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登山に使えるおすすめスタッフバッグ−種類と使い方
スタッフバッグ
2022.07.08(2026.10.18 更新)

登山に使えるおすすめスタッフバッグ−種類と使い方

登山ではスタッフバッグがあることで装備の整理がしやすくパッキングが楽になります。防水性があるドライバック、物の出し入れがしやすい巾着型やジッパー型、それぞれのスタッフバッグの使用素材や容量別で多くの種類があります。ここでは、それぞれの種類に見合った使い方をスタッフバッグの特徴別に紹介します。

この記事の結論:スタッフバッグは、登山装備を水濡れから保護し、ザック内を整理して素早く荷物を取り出すためのパッキング必須ギアです。濡らしたくないシュラフやダウンウェアには完全防水のドライバッグを選び、調理器具や小物類の整理には出し入れしやすい巾着型やジッパー型を選ぶのが基本です。さらに丸底型と四角型を用途別に使い分け、カラーや半透明素材で識別しやすくすることで、パッキングの効率とザック内の視認性が向上します。

スタッフバックとは?

スタッフバックとは?

登山装備をザックにパッキングする時、ヘッドライトやファーストエイドなど細かな装備をそのままザックに入れるとバラバラになって取り出しにくいし、見つけづらくなってしまいます。

そんな時に役立つのが、物を小分けにしてまとめて入れることができるスタッフバッグです。

スタッフバッグの種類と選び方

スタッフバッグの種類と選び方

スタッフバッグの種類を整理する時には、防水性と容量と素材の3つをチェックする必要があります。

スタッフバッグの防水性−濡らしたくないものか否かで選ぶ

スタッフバッグの形は大きく分けて巾着型・ジッパー型の非防水タイプと、完全防水のドライバッグに分けることができます。スタッフバッグに収納するものが、濡らしたくないものか否かで選びましょう。

スタッフバッグの防水性−濡らしたくないものか否かで選ぶ

巾着型・ジッパー型は防水性はありませんが、すぐに物の出し入れができ、構造がシンプルなため価格が安く設定されています。ただ整理したいだけであれば巾着型やジッパー型がおすすめです。

ドライバックは開口部がロールトップで、縫製部分にはシームテープが施されており、濡らしたくないダウン製品などを雨や汗から守ることができるスタッフバッグです。巾着型に比べると若干価格が高めに設定されています。

スタッフバッグの容量−収納したい装備で選ぶ

スタッフバッグの容量は最も小さいもので1 L〜大きいもので35 Lあり、商品にもよりますが、おおよそ7種類の容量があります。

以下の表はそれぞれの容量別で収納することができる装備一覧です。

容量収納例
1リットル・トイレットペーパー
・ファーストエイド
・モバイルバッテリー
・ライターや燃料類
2リットル・300g以内のダウンジャケット1着
・300g以内のダウンパンツ1着
・コンパクトカメラ
・500mlほどのチタンクッカーと固形やアルコール燃料のセット
4リットル・500g以内のダウンジャケット1着
・500g以内の軽量なダウンシュラフ
・軽量なダウンウェア上下
・着替え
・一眼レフカメラ
・濡れたテント(800g 以内のシングルウォールテントいやダブルウォールテント)
8リットル・500g以上のダウンジャケット1着
・500g以上のダウンシュラフ
・合計して500g以上になるダウンウェア上下
・濡れたテント(1kg前後のダブルウォールテント)
13リットル・1キロ以上の冬用ダウンシュラフ
・3シーズンの登山でダウンウェアとシュラフをまとめて収納
20リットル・厳冬期登山で使用するシュラフ
・厳冬期登山で使用するダウンウェア上下
35リットルザックのインナー防水バッグ

スタッフバッグの素材−軽さと耐水圧で選ぶ

スタッフバッグの素材−軽さと耐水圧で選ぶ

スタッフバッグの素材は実に様々です。最も軽量なスタッフバッグはダイニーマ製で、耐久性と防水性に長けており、高価な素材のため価格も高いですが、非常に長く使い続けることができます。

軽量なスタッフバッグが使用している素材の多くはシルナイロンやコーデュラナイロンの15〜30デニールと薄い生地で、薄いことで目安の耐水圧が低く(おおよそ1200〜2,000mm)なります。

70デニールのナイロン素材になると耐水圧が高く(おおよそ10,000mm)なる一方で、スタッフバック自体が重くなります。

防水透湿素材eVentファブリックを使用したスタッフバックは、収納した後に空気を抜くことができます。ドライバックに使用されており、ダウンウェアなど、濡らしたくないし嵩張る装備を収納するのに便利な素材です。

