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【日帰り登山】親子登山デビューにぴったり!瓶ヶ森登山-難易度別ルート紹介

【日帰り登山】親子登山デビューにぴったり!瓶ヶ森登山-難易度別ルート紹介

日本三百名山、四国百名山にも選出されている「瓶ヶ森」

その標高は1897mと高峰でありながら、登山口から1時間未満で山頂に登れるため、初心者や親子登山を楽しみたい人に人気の山でもあります。

山頂の西側には、笹原と白骨樹の織りなす「天空の楽園」のような景観が広がります。

今回はそんな瓶ヶ森のおすすめ登山ルートを2つ紹介します。

瓶ヶ森の基本情報

瓶ヶ森山頂からの景色

愛媛県第3位の高峰でありながら、登山口から山頂まで1時間未満で登れるルートがあり、初めて登山の山として人気の瓶ヶ森。

瓶ヶ森の名前の由来は山頂西側の、湧水がたまる瓶壺(かめつぼ)に由来していると言われています。

登山におすすめの時期は4~5月、9月下旬~11月です。特に、10月上旬〜中旬にかけては紅葉を楽しむことができます。6~9月中旬は登ることはできますが、登山口から山頂まで日影がほとんどないため、気温が高い時期は熱中症のリスクが高いことや、ブヨなどの虫が大量発生するためおすすめしていません。

山の名前瓶ヶ森
都道府県愛媛県
標高1,897m
天気・アクセスなど瓶ヶ森の詳細情報

瓶ヶ森のおすすめポイント

超!初心者向けコースがあり初めて登山、親子登山にぴったり

瓶ヶ森登山口案内板

瓶ヶ森登山口から瓶ヶ森最高地点の女山山頂まではコースタイムで45分程度。標高差も220m程であるため急坂がほとんどなく、初めて登山をする人や子供も楽しみながら登れるコースになっています。

はじめて登山をする時に気になるトイレ問題も心配ご無用。瓶ヶ森登山口横と女山から20分程下った所にある瓶ヶ森避難小屋横にトイレがあります。

独特な笹原の景観を楽しめる

氷見二千石原の景色

四国には笹に覆われた山が数多くありますが、その中でも瓶ヶ森は他の山とは違う独特な景観を楽しむことができます。

瓶ヶ森山頂周辺のなだらかな斜面一帯に広がる笹原の絨毯とその間に見える白骨樹やウラジロモミジ、ミツバツツジ、それらが織りなす景色は「天空の楽園」と呼ぶにふさわしい絶景です

登山口から30分でテント場にアクセスできる

瓶ヶ森第一キャンプ場の景色

瓶ヶ森は初めて登山でも人気の山ですが、加えてはじめてテント泊でも人気の山として知られています。

瓶ヶ森登山口から最短30分程でテント場に到着することができ、テント泊装備を背負って登山をしてみるという体験をするのにぴったりです。テント場は第一、第二と2箇所にありますが、初心者におすすめなのは開けていてテントが張りやすい第一テント場。第二テント場は静かにテント泊を楽しみたい人向けです。

近くにある瓶ヶ森避難小屋横にはトイレもあり、少し歩けば瓶壺もあるので水も確保することが可能です。

瓶ヶ森の難易度別おすすめ登山コース

【超!初心者向け】瓶ヶ森駐車場から男山・女山周回コース

瓶ヶ森山頂は南北の2つの峰があり、北側が三角点のある女山、南側が石土蔵王権現を祭る男山となっています。どちらからでも登ることができますが、男山→女山の順で登るコースがおすすめです。上りは傾斜が緩やかで登りやすく、下りは山頂西側の広大な笹原の景色を堪能することができます。

瓶ヶ森登山口

駐車場横の瓶ヶ森登山口から登り始めると、数分で分岐に差し掛かります。男山へ向かうルートを進みましょう。どんどん進み高度を上げていくと視界が開け、笹原が広がります。東側には東黒森や伊予富士の山々や、山脈に平行するように走る天空の道・UFOラインを見ることができます。

傾斜が徐々にきつくなってくると男山山頂に近づいている証。登山口から30分ほどで男山に到着します。

男山山頂

男山から女山へは、なだらかな道が続きます。広大な笹原を楽しみながら進みましょう。20分程で三角点のある女山に到着します。

女山山頂からの展望は抜群です。山頂西側には広大な笹原「氷見二千石原」と、その奥に日本百名山に名を連ねる石鎚山の姿を見ることができます。

瓶ヶ森の笹原と石鎚山

女山から瓶ヶ森避難小屋までの下りは傾斜が急なため足元に注意しながら進みましょう。瓶ヶ森避難小屋は2018年に完成した新しい小屋です。中も綺麗に維持されており、明るく使いやすい雰囲気となっているため、山頂に虫が多すぎてゆっくり休憩出来ない時は、この小屋を利用するのもおすすめです。この小屋の横にはトイレも設置されています。

