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新穂高温泉から双六岳への登山ルート・双六小屋のテント泊をレポート

新穂高温泉から双六岳への登山ルート・双六小屋のテント泊をレポート

双六岳は北アルプスの最奥部、雲ノ平屋や鷲羽岳、黒部五郎岳へ新穂高温泉から向かう際の経由地として知られ、さらには北アルプスの最奥部の山々と槍ヶ岳を繋ぐ登山道の中間点に位置する美しい景色を楽しむことができる山です。今回は新穂高温泉から双六岳への登山ルートの紹介と、双六小屋でのテント泊について紹介します。

東京都内から新穂高温泉へ高速バスで向かう

毎日新聞社の西口玄関

新穂高温泉は直接マイカーで向かうこともできますが、毎日アルペン号を利用すれば22時30分に出発し、新穂高温泉に翌日6時20分頃到着します。

毎日新聞社西口玄関を入ったところのロビーが集合場所です。係の方が新型コロナ対策の検温に回り出発15分前に受付開始、順次バスに乗り込みます。席はあらかじめ決められていました。23時ごろに新宿駅での乗客を受け入れ新穂高に向け出発。途中、談合坂SA、諏訪湖SAで休憩するため、通して睡眠するのは難しいですが、断続的でも眠ることは出来ました。

※毎日新聞社ロビー内にコンビニがありますが、土日祝日は営業していないので注意が必要。

新穂高センターから登山開始

新穂高センターは出発準備に最適

バスは新穂高ロープウェイ駐車場に到着します。時間が早くロープウェイ乗り場がまだ空いていなかったため、少し降りたところにある新穂高センターで出発準備をするのが良さそうです。

新穂高センターにはベンチも多く、トイレも利用できます。またここで登山届の提出も可能です。そして午前6時30分ごろ、登山スタートです。

新穂高温泉からわさび平小屋へ

わさび平小屋

しばらく緩やかな林道(左俣林道)を登っていくと、わさび平小屋に到着します。途中笠新道登山口付近で水場があり美味しい水を頂くことができます。

熟れたトマトとキュウリ

小屋の前には、おいしそうに熟れたトマトとキュウリが浮かんでいました。夏、という感じ。途中、ヘリによる物資輸送の様子も見ることができましたが、いつ見ても迫力があります。

このわさび平小屋にはトイレ(1回200円)、水場は小屋の前にあり宿泊者は水を無料で頂けます。テント場は30張可能で、2,000円(税込)/1名です。わさび平小屋は双六小屋グループでテント泊の料金、トイレ代などが一緒です。

わさび平から約20分、小池新道からいよいよ本格的登山へ

わさび平からの約20分の林道
小池新道から本格的登山の開始

わさび平から約20分で林道が終わり、登山道(小池新道)入ります。ここから本格的登山の開始です。

秩父沢出会は休憩する登山者でに賑わう

小池新道を40分ほど進むと、沢の音が近づき、ヒヤッっとした冷気を感じます。そして樹林帯を抜け視界が開けると、秩父沢出会に到着(午前8時25分ごろ)です。ここでは多くの登山者が休憩をしていました。

秩父沢に架かる橋は7月中旬~10月中旬までだそうで、その期間以外は撤去されるようです。秩父沢出合からは翌日目指す槍ヶ岳もはっきり望めました。

秩父沢出合からシシウドが原、鏡平山荘と見所を歩く

鏡平の池に映るのは北アルプスの山々ではなく雲

秩父沢出合からシシウドが原までは約1時間の登山、その後、沢状の地形を歩き急騰を登ると鏡平山荘に到着します。合計で約2時間の道のりです。

この間天気は目まぐるしく変化し鏡平に到着する頃(AM10時00分頃)は、標高の高い山々がすっかり雲に覆われ、池に移るのは北アルプスの山々ではなく雲でした…。

写真は撮れませんでしたが、鏡平手前の熊の踊り場あたりではオコジョにも出会うことができました。

鏡平山荘で小休止

鏡平山荘はテント泊はできません。小屋泊のみの施設です。トイレがあるので休憩ポイントとしておすすめです。喫茶では生ビール、 コーヒー(ホット、アイス)、ホットミルク、ホットカルピスなどを頂けます。

