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【日帰り】岩と花の名峰!東赤石山・西赤石山登山-難易度別ルート紹介

【日帰り】岩と花の名峰!東赤石山・西赤石山登山-難易度別ルート紹介

愛媛県の新居浜市、四国中央市に位置する赤石山系の山々。その中心的存在が東赤石山と西赤石山です。産業遺産、花畑、岩稜とバリエーション豊かな山で、多くの登山者から愛されています。

今回は、別子銅山の歴史を感じることが出来る「西赤石山ピストンコース」、荒々しい岩稜帯と高山植物を楽しめる「東赤石山~八巻山周回コース」、バリエーション豊かな西赤石山・東赤石山をたっぷり楽しむ「西赤石山・東赤石山縦走コース」の3つのコースを紹介します。

東赤石山・西赤石山の基本情報

東赤石山

東赤石山

日本二百名山、花の百名山、四国百名山の一つである「東赤石山」

荒々しい岩稜の中に、可憐な高山植物が咲く特徴的な山容をしています。

赤石山と呼ばれるようになったのは、東赤石山に分布するかんらん岩が赤茶けた色をしているためと言われています。

山の名前東赤石山
都道府県愛媛県
標高1,706m
天気・アクセスなど東赤石山の詳細情報

西赤石山

アケボノツツジが咲く西赤石山

ツガザクラやアカモノなどの高山植物の宝庫「西赤石山」

かつて日本の近代化を支えた別子銅山と関係が深い山で、登山道にも別子銅山が栄えていた頃の遺跡があり、別子銅山の歴史を感じながら登ることができます。

西赤石山の主稜線北側はアケボノツツジの群生地で、毎年5月下旬ごろには山肌がピンク色に染まります。1年の中で最も登山者が多くなるベストシーズンです。

山の名前西赤石山
都道府県愛媛県
標高1,625m
天気・アクセスなど西赤石山の詳細情報

東赤石山・西赤石山のおすすめポイント!

アルプスを感じる岩稜の荒々しいルート

東赤石山一帯の岩場

四国有数の岩場として知られる東赤石山。

東赤石山の岩場と言えばかんらん岩の存在抜きには語れません。かんらん岩はマントル由来の火成岩の一種で、海底で生まれた岩が隆起して東赤石山一帯の山容を形成しており、自然が織りなす神秘的で壮大な景観を楽しむことが出来ます

可憐な高山植物の宝庫!

オトメシャジン

春から夏にかけて東赤石山・西赤石山には、南国の標高1600~1700m台の山とは思えない、多種多様な高山植物が育まれています。

愛媛県の固有変種で、赤石山系の蛇紋岩地(じゃもんがんち)にのみ自生するオトメシャジンは7~9月に見ることが出来ます。

別子銅山の歴史を感じることができる

歓喜坑の入り口

別子銅山は、愛媛県新居浜市の山麓部にあった銅山です。日本第2位の産出量を誇り、日本三大銅山の一つとして知られています。

別子銅山時代は禿山になっていた西赤石山一帯も植林事業や自然更新が進み、現在では緑深い自然の中に、夢の跡のような産業遺跡が点在しています。

東赤石山・西赤石山の難易度別おすすめ登山コース

【初級者向け】別子銅山の歴史を感じながら登る!西赤石山ピストンコース

日浦登山口横には別子銅山遺跡の案内図が設置されており、登山道途中の遺跡の大まかな位置を知ることが出来ます

登山口からスタートするとさっそく別子銅山時代の遺跡が次々と姿を現します。主だった遺跡には当時の写真や説明が書かれている案内板も設置されており、当時の姿からは考えられない現在の姿に自然の偉大さを感じます。

日浦登山口

別子銅山の歴史を感じながらほどなく進んで行くと、「ダイヤモンド水」という水場に到着します。このダイヤモンド水は鉱脈を探すためにボーリング調査をしていた際に水脈にあたり、水が湧き出るようになりました。ボーリング調査で使用したダイヤモンドビットが、回収不要になって地下に残っているため、ダイヤモンド水と呼ばれるようになったとされています。

ダイヤモンド水

さらに進み、鉄のパイプで出来た橋を渡っていくと、登山道脇に別子銅山開山の遺跡「歓喜坑・歓東坑」があります。ここには屋根付きの休憩所や避難小屋が設置されているので休憩にぴったりです。

歓喜坑・歓東坑を越えて、やや傾斜のきついルートを進んで行くと銅山越に到着します。銅山越からは春はアケボノツツジの群生や、ツガザクラ、アカモノを、秋は紅葉を見ることができます。80分ほど進んで行くと西赤石山頂に到着します。山頂には二等三角点、「銅山」が設置されています。

西赤石山頂の銅板

【中級者向け】岩稜と高山植物を楽しむ!東赤石山~八巻山周回コース

筏津登山口をスタートして進んで行くと橋があります。渡った先にある分岐の左側にルートをとり、谷沿いに進んで行きます。谷沿いからルートが離れ、かんらん岩が姿を現すと展望が良くなり、八巻山が見えてきます。

赤石山荘の周辺では7~9月にオトメシャジンを見ることが出来ます。

赤石山荘

赤石山荘を後にすると、ここからは八巻山、東赤石山の岩場が待っています。赤石山荘から八巻山へのルートは分かりにくいので自分の位置を確認しながら進みましょう。道中に巨大な岩があり、さらにその先を行くと八巻山山頂です。

