キルト型シュラフはマミー型のシュラフに比べると軽量であるとか、コンパクト性能に優れているなど間違った情報が流れています。そこで今回はキルト型シュラフの特徴をSea to Summitのエンバーダウンキルトのレビューを踏まえて紹介していきます。キルト型シュラフの特徴を理解することで快適なテント泊を楽しむことができます。
キルト型シュラフとは
キルト型シュラフはマミー型シュラフと比較することでどのようなものか理解しやすくなります。型はフードがなく、背中側は生地とダウンが省かれています。
マミー型が人型に包み込む形状なのに対してキルト型は掛け布団のように広がり、テントマットに繋げて使用します。また掛け布団のように広がるので、あぐらをかいた状態で膝にかけたり、上半身をマントの様に羽織って暖を取ることもできます。
キルト型は寒くないの?
Sea to Summitのエンバーダウンキルトは、RDS850+プレミアムグースウルトラドライダウンを採用しているだけでなく横幅が最も長い所で150cm、首元が120cm、足元が87cm と大きめの幅で、寒い気温下でもしっかり包み込む作りに仕上がっています。
ダウンの保温力というのは、膨らむことでデッドエアーを確保し体を温めるのですが、シュラフの背中側はどうしてもダウンが潰れてしまうため保温力を維持することができません。
よってマミー型のように体を包み込むことによる保温力は、キルト型の背中が省かれているタイプと比較しても大差がありません。
フードのありなしに関しては頭が寒い、顔が冷たいと感じる場合はフード付きのジャケットを着用して就寝することで温まることができます。
Sea to Summitのエンバーダウンキルトは首から冷気を遮断するためにドローコードとスナップボタンが付いています。これは寝る時だけでなくキルトシュラフを羽織って使用する時にも有効です。
キルト型の寝心地の良さ
マミー型のシュラフは足が曲げづらい、寝返りがしづらいといった声が聞こえてきます。キルト型シュラフはテントマットに固定して使うため、テントマットの幅分足を動かすことができます。よって足が曲げづらいとか、寝返りがしづらいというようなことが軽減されます。
Sea to Summitのエンバーダウンキルトはテントマットに固定するベルクロテープの長さを変えることができるので、痩せ方の人はキツく、体格がある人は緩めるなどの調整ができます。
足の先端もドローコードで調整することができるので、好みのフィット感、形状を自由自在に変えることができます。
キルト型による温度調整のしやすさ
夏山登山や低い標高でのテント泊では、ダウン量が少ないマミー型シュラフでも、暑くて寝心地が悪く、快適性が失われがちです。
キルト型シュラフは布団のように平らになるので、温度調整がしやすい特徴があります。
キルト型シュラフのすべてが平らになる特徴を備えているのではなく、足元だけ包み込まれているタイプなどもあります。
Sea to Summitのエンバーダウンキルトは全て平らになり、エンバー通しをスナップボタンを使って繋げることができます。
寒くなった時にはエンバーダウンキルトの左右の角に着いた袋型の部分に手を突っ込んで体の近くに寄せることができます。これはブランケットとして使用した時にハンドウォーマーにもなります。
Sea to Summitのエンバーダウンキルトの汎用性
キルト型シュラフの多くが就寝用シュラフとしてだけでなくブランケットのような使い方ができる汎用性があります。
Sea to Summitのエンバーダウンキルトは大きな毛布のような使い方ができ、例えばあぐらをかいた状態でシュラフに包んで暖をとることもできます。
寝てはいけないビバーグシーンにおいてもエマージェンシーブランケットのような使い方もできます。
テント泊だけでなく暑い季節のキャンプシーンにも大活躍すること間違いなしです。
製品概要
ブランド | シートゥーサミット |
商品名 | エンバーEbI |
商品説明 | エンバーIはより軽量コンパクトにできる縫いつぶしキルト構造を採用、荷物を絞り込みたいミニマリストに適したモデルです。 |
価格 | ¥34,540 (税込) |
重量 | 420g |
中綿 | 850+フィルパワー ウルトラドライプレミアムグースダウン |
温度域(EN13537) | コンフォート温度=4~10度(摂氏) |
管理人の評価レビュー
総合評価 | ★★★★★ |
快適性 | ★★★★★ |
軽量性 | ★★★★☆ |
重量対の保温力 | ★★★★☆ |
コストパフォーマンス | ★★★★★ |