2016年からHOUDINI(フーディニ)でスタートし始めたメリノウール素材のミッドレイヤーです。パタゴニアのキャプリーンサーマルウェイトより厚手で、R1より若干薄いという生地厚のもの。
HOUDINIとは
90年代初頭、先鋭的な登攀テクニックで知られていたスウェーデン人の女性クライマーのロッタは、クライミングの最中に危機的な状況に直面しました。進むことも退くこともできず、もはや為す術がなくなったときに彼女の口をついて出たのが、脱出マジックを得意とする伝説のマジシャン“ ハリー・フーディニ” の名前でした。するとたちまち奇跡が起きて、ロッタは、無事生還を果たすことができたのです。この不思議な体験から、いかなる過酷な状況にも耐え得る高い性能と魔法のような着心地の良さを兼ね備えたアウトドアウェア[フーディニ/HOUDINI]が生まれました。
Wooler Houdiの裏地の特徴
裏地はグリッド状になっていて、暖かくいたい時にはグリッドの凸の部分で熱を貯めて暖かく、動いていて暑くなってくると余分な熱をグリッドの凹の部分で逃がしてくれます。
こういった機能以外にもさすがはHOUDINI(フーディニ)という思いなのですが、半袖のTシャツを着てWooler Houdiを羽織ればこのボコボコした肌触りが気持ちいいんです。
HOUDINI(フーディニ)が採用したメリノウール
メリノウールも特徴があって、イタリアのレダという150年も続くウールが有名な老舗メーカーが作ったものを採用しているんです。HOUDINI(フーディニ)のサイトで調べたら「REDA ACTIVE」という新素材らしく、メリノウールが本来持つ天然の特性に加えて抗菌防臭効果と伸縮性、撥水加工が加わり、NASAの宇宙ステーション用ウェアとしても採用されたということが書かれていました。
アクティビティでのWooler Houdi
僕は登山では必ずベースレイヤーにメリノウールを取り入れていて、ミッドレイヤーには化繊ものというのが常でした。そうすると長い縦走でとにかく無臭を貫き通したいという思いがある中、ミッドレイヤーだけ匂いが気になるというのがあったんですが、HOUDINI Wooler Houdiを取り入れるようになってからは、気になることがなくなりました。これは本当にありがたいですね。
ミッドレイヤーとしてのWooler Houdi
ミッドレイヤーという位置付けだから、色々と機能を求めるんですが、まず1つに暑くなりすぎだ時にダブルジップによって溜まった熱を一気に外に放出することができるのがメリットだと感じてます。主に冬山でハイクアップしている時とか、ファストパッキングで中低山を早歩きしている時なんかは、この特徴が存分に生かされます。
ポケットを開けておくのも有効で、ポケットの中生地がメッシュ素材だから程よいベンチレーション機能が備わっているのも好きなところです。
もう1つは上にダウンジャケットやハードシェルを重ね着する時なんですが、表面が滑らかで滑りがいいので、脱ぎ着にストレスを感じません。
日常でも力を発揮するWooler Houdi
最後にシルエット。少しタイト目なので着た時の雰囲気がカッコ良いんです。色もグレーにジップカラーがさりげないオレンジで、HOUDINIの特徴とも言えるアースカラーは普段着としてもとにかく取り入れやすいです。グリット構造のウェアって日常でもすごく有効だなと感じます。特に冬場は、外は寒いんだけど、電車に乗ると異常に暖房が暑かったり、施設の中では人ごみでジメジメする。こういう不快な温度差にも変な汗をかかずに過ごせるのはすごく良いなあと感じてます。