コンプレッションタイプのドライバッグは、収納した後にドライバックを外からコンプレッションすることでコンパクトにしてザックの中に収納することができます。

ここまでで、スタッフバッグの種類と選び方がわかったところでおすすめのスタッフバッグを紹介していきます。

登山装備の収納に焦点を絞った巾着型・ジッパー型スタッフバッグ

山旅スタッフバッグ−ダイニーマ製

山旅スタッフバッグ−ダイニーマ製

耐久性と防水性に優れたダイニーマ素材を使用した巾着型のスタッフバッグです。

Sサイズは行動食入れ、モバイルバッテリーとUSBケーブル、エマージェンシキット入れなど様々な用途に使用できるサイズです。

Mサイズは山ごはん食材+行動食を収納するのに丁度よい大きさです。その他クッカー周辺のギア入れ、ファーストエイド用スタッフバッグにも適したサイズです。

Lサイズは登山帰りのお風呂セット(下着、靴下、Tシャツ、薄手のズボン、タオル)を収納するのに丁度よい大きさです。その他ダウンウェアの圧縮袋、山ごはん食材、エマージェンシーグッズの収納にも適したサイズです。

【サイズ】

  • Sサイズ:約15cm x 19.5cm(6g)
  • Mサイズ:約20cm x 25.5cm(5g)
  • Lサイズ:約24cm x 35cm(4g)

山旅ペグサック−ダイニーマ製

山旅ペグサック−ダイニーマ製

テント泊で使用する土で汚れたペグを収納するのに便利なスタッフバッグです。ペグケース以外として活用もでき、スマホ入れ、ポケットタオルなどを入れておくのに便利です。

【サイズ】

  • 約10cm×18.5cm(約3g)

グラナイトギア-エアジップディティー

出典:granitegear Facebook

4種類のサイズ展開で、素材には30デニールのコーデュラのシルナイロンを使用した、小さなものをまとめておくのに便利なスタッフバッグです。浅型でジッパーが大きく開いて中のものを視認しやすいので、女性の方は化粧品を、行動食やファーストエイドなどを収納するのにおすすめです。

【サイズ】

  • 0.6L:7×7×14cm(約14g)
  • 1.0L:8×8×17cm(約16g)
  • 1.7L:9×9×21cm(約19g)
  • 2.4L:10×10×24cm(約21g)

グラナイトギア−エアジップサック

グラナイトギア-エアジップディティー

上で紹介したエアジップディティーの大容量タイプです。山ご飯で使用する食材や、クッカーやカトラリー、ナイフなどの細かなものを収納しておくのに便利なスタッフバッグです。こちらも浅型タイプでジッパーが大きく開く特徴があるので、スタッフバッグに入れた状態で物の出し入れがしやすいです。

【サイズ】

  • 5L:20×12×10cm(約28g)
  • 9L:24×15×12cm(約34g)
  • 12L:27×17×15cm(約39g)
  • 16L:33×22×17cm(約48g)

ザ ノースフェイス-パーテックス スタッフバッグ

防水素材であるパーテックスを使用したスタッフバッグです。巾着型でタイプなので完全防水ではありませんが、耐水性が高い素材による安心感があります。全部で4種類のサイズ展開で、各サイズに5色のカラー展開があるため、荷物の仕訳がしやすいです。

【サイズ】

  • 2L:21×11cm
  • 3L:25×13cm
  • 5L:30×15cm
  • 7L:32×18cm

装備を濡らさないドライバッグ

山旅ドライバック−ダイニーマ製

山旅ドライバック−ダイニーマ製

耐久性と防水性に優れたダイニーマ素材を使用したドライバッグです。シームテープにもダイニーマテープを使用しており1.43の生地厚による耐久性に優れたドライバッグです。

山旅ドライバック−ダイニーマ製

ドライバッグの開口部はマジックテープが縫われており、開口部を閉じてからロールを折って畳むことで、防水性能を高めるとともに、空気の移動が少なくダウンウェアやシュラフを圧縮して収納することができます。(コンプレッションザックではありません)

Sサイズは300g以内のダウンウェア1着、濡らしたくないガジェット類、着替えを収納するのに適したサイズです。

Mサイズは300g以内のダウンウェア2着、500g以内のダウンシュラフ(写真はシートゥーサミットのSP1)、着替を収納するのに適したサイズです。

Lサイズは300g以内のダウンウェア2着+300g代のダウンシュラフ、600g以上のダウンシュラフを収納するのに適したサイズです。

【サイズ】

  • Sサイズ:約21.5cm x 34cm(17g)
  • Mサイズ:約24.5cm x 41cm(20g)
  • Lサイズ:約28.5cm x 47cm(25g)



