浄水器『ソーヤーミニ』を北海道の山で実際に使ってきたのでその様子をレポートします。その前になぜ浄水器が必要だったかというと、北海道に生息するキタキツネの三割以上が寄生虫の『エキノコックス』に感染していると言われ、その虫卵が川や湧き水などに含まれていることがあり、知らずにそのままの状態で飲んでしまうと人間が感染してしまうからです。エキノコックスの潜伏期間は5~20年と言われ最悪は死に至る非常に怖い寄生虫です。なので北海道の山で水をくむ場合は『煮沸する』か『浄水器』を必ず使う必要があります。

エキノコックス対策で重要な浄水器『ソーヤーミニ』

また北海道ではアルプスなどと違い水を購入できるような売店や山小屋もない所が殆ど。縦走しなくても結構長い距離を歩くので、最初から全行程分の必要量の安全な水を背負って歩くのは大変です。それで途中で水を確保する為に『浄水器』が必要となるのです。

Amazonで評価が高かったので『ソーヤー ミニ SP128』(日本正規品3960円)を購入しました。

主な内容はミニフィルター、0.5Lパウチ、洗浄用注射器、ストロー、です。

フィルター孔サイズは0.1ミクロン、エキノコックスの虫卵は30~35ミクロンなのでエキノコックス対策には十分です。手のひらサイズで重さは約41グラムなのでとてもコンパクトです。矢印の方向に綺麗な水が出ます。

ソーヤーミニの使い方-使用後のメンテナンスについて

先に『使用後』のメンテナンスについてふれます。『洗浄用注射器』で綺麗な水を吸い上げてフィルターに水を逆流させて洗浄します。

荷物になるので注射器は自宅に置いてきました。短期間なので家に帰ってすぐに洗浄すれば問題ないかなと思いました。私が下手なのかそれとも構造上の問題なのか、洗う際には注射器との接点から水がこぼれました。こんなことで現地でイライラしたくないのでこれはやはり自宅に置いていって正解でした(笑)

ソーヤーミニの使い方-付属商品と汎用性について

付属のストローもお留守番です。ストローがあってもなくてもミニフィルターを直接口にくわえて水を吸い上げることが出来るし、今後も山でそういうシーンが出てくるかどうか謎です。(災害時には何の器からでも飲めるので便利そうですが)

口径が市販のペットボトルやプラディパスと同じなので、手持ちのものと組み合わせて何でも使える所はとても便利です。ピッタリ過ぎて付属していたキャップがどれだったのか混ざってわからなくなってしまいました。

ハイドレーションにつけることも出来るようですが、ハイドレーションのホースを切断しないといけないことや、ひとりでしか使えないことを考えるとこの方法は却下しました。

実際にソーヤーミニを使った体験談

この様に色々使い方はありますが、ミニフィルターと付属のパウチとプラティパス1Lをジップロックにセットしザックの横ポケットに入れて持ち歩きました。ザック内には2L用のプラティパスも持っていきました。

ここからは実践編、出発はトムラウシ山短縮登山口からです。

(大雨の影響で2022年8月16日以降、登山口に至る林道が通行止めになっていますので解除の様子は新得町のHPなどを確認してください)

水場はコマドリ沢分岐の所だけ、目的地の南沼キャンプ指定地の水場は8月にはもう枯れている事が事前にわかっていました。

テント泊して下りてこられてる方と途中ですれ違ったので水場の様子をきくと『夜中の大雨でキャンプ指定地が今なら水が汲み放題』という情報を頂きました。途中の水場で汲まなくて大丈夫そうです。リアルタイムの情報はとてもありがたいです。

とは言ってもソーヤーミニの使い心地を早く試したいのでこの水場に来た時に早速使ってみました。付属のパウチに水を汲んでみました。

あれ?

思うように全然水が入りません。量が少ないながらミニフィルターをセットしました。

付属のパウチは0.5Lですが同じ容量のペットボトルに移すと一度に半分位しか汲めませんでした。

流れ落ちてくる水をパウチに入れるのは簡単ですが、溜まっている水をすくうのはこんなにも難しいとはビックリです。

そしてここは水場だとすっかり勘違いしていたけど実は昨夜の雨のせいで出来た滝でした、本当の水場はもう少し先だとわかった時はもっとビックリしました。

(写真は本物の水場、コマドリ沢分岐)

そしてこの日のテン場『南沼キャンプ指定地』の水場の様子です。雨が降る一日前はここがカラカラに乾いていたとは信じがたいです。

チョロチョロと流れている部分に口を当てて溜まるのを待つか、この水たまりの水をダイレクトにすくいます。やっぱりパウチがつぶれてすくいにくい。

それで空気を入れて膨らませてみました。(直接口はつけていません)

これでパウチが膨らんだままになってすくいやすくなりました。

プラティパスが自立しないので二人がかりでないと難しいです。パウチの外側に伝わって落ちてくる雫の中のエキノコックスがちょっと気になります。タオルで拭いた方がよさそうです。

自然に水は落ちてくるけどクルクル巻きながら圧をかけた方がはやく水が出てきます。

私たちが水を汲んでいる間に縦走途中の方なども次々に水を汲みにこられたけど、色んなメーカーもある中、全員が『ソーヤーミニ』を使われていました。しかも皆さん私たちと同じ『付属のパウチとミニ浄水器』という組み合わせでした。一度に汲める量は限られるので何度か繰り返して汲む必要がありました。(さっきよりはたくさん入っています)

翌朝コーヒーを入れたところです。ここから見ると道しるべのすぐ左後ろに水場があります。こんな所でまったりと美味しいコーヒーが飲めるなんて♡

朝ごはん用にパスタを茹でる時、加熱するなら浄水器通さなくてもいいので水場の水を鍋に直接すくいました。なんとお湯を沸かし始めてすぐにガスが切れてしまいました。パスタを諦めるしかありません。

アルファ米の余分を持ってきていたのでこれに沸かしかけのお湯を入れることにしました。パスタソースも入れたらおいしいかも?ぬるま湯だから一時間も待たずに食べられるかも?

ちょっと待った!煮沸も浄水もしてないエキノコックス汚染水を危うく入れてしまう所でした。危ない危ない!未遂で終わったからよかったけど、いつかは失敗しそうです。

なので『専用のものを決めておく』のは大事、『付属のパウチだけに浄水前の水を入れる』というように自分なりのルールを決めていた方が良さそうです。

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