カテゴリーから探す

山のモノ Wear / Gears

山のコト Experiences

【日帰り登山】岩殿山登山−初心者から楽しめるルート紹介

【日帰り登山】岩殿山登山−初心者から楽しめるルート紹介

東京の新宿駅から愛知県の名古屋駅を結ぶ鉄道、中央本線。関東在住の方には特に山梨県、長野県の山へアクセスする要として親しまれ、各駅にはその土地を象徴する山々が望め、見ているだけでも楽しめます。今回は山梨県に位置する大月駅から日帰りで登れる山、岩殿山をご紹介します。

岩殿山登山が人気の理由

人気①:圧巻の岩壁−稚児落とし

岩殿山 登山 稚児落とし

かつての武将、小山田氏の居城があった岩殿山。落城により追っ手から逃れていた際、背負っていた子供が泣き出し、手を尽くしたが泣き止まず、夫人が追っ手から逃れるために子供を岩壁から落としたといわれる伝説があります。その伝説の場所となるのが、150mはある岩壁、稚児落としです。

悲しい伝説がある稚児落としですが、岩殿山登山におけるハイライトで、岩壁の上がルートになっています。安全な場所で休憩すれば、岩殿山の歴史に想いを馳せる時間を過ごせ、他の山では感じ得ない深い山歩きになります。

人気②:マイカー・電車アクセスに便利

岩殿山 登山 大月駅

岩殿山の最寄り駅である大月駅は、登山口までの距離が近く徒歩でアプローチが可能です。また岩殿山には無料駐車場も整備されており、マイカーでのアクセスも良好です。岩殿山は周回ルートとなるので、マイカーでも公共交通機関でも同様の計画が立てやすいのが特徴です。

人気③:緊張感ある登山ルート

岩殿山 登山 登山道

岩殿山の周回ルートには急峻な岩場を通る場所があります。高度感があり緊張の連続となりますが、通過した瞬間、歩行メインの山では味わえない解放感があり、病みつきになってしまいます。登山経験は必須ですが、高所での岩場の足慣らし、次の大きな山に向けてのステップアップに岩殿山はおすすめです。この区間は登られている人気のひとつであり、稚児落としと含めてこの山の印象を決定づけています。

岩殿山登山のQ&A

難易度は?

岩殿山は、岩殿城跡入口から山頂までは初心者でも問題ありませんが、以降の稚児落としまでの区間は岩場の通過が連続するため、岩場を通過するための基本的な手足の動きを身につけた方、もしくは登山経験がある方向けとなります。不安な方はヘルメットがあると万が一の時に安心です。

アクセスと駐車場は?

公共交通機関は中央線大月駅が最寄りとなります。目の前にはそれと分かる岩殿山の山容が見え、これからの登山への期待が高まります。マイカーの場合は無料駐車場があるので、そちらを利用できます。

水場とトイレは?

水場はありませんが、途中のふれあいの館に自販機があり、トイレも利用できます。大月駅で食料が購入でき、トイレも利用できるので、できれば駅周辺で済ませておくのが良いです。

雪は?

岩殿山 登山 登山道

雪は12月より降雪があり、3月頃まで残ります。雪があると凍結によって岩場通過の難易度が上がり、軽アイゼンの携行が必要です。低山といえども油断は禁物で、積雪時の岩殿山に登る際は、夏に岩殿山を経験しておくか、他の山で積雪時の経験をしておくと良いです。

岩殿山登山のルート紹介

紹介した山岩殿山
都道府県山梨県
標高634m
天気・アクセスなど岩殿山の詳細情報

圧巻の稚児落とし−岩殿山の歴史を感じながら眺望と岩場を楽しむ

スタート地点大月駅
ゴール地点大月駅
地点間の距離8.7km
コースタイム4時間30分
難易度★★★☆☆

大月駅をスタートし、畑倉登山口から山頂に至り、その後は稚児落としを通過して大月駅に戻る周回ルートですが、2022年現在、強瀬登山口からのルートが通行止めとなっているので、開通まではこのルートがおすすめです。岩殿山と歴史を感じ、大月の心落ち着く眺望を愛でながら歩くことができます。

岩殿山 登山 大月駅

大月駅をスタートします。目の前には登山意欲をかき立てる岩肌が特徴の岩殿山が見えます。食料はここで確保し、トイレも済ませておくと良いです。

岩殿山 登山

登山口までは車道を歩き、大月駅からは50分ほどで猿倉登山口に到着します。マイカーを利用の場合は岩殿山公園駐車場から30分ほどです。

岩殿山 登山 眺望

頂上周辺は視界が開け、富士山を望みながら大月周辺の街、山並みを望めます。渓谷にある街並みが私は好きで、ずっと眺めていられます。

岩殿山 登山  山頂

山頂でひと息ついたら、岩殿山登山のハイライト、稚児落としを目指します。

岩殿山 登山 登山道

山道らしくなってきます

岩殿山 登山 登山道

岩場をトラバースしながら通過します。緊張する区間ですが、集中を切らさず歩きます。

岩殿山 登山 天神山

岩場区間を過ぎると、天神山のピークを過ぎて稚児落としに至ります。木々の先には大月の街が見えます。

岩殿山 登山 稚児落とし

稚児落としが見えてきました。

岩殿山 登山 稚児落とし

息を呑むような岩壁です。悲壮な伝説を思うと、この岩が外見以上の恐怖を感じさせます。岩壁の上は視界も開けるので、岩壁上で休憩します。

岩殿山 登山 眺望

景色が良すぎです。

岩殿山 登山 登山道

稚児落としを過ぎ、大月駅までは登山道を経て舗装路を歩いて戻ります。

登山後のおすすめスポット

つきの駅

大月駅より徒歩3分ほどにある、シャワールームやコワーキングスペースが利用可能なスポットです。

大月駅周辺には入浴施設がありませんが、サッとシャワーを浴びて付近で食事をしたり、汗を流して帰路につきたい場合におすすめです。施設内には信玄クレープアイス、大月桃太郎伝説のシャーベット、サイダーなど、登山後の空腹には堪らないものも取り扱っていて、施設内で飲食をすることができます。

岩殿山登山で深い山の歴史を体感しよう

岩殿山 登山 稚児落とし

岩殿山はそれと分かる特徴的な山容を持ち、周辺には急峻な難所と共に悲しい伝説を残す場所がある山です。難所の通過は登山経験が必要ですが、スリルと解放感は岩殿山登山の醍醐味であり、ハイライトの稚児落としは岩殿山の重厚さをより感じさせるスポットです。大月の美しく落ち着く眺望もさることながら、目に見えるものだけではない魅力を感じさせる岩殿山。ぜひ一味違う山登りを岩殿山で体験してみてください。

Topics

注目記事

Ranking

週間ランキング

Contents

山旅旅のコンテンツ

SNS

オンラインショップ

Online Shop Yamatabitabi

山旅旅がセレクトする、軽量で使い勝手がいい、普段使いもできるアウトドア用品を扱うオンラインショップです。