アウトドアに出かけるときにどんなグローブを使うか、何がベストかを考えるのはとっても難しくて色々悩んでました。手が悴んで痛くなるのが嫌で厚手のグローブを持ち歩けば、行動中は手に汗をかいて気持ち悪く、テント場で料理をする時には細かな作業にストレスを感じることも多々ありました。
4種類のグローブで悩み解決
そうして改善に改善を重ねつつ、無駄をそぎ落として今使用しているグローブは4種類です。左からibex(アイベックス)のストレッチメリノグローブライナー、マウンテンイクイップメントのウィンドストッパーグローブ、アクシーズクインのライトシェルウォータープルーフグローブ、防寒用手袋ダイローブ102F。最後だけ異色ですが、これは使用用途も全く違います。それはまた後ほど。
ibex(アイベックス)のストレッチメリノグローブライナー
ibex(アイベックス)のストレッチメリノグローブライナーはとにかく使用用途が多いです。ライナーっていう商品名からもこの上にグローブを重ねる想定を考えるんですが、実はこれ単体で使用することの方が多いです。メリノウールをメインに収縮素材のライクラを混紡しているので、ストレッチ性があり且つ薄い。細かな作業もストレスなく対応できる上、暖かさは見た目を裏切る良さを感じます。
縦走登山では3シーズンの行動中から、テント場でテントをたて、料理まで、このグローブ1つで対応できます。また厳冬期に低山でトレランをするときもこのグローブ1つすれば手が痛くなることもなく心地よくランを楽しめます。
使用頻度と回数を重ねていくとサイズによるフィット感にもよると思うんですが、指の先に穴が空いちゃうんですね。そういう場合は破けたら縫ってを繰り返して使ってます。ある程度使うと破けてしまうのは薄手のグローブでは仕方がない事だと思っているので、消耗品と考え一定期間使い続けたら買い換えるようにしています。
マウンテンイクイップメントのウィンドストッパーグローブ
マウンテンイクイップメントのウィンドストッパーグローブ(現在取り扱いはないようです)は僕が登山を始めた今から5年前ぐらいにはじめて購入したグローブなので非常に思い入れがあります。とにかく山に行くときから普段まで、使用頻度が多いグローブですが全くへこたれなく、買い換える気持ちが沸かないです。
登山では例えば鎖場が多発するような場面だったり、冬場や初春の寒い時期に稜線に出たときなどに非常に役立ちます。鎖場であるということは岩がゴツゴツしている場合が多いので何かの拍子に手をぶつけてしまうなどが想定できるんですが、そういう時にある程度厚みのあるグローブが安心なんです。滑り止めがしっかり手のひら全面に施されているのもいいところです。
また稜線にでて風が強く、行動しているんだけど手がかじかむような時にも暑くなりすぎず調度よく寒さから手を守ってくれます。
単体でも寒さを感じるような、例えば休憩中とかにはibex(アイベックス)のストレッチメリノグローブライナーの上から更にグローブをして暖かさを増すという使い方をしています。
アクシーズクインのライトシェルウォータープルーフグローブ
3つ目のアクシーズクインのライトシェルウォータープルーフグローブはレイングローブとしての使用を想定していますが、撥水、通気、防風、速乾素材である"PERTEX"に防水透湿のコーティングを施した2.5層で作られたグローブなので雨以外でも防寒としても使用できるんですね。だからベースレイヤーグローブにibex(アイベックス)のストレッチメリノグローブライナー、ミッドレイヤーグローブにマウンテンイクイップメントのウィンドストッパーグローブ、アウターグローブにアクシーズクインのライトシェルウォータープルーフグローブというように3レイヤーで対処するなんていう使い方もできます。これ1つするだけで結構な暖かさを保ってくれるので驚きです。
26gという重さのレイングローブって凄いなあ~っていう思いがあります。雨が降らなければレインウェアってバックパックの中に眠ったままだから軽いのに越したことないと思うんですね。それと同じようにグローブも『雨から手を守る』っていう事だけの機能にフォーカスすれば軽いのに越したことはないと思うんです。
グローブをレイヤリングするって考えると着脱のしやすさっていうのも気にしますが、そのあたりは流石アクシーズクインという思いです。使い手の事を考えた繊細な作りはメイドインジャパンの良さだなあと感じます。手首にはストレッチバインダーが施されていて雨の進入を防いでくれ、ロゴは反射プリントという作りです。
ライナーグローブ単体にアクシーズクインのウォータープルーフグローブだったり、マウンテンイクイップメントのグローブにアクシーズクインのウォータープルーフグローブグローブだったり、3つ全部併せて使うこともあるし、と色々なレイヤリングでシチュエーションに対処してます。
そんな使い方をするので、アクシーズクインのライトシェルウォータープルーフグローブのサイズはちょっと大き目を選んでます。
防寒用手袋ダイローブ102F
最後に紹介するのは防寒用手袋ダイローブ102Fです。商品を購入するときに『使用用途』とあって、そこには『冷凍・冷蔵倉庫内で使用する/食品を扱う/アウトドア、ウィンタースポーツで使用する/ドライアイスを扱う/漁業で使用する/寒冷地作業に使用する/雪像・氷彫刻に使用する/熱湯・蒸気作業に使用する』とあって「なんだか凄そう」って思って買ってみたんです。
まあとにかく冷たいものを持っても、全くその冷たさが手に伝わってきません。以前新潟の方に住む友人の家に遊びに行って雪仕事を手伝わせてもらったことがあったんですが、そこに集まった老若男女皆の手が黄色で。「あれ?ダイローブ?」って思って見てみたら全員そうでした。聞いてみたらおじいちゃんは「これに変わるものはねえ~」って言ってました。(笑)
使い勝手も日常使いに適した作りになっていて、インナー部分を取り外して洗うことができたり、取り外しがしやすいようにジッパーによって着脱できたり、冷たい水に手を突っ込むような状況でも冷水の進入を防ぐ作りだったり、よくみると外側は粒子状加工による滑り止めが付いていて、その使い心地はなかなかです。
日常の中で取り入れることはあんまりないんですが、雪遊びに行くときや、極寒地で生活体験をするような旅行には持ち歩いてます。