8月終わりの日曜日に宮島に渡ってきました。
正式には『厳島(いつくしま)』と言う様ですが『宮島』という呼び方で子供の頃から慣れ親しんできているのでここでは『宮島』と書きます。
宮島とは
宮島は広島県の西部、廿日市市宮島町にある島で、訪れたことのない人でも『日本三景』『厳島神社』『大鳥居』などのうちどれか一つは聞いたことがあると思います。歴史的にも景勝地としてもとても人気のある宮島で、ここには『弥山』という山があり、山頂から望む瀬戸内海の島々の風景は素晴らしく何度も登りたくなってしまいます。
(下の写真は紅葉の時期、多宝塔コースから登り始めてすぐの風景です)
弥山の登山ルートについて
弥山は宮島の最高峰、標高はわずか535メートルなので一見低そうですが、海抜0メートルから登るので結構ハードです。ルートはいくつかあり、初めての方は公認の『紅葉谷(もみじだに)コース』『大聖院(だいしょういん)コース』『大元(おおもと)コース』の3つのルートから選んだ方がいいです。
前回登ったのは桜満開の季節でした。今回はまだセミが鳴いていて秋にはちょっと早い季節でしたが、もうじき訪れる美しい紅葉の時期も踏まえて、初心者さんにもおすすめのルート『紅葉谷コース』から登り『大聖院コース』を下りてくるコースを歩き、ちょっとした見どころも紹介します。
宮島口までのアクセス
公共交通機関:広島市内から『広電宮島線』を利用するか『JR山陽本線』を利用します。宮島口下車。
自家用車:遠方からは山陽自動車道廿日市インターを下りてから国道2号線を進みます。有料駐車場は港周辺以外にも歩ける範囲でたくさんありますが近いエリアから埋まるのでなるべく早く到着した方が安心です。
宮島口から宮島までのアクセス
主に『宮島松大汽船』と『JR西日本宮島フェリー』のどちらかを利用します。車で上陸すると逆に不便なのでここは徒歩でお願いします。船はわずか10分の旅ですが、だんだん島が近づいてくるので気分も高揚してきます。
宮島に上陸してすぐにあちこちに鹿がいることに気づきます。人間の食べ物はもちろん、包み紙でも食べちゃうので気を付けてください。人間慣れして全然逃げない鹿もいるので写真も簡単に撮れます。
商店街の中を通ります。10時でないとお店が開かないのでそれに合わせて上陸してお昼ご飯を調達するか、心配なら事前に買っておきましょう。ちなみに宮島にはコンビニはありません。平日に行く場合は水曜日が店休日のお店が多いので要注意です。
商店街を抜けたら石の鳥居が現れます。お手洗いはこのそばにあるトイレか、商店街にある『おもてなしトイレ』などで済ませておいた方がいいです。鹿よけの柵がついているトイレもあります。
鳥居をくぐった先に見えるのは宮島を象徴する大鳥居、のはずですが2019年から大規模な改修工事をしていて足場にすっかり包まれています。2022年には完了する予定です。
世界遺産・日本三景の島宮島の魅力を堪能
右に気を取られていると、左側上方にいきなり現れる千畳閣と五重塔の姿に思わず「わぁ」と声が出ます。人々が立ち止まって写真を撮り始めました。(2020年11月11日の写真)
今日は『紅葉谷コース』を登るので『ロープウエー乗り場』方面に向かいます。ロープウェイを乗り継いで山頂近くまで行くこともできますが、せっかく山登りを楽しみにきたので歩いて登ります。ていうか、高所恐怖症なのもあって一度もここのロープウェイを利用したことがありません。
宮島の紅葉の魅力を写真で紹介
しばらく行くと有名な赤い橋が現れました。季節的に今はこんな感じですが、
紅葉の時期はこんな風に色づきます。(2018年11月9日撮影)とても奇麗な場所なのです。
二つ目の赤い橋を渡ります。ここも今はまだこんな様子ですが、
紅葉の時期に来るとこうなります。(2018年11月9日撮影)
四ノ宮神社を左に巻いて遊歩道を歩きます。この辺りは『紅葉谷公園』と呼ばれるもみじの名所です。秋にはぜひぜひ訪れたい場所です。(2020年11月11日撮影)
ロープウェイは真っすぐ、弥山山頂へは右へ進みます。桟橋からすでに30分歩いています。
10:40いよいよ登山開始です。
『紅葉谷コース』から登り『大聖院コース』を下りてくる登山コースを紹介
すぐに表れた標識には山頂まで2.2kmと書いてありました。薄日のさす中、ゆるい登りと階段状の所を登っていきます。
左下に沢の音を聞きながらだんだん高度を上げていきました。なかなかの階段地獄かもしれませんが、危ない所も無いし初心者の方は焦らずゆっくり登れば大丈夫です。
登山開始から1時間弱で分岐に到着しました。『ロープウエー獅子岩駅』からの道とここで合流します。この先は遊歩道の様になっています。