その他ラーメン、カレーライス、牛丼、うどんなど食事を頂けるので、行動食を削減して、小屋で食事をする計画で装備の軽量化を行うことも可能です。

弓折乗越まで約1時間、双六小屋まで約1時間

弓折乗越まで来るとすっかりガスに覆われてしまった

午前10:45分頃、弓折乗越まで来ると周囲はすっかりガスに覆われてしまいました。ここから双六小屋までの稜線はジェットコースターにのように天気が目まぐるしく変わります。 雨が降ってきたと思ったら、雲の間から日差しがさしてきたり。

遠くに見える双六小屋が桃源郷のように感じた

やがて遠くに双六小屋が見えてきますが、その様子はまるで桃源郷のように感じました。この弓折乗越から双六小屋までの登山道は花見平と呼ばれ、それはそれは美しい高山植物を楽しむことができます。

双六小屋でのテント泊

双六小屋からは北アルプスの著名な山々が望める

午前11時40分ごろ、双六小屋に到着。テント場からの景色は360度絶景です。テント場はとても広く、到着時はまだまだ余裕がありました。テント場は100張可能で、2,000円(税込)/1名です。水場は小屋の横手にありテント泊をすれば無料で水を頂けます。

双六小屋のテント場はとても広く、景色は360度絶景

北アルプスでの登山は天気の変化が激しく、雨量の多い8月、9月は夕立になりやすいので12時頃にテント場に到着する計画がおすすめです。同じことを考える登山者多いので、夕方にはテント場が結構埋まっていまい、良いテント場を選べなくなることもあります。

予定より少し早めに到着したので、昼食をとって休憩したのち、必要なものだけをもって、双六岳を目指すことにしました。

双六小屋から約60分で双六岳へ

双六小屋から北アルプス最深部へ向かう登山道は、雰囲気が異なります。景色の雄大さ、大きな山を歩いている実感など多くの感動を味わえます。

双六岳は残念ながらガスの中でしたが、 広大で真っすぐな稜線が印象的です。晴れていたら一体どんな景色なんでしょう…また来る理由ができてしましました。

道案内をしてくれたライチョウ

そんなガスに覆われたそっけない稜線にライチョウ家族が現れ、道案内してくれました。ライチョウに出会ったのは初めてで、とても愛おしいです。まだ時間に余裕があったので三俣方面に降りて、カール内を歩く中道ルートで双六小屋に戻りました。少し晴れ間が覗いて途中、鷲羽岳が雄大でカッコいい姿を現してくれました。

姿を現した雄大な鷲羽岳
最高の景色とうまいビール

双六小屋に帰ってきてからは鷲羽岳をはじめ野口五郎岳や燕岳など、北アルプスのスターたちを眺めながらうまいビールを堪能することができました。

TJAR戦士たちを全力応援

偶然、この日TJAR(トランスジャパンアルプスレース)が開催されていて、選手たちを応援することができました。

トランスジャパンアルプスレースとは?

息を飲むような雄大な眺め、漆黒の闇に浮かぶ仲間の灯、烈風に晒され追いつめられる自分、悲鳴をあげる身体、絶望的な距離感、何度も折れそうになる自分の心、目指すのはあの雲の彼方。

日本海/富山湾から太平洋/駿河湾までその距離およそ415Km。

北アルプスから中央アルプス、そして南アルプスを、自身の足のみで8日間以内に踏破するTrans Japan Alps Race日本の大きさを感じ、アルプスの高さを感じ、自分の可能性を感じよう。

オフィシャルサイトより

応援できた戦士は以下のみなさんです。私もトレイルランニングを楽しんでいる身として、少しだけその大変さを知っているので、心からリスペクト!下山後もこの4人をずっとGPSトラキングで追いかけていしました。
#05  牧野 高大 選手
#11  野田 憲伍 選手
#16  久保 和範 選手
#29  井嶋 健一 選手
※応援の様子はぜひ動画でご覧ください。

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