シートゥサミット-ウルトラシルナノ ドライサック

シートゥサミット-ウルトラシルナノ ドライサック

シートゥサミットのドライサックの中で最も軽量に仕上げています。素材には15デニールのシルナイロンを使用し、ロールトップクロージャーは細めのタイプで、シートゥサミットで二番目に軽いウルトラシルドライサックと比較すると30%軽量です。

【サイズ】

  • 1L:底面(13×7.5)×高さ24cm(13g)
  • 2L:底面(15×9.5)×高さ28.5cm(16g)
  • 4L:底面(17×11.2)×高さ33cm(19g)
  • 8L:底面(20×15)×高さ47cm(24g)
  • 13L:底面(22.5×16.5)×高さ52cm(28g)
  • 20L:底面(26×20)×高さ63cm(36g)
  • 35L:底面(31×25)×高さ70cm(46g)

グラナイトギア-eVentシルドライサック

グラナイトギア-eVentシルドライサック

30デニールのシルナイロンコーデュラを使用した軽量性に優れたドライバックです。ボトムには防水透湿素材のeVentファブリックを使用しているため、ドライサックの中に装備を収納してからロールトップを止め、圧縮をかけることでドライサックの中の空気を抜くことができます。ボトムは楕円形で平らに潰れてザックの内部形状にフィットさせることができます。シュラフなどを圧縮してコンパクトにしてザックに収納するのに便利なドライバッグです。

【サイズ】

  • 7L:底面(11×18)×高さ43cm(33g)
  • 10L:底面(12×19)×高さ51cm(37g)
  • 13L:底面(13×20)×高さ53cm(41g)
  • 18L:底面(15×22)×高さ57cm(48g)
  • 25L:底面(17×25)×高さ63cm(56g)

シートゥサミット-eVac ドライサック

シートゥサミット-eVac ドライサック

上で紹介したグラナイトギア-eVentシルドライサックとほぼ同じ使い方ができますが、70デニールの耐久性と耐水圧に優れたドライバッグです。またサイズ展開が豊富なのも特徴です。ボトムの楕円形形状もグラナイトギア-eVentシルドライサックとほぼ同じです。

【サイズ】

  • 3L:底面(17x11)×28cm(42g)
  • 5L:底面(17x11)×39cm(48g)
  • 8L:底面(21x13)×44cm(58g)
  • 13L:底面(23x15)×51cm(69g)
  • 20L:底面(27x17)×60cm(86g)
  • 35L:底面(33x21)×70cm(112g)
  • 65L:底面(38x25)×85cm(148g)

シートゥサミット-ウルトラシル コンプレッション ドライサック

シートゥサミット-ウルトラシル コンプレッション ドライサック

30デニールのウルトラシールナイロンを使用した、コンプレッションをすることができるドライバックです。ボトムには防水透湿素材のeVentファブリックを使用しているため、ドライバッグの中に装備を収納してから空気を抜くことができます。シュラフなどを圧縮してコンパクトにしてザックに収納するのに便利なドライバッグです。

【サイズ】

  • 2XS:1.3~3.3L(50g)
  • XS:2~6L(56g)
  • S:3.3~10L(75g)
  • M:4.5~14L(90g)
  • L:6.5~20L(100g)

ザ ノースフェイス-ピーエフスタッフパック

ドライバッグを背負うことができるアタックザックにも便利なアイテムです。70デニールのリップストップナイロンと75 D に入るのリップストップポリエステルを使用したドライバックで耐久性に優れています。ショルダーベルトはメッシュ素材で通気性に優れています。

【サイズ】

  • 45cmxヨコ33cmxマチ15cm:130g

コンプレッション機能の活用法とジップロック代用の注意点

かさばるシュラフや防寒着の体積を減らすには、空気抜き機能やベルトが付いたコンプレッションバッグを活用します。

底面にeVentなどの防水透湿素材を採用したモデルは、荷物を入れて開口部を閉じたあと、上から体重をかけて押し込むだけで内部の空気をスムーズに外へ逃がせます。ベルト付きタイプを使う場合は、一度に1箇所のベルトを強く締めるのではなく、対角線上のベルトを均等に少しずつ締め込むことで、歪みのない綺麗な円筒状に圧縮でき、パッキングがしやすくなります。