八巻山山頂の銅板と避雷針

八巻山山頂から岩の尾根を少し下り、赤石越から登り返すと東赤石山頂に到着します。

下りは東赤石山頂から赤石越まで戻り、そこから八巻山へは行かずに下って行きます。下り始めのルートは岩がごつごつしていて歩きづらいため転倒しないよう注意が必要です。

さらに下って行くと沢の近くを通りますが、ルートが分かりずらいため自分の位置を確認しながら慎重に進みましょう。

【中級者以上向け】気分はアルプス!荒々しい岩稜帯を縦走する、西赤石山~東赤石山縦走コース

※日浦登山口~西赤石山、八巻山~筏津登山口のコース紹介は上の記事をご参照下さい。

西赤石山から60分ほどでブナの生える物住頭に到着します。物住頭からは本格的なかんらん岩の岩場を楽しむことができます。春から夏にかけては、この岩場に高山植物が咲き乱れます。この岩場は目印が少ないため、安全なルートを探しながら八巻山まで確実に進みましょう。

八巻山一帯の岩場

東赤石山・西赤石山の登山口と駐車場情報・アクセス

日浦登山口

登山口と駐車場情報

9台ほどが停められる駐車場があります。駐車料金は無料です。春から秋にかけて高山植物や紅葉などを目当てに多くの登山者が訪れるため、週末は9時ごろには満車になっていることが多くあります。

登山口横にトイレもあります。

登山口までのアクセス

▼車の場合

新居浜インターチェンジを降りて約39分

▼バスの場合
  1. 新居浜駅前から別子橋行きコミュニティーバス「新居浜市別子山地域バス」に乗車する。
  2. 日浦登山口前で降ろしてもらう。

別子山地域バスは予約なしでも乗車可能ですが、予約者で満席の場合は予約のない人は乗車できないため、予約しておくのがおすすめです。

※日浦登山口は自由乗降区間なので、運転手さんに申告して下車するシステムになっています。

▼新居浜市ホームページ ※時刻表・運賃・予約電話番号記載あり

別子山地域バスについて - 愛媛県新居浜市ホームページ|四国屈指の臨海工業都市 (niihama.lg.jp)

筏津登山口

登山口と駐車場情報

筏津登山口から銅山川にかかる橋を渡ってすぐにある筏津山荘の駐車場が指定されています。駐車場は広く、無料で使用できます。この駐車場も日浦登山口と同じように週末は早い時間に満車になることが多くあります。

登山口横にトイレもあります。

登山口までのアクセス

▼車の場合

新居浜インターチェンジを降りて約45分

▼バスの場合
  1. 新居浜駅前から別子橋行きコミュニティーバス「新居浜市別子山地域バス」に乗車する。
  2. 筏津登山口前で降ろしてもらう。

別子山地域バスは予約なしでも乗車可能ですが、予約者で満席の場合は予約のない人は乗車できないため、予約しておくのがおすすめです。

※筏津登山口は自由乗降区間なので、運転手さんに申告して下車するシステムになっています。

▼新居浜市ホームページ ※時刻表・運賃・予約電話番号記載あり

別子山地域バスについて - 愛媛県新居浜市ホームページ|四国屈指の臨海工業都市 (niihama.lg.jp)

東赤石山・西赤石山登山後のおすすめ山旅スポット

別子銅山の歴史を楽しく学べる「マイントピア別子」

マイントピア別子の玄関口

マイントピア別子は、別子銅山 の施設跡などを利用した テーマパーク です。 東赤石山、西赤石山への道中にあり、園内には別子温泉も併設しているので、登山後に訪れるのにぴったりです。

別子銅山の見学できる遺跡エリアは2つに分かれており、最後の採鉱本部が置かれていた端出場(はでば)地区を開発した端出場ゾーンと、最盛期の拠点であった東平(とうなる)地区を開発した東平ゾーンがあります。2つのゾーンは10㎞程離れた位置にあるため、移動するには25分程度かかります。

▼マイントピア別子ホームページ

マイントピア別子(MINETOPIA BESSHI)│公式サイト

温泉施設も併設している「端出場」ゾーン

マイントピア別子の観光列車

本館のある端出場ゾーンには、観光列車に乗って行く観光坑道やレストラン、温泉、砂金採り体験など様々なコンテンツが集まります。

「別子温泉~天空の湯~」はジェットバスやサウナ、岩盤浴など様々な設備があります。その中でも露天風呂は自然を感じられる造りになっており、山々を見ながらゆっくり登山の疲れを癒すことが出来ます。

温泉後は観光列車に乗って、観光坑道に行ってみましょう。施設内には展示模型や遊具があり、楽しみながら別子銅山の歴史を学ぶことができます。

東洋のマチュピチュ「東平」ゾーン

東平

石垣やレンガで造られた建物のイメージと、高所にあることからその姿から『東洋のマチュピチュ』と呼ばれる『東平』。別子銅山の産業遺跡として多くの観光客を集めています。また標高750m前後のこの場所からは、天気の良い日には新居浜市街と遠く瀬戸内海を見渡せます

エリア内には、最盛期の町並みや学校の様子をリアルに再現したジオラマが展示されている東平歴史資料館のほか、銅製品を展示した銅のテーマ館や映像で学べる東平学習館、自然展示室などがあります。

※大規模な落石の影響により、東平ゾーン(東洋のマチュピチュ)への通行路となる市道「河又~東平線」が通行止めとなっております。(2022年8月時点)再開しているか下記のホームページで確認できます。

▼マイントピア別子ホームページ 東平ページ

東平(東洋のマチュピチュ) | マイントピア別子(MINETOPIA BESSHI)│公式サイト

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