標高2000mほどの山に登るのか、2500m以上の高所登山なのかで、この時期の登山は気温に大きな違いがあります。10月前半〜中旬で白馬岳では初冠雪を記録し、山の上では氷点下で非常に寒くなります。このような季節のテント泊登山では、特に防寒対策に気を使います。
テント泊装備のポイント
テント泊をする際の防寒対策として重視しているのは、
- 地面からの冷え対策
- ダウンウェアによる防寒対策
- メッシュ地が少ないテントの使用
の3点です。
地面からの冷え対策はアストロフォイルが肝
地面からの冷え対策は冬山でも使用できるテントマットにすると約430gで、3シーズン用のテントマットと比較すると約200gも重くなってしまいます。
なので10月までのテント泊には3シーズン用のテントマットの下にアストロフォイルを敷くことで地面からの冷えを遮断しています。これが非常に効果的で冬の登山にも活用しています。
アストロフォイルはザックの背面サイズにカットして折り畳んでパッキングしています。32.5 ×122cm で108gです。
ダウンウェアによる防寒対策はフィルパワーの高さが肝
ダウンジャケットとダウンパンツを着用してダウンシュラフに潜り込み就寝をしています。ダウンシュラフはRabのミシックウルトラ180(400g)か、シートゥサミットのスパークSP1(350g)で、それぞれ標高による想定気温によって使い分けています。
快適温度が9度ぐらいですが、ダウンを着用し、それでも寒い場合はSOLのエマージェンシーヴィヴィを併用することで暖かく寝ることができます。
メッシュ地が少ないテントは暖かさがかなり異なる
軽量性に優れたテントの多くがインナーテントがメッシュ地で外気温が直接テント内に入り込むと共に、風が体に当たることもあります。
このようなテントを秋山登山で使用すると冷気の侵入でせっかく貯まった熱もどんどん奪われてしまいます。今回使用しているMSRのハバハバシールドは最小重量で1kgを切る軽さと、メッシュ地が少なく耐候性に優れたバランスに優れた山岳用テントで、季節のある日本の登山で安心して使えるテントです。
快適性を犠牲にせず軽量化にも励む
食事をするためのクッカーにはミニトランギアを使用しています。フライパンでお酒のおつまみを作り、ソースパンでお米を炊飯し、ハンバーグを湯煎して食事を楽しみます。
ビールは35缶を2〜3本、ウイスキーもしくはワインを持ち歩く事が多いです。
行動食は山旅スタンドコジーを使ってアルファ米をお湯で戻し、暖かな食事をとるとともに、たんぱく質が多い栄養バーで筋肉疲労を残さないように気を使っています。
燃料は基本はガスストーブで、風が少なく晴れる可能性が高い登山では固形燃料を使用して計量化を行っています。
就寝時はタイツとメリノール製のベースレイヤーとソックスに着替えてダウンパンツとダウンジャケットを着用し体を温めます。
これら着替えを入れているスタッフバッグは山旅リバーシブルピローで、着用していたウェアをこのスタッフバッグに入れてこのスタッフバッグに入れることで枕に早変わりします。
その他持ち歩く装備類は、ファーストエイド、ヘッドライトやランタン、レインカバーやレインウェアですが、特にすごく軽いというわけではなく、使いやすく信頼性の置けるアイテムを活用しています。
これらすべてULAのOHMという約1kg のフレーム入りのザックに収納して、水を除いて7kgです。水を入れると700㎖+予備1ℓ=1.7㎏の追加で総重量は8.7㎏です。