分岐から15分歩いたら開けた所に出てきました。ここには不消霊火堂‘(きえずのれいかどう)があります。中に入ってみると「消えずの火」があり、大茶釜が吊るされています。この釜のお湯を飲むと万病に効果があるといわれていて私も少し頂きました。
ここから5分歩けば山頂です。今までの感じと違って巨岩が現れます。これはくぐり岩といわれていて名前の通りくぐれば山頂はもうすぐそこです。
12:10弥山山頂に到着しました。(登山開始から1時間半)
記念撮影を終わらせたらすぐに向かいの展望台に移動します。
開所時間10時~16時 無料 地階に水洗トイレあり。
飲料用水などの販売はありません。火気の使用は禁止です。
二階が四方ぐるりと板張りになっていてとても広く開放的でくつろげます。
商店街で購入したあなご弁当を広げました。やっぱり宮島に来たならあなご飯を食べなくちゃ。『うえののあなご飯』はとても有名で人気ですが今回はまだ開店時間前で残念ながら手に入らなかったので『快心友 あなご弁当』(タイムセール1000円)を頂きました。満足満足♡
三階に上がると360度景色を見渡せる展望台になっています。
12:50下山開始しました。のんびり景色を楽しんだ後はもと来た道ではなく『仁王門』の方へ向かいます。下りはじめてすぐに『弥山の七不思議』のひとつ『干満岩(かんまんいわ)』が現れます。不思議なことに海の汐の満ち引きに合わせて岩の穴の中の水があふれたり枯れたりします。しかも海水なのでとても不思議です。ちなみにこの時は水がありました。
石で作られた階段のゆるいアップダウンを繰り返しながら森の中を歩いていくと、山頂から約25分で仁王門の所に到着しました。(通り抜けて振り返った所)
13:15ここが分岐になります。『大聖院コース』に下りていきます。紅葉谷コースよりも更に整備されていて遊歩道になっている所が多いです。
ここは神の島。『神聖な気』が漂う気がして、心穏やかに無心で下りて行きます。
14:10大聖院の所まで下りてきました。一応ここで下山完了です。(山頂から1時間20分)
弥山登山終わりのおすすめ立ち寄りスポット
せっかくなので大聖院に参拝に行ってきました。この階段の途中に鐘や願い玉、上がった所には大聖院本堂や遍照窟(へんじょうくつ)などなどパワースポットがたくさんあります。何度も行ってますが、時間かけてゆっくりまわって欲しい場所です。
以前秋に訪問した時の同じ場所の写真です。逆光でごめんなさい。(2020年11月11日)
海岸線まで下りてくると、朝と違ってこんなに潮が引いてます。大鳥居の近くまで行ってみることにしました。さっきも言いましたがまだ工事中です。
本当ならこういう見ごたえのある姿をしているのですが、奇麗な大鳥居に会えるのはもうちょっと先になりそうです。
忘れてはならない下山後のお楽しみ。宮島グルメは色々あって大好きなお店もたくさんありすぎて紹介しきれません。今回は商店街にある、美味しいビールが飲めるお店を2軒紹介します。
弥山登山終わりのおすすめグルメスポット
MIYAJIMA BREWERY(みやじまブルワリー)
広島県廿日市市宮島町459-2【1Fビアスタンド】
12:30-17:00 ※年中無休
写真はピルスナー700円 宮島の地ビールが飲めるお店です。カウンターから渡されるビールはキンキンに冷えています。ここはサクッと立ち飲みしましょう。
GEBURA(ゲブラ)
もう一軒はおかわりが200円で出来るお洒落なBAR
広島県廿日市市宮島町528-3
10:30-17:30 不定休
ここもカウンターからドリンクを受け取るスタイル、写真は瀬戸内レモンを使った自家製レモンシロップのレモンビール750円。ほろ苦くてほんのり甘い大人の味♡何杯でもいけちゃいます。
おかわりはこのベリーのかわいいカクテル。もちろん200円でした♡
お店のカウンターでもテラスでも飲むことができて居心地よくてすっかり長居してしまいました。寒い季節にはホットメニューもあるし、お酒飲めない人にもおすすめのお店です。本当はここ教えたくなかったんだけどなぁ(笑)
秋の弥山登山の魅力はまだまだありますのでぜひぜひ行ってみてください。今回は紹介していませんが『大元コース』へ向けて下山するとたくさんの色づいた木々と群れてお昼寝している鹿たちに会えます。紅葉を楽しむ場合は11月中頃から11月末頃が見頃です。
宮島の詳しい情報は以下のリンクを参考にしてください。
宮島観光協会:https://www.miyajima.or.jp/index.php
▼弥山のYoutubeリンクはこちらです。