瓶ヶ森避難小屋

瓶ヶ森避難小屋から平坦な道を20分ほど歩き、分岐から10分ほど下ると瓶壺に到着します。瓶壺は直径1.8m、深さ1.8m程の淵に川から注ぐ水が溜まっているスポットです。ここまで歩いて乾いたのどを潤して、ゴールの瓶ヶ森登山口を目指しましょう。

瓶ヶ森の瓶壺

【健脚・中級者以上向け】西之川~瓶ヶ森~東之川周回コース

西之川登山口から林道を歩き、名古瀬登山口から登山道に入って行きます。沢にかかる小さな木の橋とザレ場をいくつか通過すると、十郎あれという難所に出ます。木の階段とロープをかけて整備してくれているので幾分か通りやすくなっていますが、足元に注意しながら慎重に進みましょう。十郎あれから程なくすると常住に到着します。

常住からは傾斜の緩い道が少し続いた後、苔の生い茂ったガレ場を登って行くと変わった形の岩がある鳥越に到着します。

鳥越にある石

鳥越の先は急登が待っています。はしごとロープを使用しながら、浮石に注意して進みましょう。急登を登り切り程なくすると瓶壺に出ます。瓶壺の水を汲んで先に進みましょう。瓶壺から男山、女山への道はほとんど難所はなく、広大な笹原の絶景が広がっています。

氷見二千石原

女山から避難小屋まで下ったら第一テント場の先を下って行きます。東之川谷源流のアジサイ沢を渡り、ウラジロモミの林を抜け、さらに下って行くと台ヶ森の鞍部に出ます。さらに植林の中をひたすら下って行き、東之川谷の橋まで来ると東之川登山口に到着です。あとは西之川まで林道を歩いて戻りましょう。

瓶ヶ森の登山口と駐車場情報・アクセス

瓶ヶ森登山口

登山口と駐車場情報

登山口の斜め下方向に10台以上が停められる広い駐車場があります。駐車料金は無料です。駐車場に入る道はやや狭く、UFOライン方面から訪れた場合は切り返しが必要です。

紅葉シーズンの土日祝日は、9時頃には駐車場が埋まる可能性があります。早朝に登り始めるのがおすすめです。

登山口横にトイレもあります。

登山口までのアクセス

▼車の場合

・愛媛県西条側からUFOライン経由:約1時間17分

・愛媛県久万高原町から石鎚スカイライン経由:約1時間22分

西之川登山口

登山口と駐車場情報

石鎚山ロープウェイ山麓下谷駅から300m程、奥に進んだところに約6台停められる駐車場があります。駐車料金は500円でした。もし、この駐車場が満車の場合は石鎚山ロープウェイ山麓下谷駅横の駐車場に停めましょう。こちらの駐車料金は500円前後となっています。

トイレは石鎚山ロープウェイ山麓下谷駅にあります。

登山口までのアクセス

▼車の場合

・愛媛県西条側から:約35分

▼バスの場合

JR西条駅からせとうちバス「西之川」行に乗車し、終点西之川で下車

▼せとうちバスHP(時刻表はこちらでご確認ください)

瀬戸内運輸株式会社 (setouchibus.co.jp)

瓶ヶ森登山後のおすすめ山旅スポット

道の駅 天空の郷さんさん

道の駅 天空の郷さんさん

「天空の郷さんさん」は久万高原町にある道の駅です。自然豊かな久万高原町で育った野菜を格安に購入できる物産館や久万高原町の観光スポットについて調べられる観光案内センターがあります。

ですが、この「天空の郷さんさん」の真のおすすめポイントはパン屋とレストラン。これらを目当てに遠方からこの道の駅を訪れる人は少なくありません。

パン屋の名前は「sansanパン屋」と言い、看板商品は黄金の柱(おうごんのはしら)。黄金の柱はとってもながいデニッシュタイプのパンで、温めると外側がサックリ、中がシットリしてとても美味しくなります。予約なしではなかなか買えない超人気商品です。

レストランは久万高原町で育った農産物をふんだんに使用した料理をバイキングスタイルで提供しています。てんぷら・煮物・揚げ物などおふくろの味を思い出す、素朴であたたかい料理を食べることができます。

久万高原天体観測館

久万高原天体観測館

「久万高原天体観測館」は四国最大級 口径60cm、肉眼の七千倍も集光力を持つ反射望遠鏡を設置しており、肉眼で見ることが難しいような遥か彼方にある惑星や星雲、星群の姿を観測できます。

また館内ではプラネタリウムも実施しており、季節ごとにプログラムが変更され、四季の夜空の話や神話が紹介されています。

湯ノ谷温泉

湯ノ谷温泉

霊峰石鎚山の麓、西条市の街中に佇む温泉銭湯「湯之谷温泉」。西暦600年代の半ばに、斉明天皇が入湯された伝説も残る古湯でもあります。

2008年にリニューアルオープンしているため、建物はモダンで隠れ家的な雰囲気。温泉内は広くはありませんが、サウナと水風呂もあります。源泉かけ流しで泉質がよく、地元の人からも愛されています。

宿泊施設もあるので遠方から来られた方はぜひ泊まって、ゆっくりと上質な温泉を楽しんでみてください。

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