軽量でコンパクトなブラックダイヤモンド ディスタンスシェルターを購入しました。山岳用テントとツエルトの間に位置するシングルウォールシェルターという種類で、テントよりも軽量で、ツエルトよりも居住空間を確保しやすい作りに仕上がっています。今回は2人用で725gの軽さのブラックダイヤモンド ディスタンスシェルターのレビューをします。
おすすめポイント
- テントポールの変わりにトレッキングポールを使うことで軽量化になる
- 居住空間が2人用で725gの軽さ
商品概要
ブランド | ブラックダイヤモンド |
商品名 | ディスタンスシェルター |
商品説明 | 2人用で725gの軽さを誇るシングルウォールシェルター。 |
価格 | ¥34,100(税込) |
重量 | 725g(ポールなし) |
サイズ | 奥行き=241cm、幅=147cm、高さ104cm |
収納サイズ | 13x30cm |
管理人の評価・レビュー
総合評価 | ★★★★☆ |
快適性/設営のしやすさ | ★★★★☆ |
軽量性 | ★★★★★ |
コンパクト性 | ★★★★★ |
コストパフォーマンス | ★★★★★ |
ブラックダイヤモンドのトレッキングポールが支柱になる
特徴的なのがブラックダイヤモンド『ディスタンスカーボンARZポール』という折り畳み式のトレッキングポールがシェルターサイドの支柱になる点です。山岳用テントの多くがテントポールを必要としますが、これが要らない分、軽量化できるというわけです。
もちろん山行にはトレッキングポールを絶対持っていかないといけません。私はこのシェルター用のグリップを備えたトレッキングポールを使っていたので、スマートにフレームを組み立てることができます。現行モデルでは一般的なトレッキングポールをアダプターを介して組み立てます。
トレッキングポールのてっぺんのキャップを外したらシェルターの天井のフレームを差し込む孔が現れます。
余談ですが、実はこの差し込み穴に『ユニバーサル アダプター(写真中央)』というアイテムをセットしてスマホ用ホルダー(写真右)を付けると、動画・写真撮影用のポールに早変わりします。普段動画撮影しながら山歩きをしている私にはとても便利なトレッキングポールなのでした。
ディスタンスシェルターの設営方法
このシェルターは2人用で、天井部のポールとペグと収納袋のセットで重量は725gです。シェルターの底が土で汚れるのが嫌なのでグランドシートを敷くことにしました。ネットで調べて真似させてもらったのが、建材のシルバータイベックを利用した自作のグランドシートです。
2枚張り合わせて広くし、テントの底面よりはみ出るようにざっくりとカットしています。設営が終わったらテントのサイズに合わせて奇麗にカットしようと思います。
グランドシートの上にテントを広げて4つ角をペグで止めます。先にペグで止めることで山の上で風が吹いたときにテントが飛ばされずに済みます。
それが終わったらシェルターに付属のポールをトレッキングポールの孔にセットし、コの字型のシェルターフレームを組み立てます。片方セットしたらもう片方が外れてしまって最初は苦戦しました。
トレッキングポールの先端部をシェルターについたのループに通し、シェルター本体の上部についたフックをフレームに引っ掛けます。
トレッキングポールを長くするのをすっかり忘れていたので、最初は以下の写真のようにぺちゃんこで、しかもシェルターの張りがなくグラグラになってしまいました。このままだと風が吹いたら飛ばされそうです。最初はこれが完成系だと勘違いしていました。(笑)
トレッキングポールの長さを120センチ位に調整して再度組み立てました。
先端キャップを外しポールの先端部を土に刺したのですが、しっかりとガイラインを張ることで自立してくれます。テント場が岩場でも下の写真のように自立してくれるよう事前に設営の練習はしておいたほうが賢明です。
リフレクティブガイラインのたわみを無くして、テントをピンと張ったら完成です。さっきと全然違ってシャキと自立しました。
ガイラインはリフレクティブなので、夜中にヘッドライトに反射するため足をひっかけて躓く心配を防いでくれます。またしっかりとシェルターを張ることで雨も弾くのでより練習して山に臨みたいです。
ディスタンスシェルターの居住性
ディスタンスシェルターの中の様子を紹介します。長さ121cm×幅51cmのモンベルのフォームパッド120を2枚横並びで敷いたイメージです。写真左手奥には小物の収納に便利なポケットがついています。
のびのびと寝ることができて快適です。
結露を防ぐために足元にはベンチレーターがあります。写真を撮り忘れましたが天井付近にもベンチレータがあります。またヘッドランプを室内灯にできる天頂部のヘッドランプポケットもついています。
頭の方にも登山装備類を置いておくスペースがあります。
出入口はダブルジッパーで日本の天気に適したナイロンとメッシュ素材のダブル仕様です。完全に閉めて室内を温かくすることもできるし、メッシュにすることで換気を促すこともできます。
最後に
設営する際のポイントは
- トレッキングポールの長さに気を付ける
- ガイラインをもっとしっかり張って耐候性を出す
- テント場が土じゃない場所でも張れるようにする
- 1人でもテントを張れるようにする
よって私たちのようなテント泊に不慣れな人は事前の設営練習はとても大事だと思います。
またグランドシートに活用するシルバータイベックを、ブラックダイヤモンド ディスタンスシェルターの形に合わせて裁断して重量を計ると175gでした。元々持っているマウンテンダックス ヌプカ2のシートは205gなので30g軽量化ができました。テント一式の重量もヌプカ2だと約2,300g、今回のセットは900gなのでかなりの軽量化です。早く山でその使い心地を試したいと思います。