平成26年9月27日午前11時52分、御嶽山が噴火し、多くの犠牲者を出す戦後最大の火山災害となった。それから8年が経過し、現在(令和4年9月)では噴火警戒レベル1(活火山であることに留意)ということで、一定の規制(※)はあるものの山頂(剣ヶ峰)まで登ることができるようになっている。今回は、黒沢口から日帰りで御嶽山を周回する登山コースを紹介する。

  • 10月12日午後2時をもって規制緩和が終了する
  • 王滝口登山道からは王滝山頂以降が立入規制区域となっているため、剣ヶ峰までは登ることができない
  • 登山に当たっては火山情報の確認のほか、登山届の提出やヘルメット持参などの登山者としてのリスク対策をおこなって登る必要がある
合計距離: 13499 m
最高点の標高: 3050 m
最低点の標高: 1824 m
累積標高(上り): 1559 m
累積標高(下り): -1559 m

1.黒沢登山口~八合目(女人堂)

ロープウェイ駅からの合流点である七合目を経て八合目までは、基本的には森の中を登っていくことになる。振り返ると木の隙間から中央アルプスが望める箇所もあるので、登りに飽きたら振り返ってみよう。八合目が近付くと森を抜け、女人堂前は、中央アルプスや八ヶ岳のほか、乗鞍岳とその背後の穂高連峰、槍ヶ岳を望む絶好のビューポイントとなっている。

1.黒沢登山口~八合目(女人堂)

*木々の隙間の日の出

1.黒沢登山口~八合目(女人堂)

*八合目から北アルプスを望む(乗鞍岳とその奥に槍・穂高連峰)

2.八合目~剣ヶ峰(御嶽山頂上)

登山道の様子がガラッと変わり、岩場を登る感じとなる。好天の午前は背後から日差しを受けることになる一方で、例えば風が強い日などは体感温度がグッと下がることが予想されるので、どのような天候にも対応できる装備を準備しよう。事実、この日も好転で日差しは強かったが、半袖だと少し止まると肌寒く感じた。九合目にあたる石室山荘(頂上方面には山荘の中を通過する)を抜けて、一登りすれば剣ヶ峰の肩に出る。

2.八合目~剣ヶ峰(御嶽山頂上)

*九合目に向かう登山道から山頂(写真左端)を見上げる

ここから山頂までの区間が、規制緩和の期間のみ通ることができるルートとなっている。登山口からほぼ登りっぱなしのルートの先には、剣ヶ峰(御嶽山頂上)からの360度の眺望が待っている。北・中央・南アルプスや八ヶ岳、富士山の絶景はもちろん素晴らしいが、地獄谷や一ノ池方面は、まるで惑星のような風景が広がっており、他の山ではなかなか見ることのできない独特の雰囲気が感じることができる。

2.八合目~剣ヶ峰(御嶽山頂上)

*山頂から一ノ池・二ノ池方面

2.八合目~剣ヶ峰(御嶽山頂上)

*中央アルプスと南アルプス。背後には富士山も見える

3.剣ヶ峰~二ノ池・三ノ池を経て八合目

来た道を引き返してもよいが、時間や体力に余裕があれば登りとは違うルートで下山することをお勧めする。分岐まで引き返し、そこから二ノ池のほとりを歩いていくと、ほどなく二ノ池山荘や二ノ池ヒュッテに着くので、一息つくのもよいだろう。サイノ河原を抜けて白竜避難小屋にたどり着くと、摩利支天山の絶壁が近付いてくる。短い急坂を登ると、眼下には五ノ池小屋とその奥に乗鞍岳、さらに槍・穂高連峰が望めるほか、天気が良ければ白山もしっかり見える。

3.剣ヶ峰~二ノ池・三ノ池を経て八合目

*二ノ池のほとりからの景色は、別の惑星のようだ

3.剣ヶ峰~二ノ池・三ノ池を経て八合目

*赤く色づくサイノ河原と遠くに見える甲斐駒ヶ岳

3.剣ヶ峰~二ノ池・三ノ池を経て八合目

*五ノ池小屋を見下ろす。左に見える登山道は濁河温泉へのルートである

五ノ池小屋からは①継子岳周回、②三ノ池周回、③直接三ノ池避難小屋へ向かうという3つのルートがある。①を辿ればすべての池を巡ることができるが、コースタイムが伸びるため、今回は②のルートを選択し、三ノ池を周回して避難小屋へと向かうことにした。避難小屋からは八合目までトラバース気味のルートとなっており、谷側への滑落や渡渉(この時期は溶けているが、時期によっては雪渓横断となる)などに十分な注意が必要だ。

3.剣ヶ峰~二ノ池・三ノ池を経て八合目

*三ノ池を一周する登山ルートはアップダウンが緩やかで歩きやすい

4.八合目~登山口

ここで登ってきたルートに合流するので、それを引き返していくことになる。下りだすとやがて森の中に入ってしまうため、最後にもう一度眺望を楽しんでおこう。特に難しいルートではないが、雨の後は木の階段がよく滑るので、最後の最後に転倒などしないように気を付けよう。なお、七合目からロープウェイ駅にアクセスできるが、違う登山口に下りてしまうので乗らないように。車の回収に車道を相当登るハメになってしまう。

火山に登るということ

噴火から8年が経ち、現在は火山活動も落ち着いているが、噴火によって飛んできたかもしれない大きな岩や噴火後に造られたシェルターなどを見ると、御嶽山が活火山であることを改めて意識させられる。御嶽山に限らず、登山の際はその山のことをしっかりと調べ、備えを万全にして登りたいと改めて感じた山行であった。

火山に登るということ

*山頂直下に建設されたシェルター

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