持つ
- またできるだけこぼしても良い環境でお湯を注ぐ。テントの中などでお湯をこぼしてしまっては大変です。
プラティパスの乾かし方
プラティパスはしっかり乾かす必要があります。濡れた状態で保管しておくとカビが生える原因になります。カビが生えた状態のプラティパスを使うのは嫌ですよね。
プラティパスを乾かす方法は、プラティパスの中にある水滴を蒸発させるか、吹くかのどちらかです。
しっかりとプラティパスの中の水滴を取る場合は、キッチンペーパーとプラティパスのプッシュプルキャップがあれば、とても簡単です。
乾かす方法は
- キッチンペーパーを細く丸めてプラティパスの中に入れます。
- 次にプラティパスのプッシュプルキャップでプラティパスを膨らませ、プッシュして空気が抜けないようにします。
- プラティパスを振って中の水滴をキッチンペーパーに移します。3分ほど振っていればほとんどの水滴をキッチンペーパーが吸ってくれます。
- プラティパスの中に入ったキッチンペーパーは、お箸を使えば簡単に取り出すことができます。キッチンペーパーは厚手なので、プラティパスの水滴を含んでもちぎれる心配がありません。
- 最後にプラティパスの口が上になるようにして物干しハンガーにかけて、まる1日放置しておくと、湿度や天気などにもよりますが乾きます。
ペットボトルのキャップが使える
プラティパスのキャップがなくなってしまったなんて経験をした方も多いと思います。
プラティパスのキャップは内径が約2.8cmなのでペットボトルのキャップをそのまま使用することができます。
ペットボトルのキャップの高さがプラティパスのキャップと比較すると短いのですが、使用時には特に問題はありません。ペットボトルの蓋にも相性があって、全部を確かめたわけではないのですが、少し水が出てくるキャップもあったので、蓋を閉めたら念のため水が漏れないか事前に確認することをおすすめします。
注ぐ水の調整ができるプッシュプルキャップ
プラティパスに取り付けることができるプッシュプルキャップを使うことで、クッカーにお水を注ぐ際、お水を入れすぎたということを防ぐことができます。
例えば炊飯をする時、しっかり200mlのお水を注ぎたいのに、そのままプラティパスからお水を入れると多く水が入らないように気を使うのですが、プッシュプルキャップだと少量のお水を注ぐことができるので、ちょうど200mlを注ぐことができます。
またプッシュプルキャップがあるとプラティパスから直接お水を飲みやすくなるので、水筒にすることができます。
ファーストエイドに使えるプラティパス
登山に限らずアウトドアで怪我をしてしまった時に最も重要なのが傷口をしっかり洗うことです。傷口をしっかり洗わないことで感染症を引き起こしてしまう可能性が高まります。登山では貴重な水を無駄にしないため、ペットボトルの蓋の中心部に小さな穴を開けたものをプラティパスに取り付けて使用します。
この蓋だけをファーストエイドの1つに加えています。
このキャップの小さな穴から少ない水で勢いよく傷口に当てることができるので、指や手を使わず傷口を洗うことができます。
水が豊富にあるキャンプ場などでも、傷口に付いた泥やバイ菌をしっかり落とすために活用することができます。
川の水も飲み水にできるクイックドローマイクロフィルター
プラティパスの口に取り付けることができるクイックドローマイクロフィルターは、汚れた水を飲み水に変えることができます。
重量はわずか69gで、水場がない場所でどうしても水を確保したい場合、水溜りさえあればそれを飲み水に変えることができます。
またこのような浄水器の多くがフィルターを通すときに水の出が悪いのですが、クイックドローマイクロフィルターは水の出が良く、大量の飲み水を必要とする場合に短時間で作ることができます。
プラティパスの買い替え時っていつなの?
プラティパスの買い替え時っていつなのかわからない方って多いと思います。この点について実際に担当者に確認したところ、破ける、穴が開くなどで水が漏れてしまったりしたら交換してくださいという回答でした。
僕が実際に使っているプラティパスは、10年ぐらい経つのですが全然破れないし穴も開きません。色だけ変わってきましたが、それでもまだ全然使えます。ただ見た目が汚いので、新しいものに変えました。