ジップロックやビニール袋での代用と使い分け

ジップロックやポリ袋はスタッフバッグの代用として使えますが、耐久性と完全密閉性には限界があります。

  • ジップロック:細かな行動食や濡らしたくない薬、スマートフォンの仕分けには便利ですが、鋭利なギアと擦れると破れやすく、頻繁な開閉で密閉チャックが破損するリスクがあります。
  • ビニール袋(ゴミ袋):使用後のゴミ入れや濡れたレインウェアの一時退避には役立ちます。

絶対に濡らしてはいけない寝袋や着替えには専用の防水スタッフバッグを使い、小物の簡易的な小分けや濡れ物の隔離にはジップロック・ビニール袋を使うといった使い分けが安心です。

登山者に選ばれる定番メーカーの特徴−モンベル・イスカ

手頃な価格と確かな実用性を重視して選ぶなら、国内定番ブランドであるモンベルやイスカのスタッフバッグが有力な選択肢です。

  • モンベル(mont-bell):防水スタッフバッグから巾着型、メッシュ製までラインナップが非常に幅広く、軽量性とコストパフォーマンスに優れています。サイズ展開も細かく設定されているため、手持ちのギアにぴったり合うスタッフバッグが見つかりやすいのが特徴です。
  • イスカ(ISUKA):寝袋専門メーカーならではの耐久性と機能的な設計が魅力です。生地の引き裂き強度が高く、荷物を強固に圧縮できるコンプレッションバッグや、濡れに強いドライサックなど、過酷な山行にも耐えうる頑丈な作りが登山者に支持されています。

スタッフバッグの形状とパッキングのコツ−丸底型と四角型の使い分け

ザック内のデッドスペースをなくすには、スタッフバッグの形状を「丸底型(シリンダー型)」と「四角型(スクエア型)」で使い分けるのが基本です。

  • 丸底型(シリンダー型):ザックの底部や荷物の隙間に押し込みやすく、シュラフやダウンウェアなど柔軟性のある防寒着の収納に適しています。
  • 四角型(スクエア型・ジッパー型):平らな面が多いためザック内で隙間なく積み重ね(スタッキング)しやすく、クッカー、食料、ファーストエイドキットなどの小物を整理するのに向いています。

荷物迷子を防ぐカラー識別と半透明素材の活用

必要な道具を素早く取り出すには、スタッフバッグの色を用途別に分ける方法や、外から中身が見える素材を選ぶ工夫が有効です。

例えば「赤=エマージェンシーキット」「青=防寒着・着替え」「緑=調理器具・食料」のようにスタッフバッグの色をルール化しておくと、薄暗いテント内や雨天時でも迷わず目的の装備を取り出せます。また、ダイニーマや薄手のシルナイロンなどの半透明(シースルー)素材を採用したスタッフバッグを使えば、ジッパーを開けずに中身をひと目で確認できるため、パッキングの手間を大幅に減らせます。

よくある質問

Q. スタッフバッグとドライバッグの違いは何ですか?

スタッフバッグは荷物を整理・小分けするための袋全般を指し、巾着型やジッパー型などの非防水タイプも含まれます。一方、ドライバッグは開口部がロールトップ構造で縫い目にシームテープ加工が施されており、内部への水の侵入を完全に防ぐ防水仕様のスタッフバッグを指します。

Q. 登山用スタッフバッグはジップロックで代用できますか?

行動食やファーストエイドなどの小物を簡易的に仕分ける用途であれば代用可能です。ただし、ジップロックは擦れや尖った荷物に弱く破れやすいため、絶対に濡らせないシュラフや防寒着の保護には、耐久性と防水性に優れた登山用スタッフバッグの使用をおすすめします。

Q. スタッフバッグの形状(丸底型と四角型)はどう使い分けますか?

丸底型はザックの底や隙間にフィットしやすいため、寝袋やダウンジャケットなどの防寒着を収納するのに適しています。四角型はデッドスペースを作らずにザック内で綺麗に積み重ねられるため、クッカーや食料、小物類の整理に便利です。

Q. シュラフをスタッフバッグで圧縮するコツはありますか?

底面にeVentなどの防水透湿素材が使われたドライサックを選び、ロールトップを閉じた後に上から体重をかけて空気を抜きます。コンプレッションベルトが付いているタイプの場合は、上下均等に少しずつベルトを締めていくことで、形崩れを防ぎながらコンパクトに圧縮できます。

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