ツェルトとは?
ツェルトとは、遭難や道迷いなどのいざに備えるためのシェルターです。finetrackのツェルト2ロングは横幅220cmと居住性が高いので私はメインテントとして使っており、夏の北アルプスから初冬の低山まで活躍しています。
@南竜ヶ馬場野営場
ツェルトをメインテントに使っている理由
私がツェルト2ロングをなぜメインテントで使っているか?その経緯は次のとおりです。
- 初めて買ったテントは、ダブルウォールのATOM2P(NEMO)
- 快適なテントだが、重量は約1.6kg、容量も嵩む
- ATOM2Pで数回テント泊するが、U.L(軽量)テントなら、もっと軽快に遠くまで歩けるんじゃないかな?と思うように。メディアやSNSの影響も。
- U.Lテントの購入候補は、重量、価格、居住性、カッコよさ等を考慮して選定(後掲)。
- 欲しい商品は高価すぎたり、人気商品で買えなかったので、消去法的にツェルト2ロングを購入
- 使ってみたら思っていたより快適で張りやすく、暴風や寒さにも強くて汎用性が高いことに気づき、メインテントとして使い続けている。
ツェルトの活用事例
シングルウォールの非自立型のツェルト2ロングですが、夏の北アルプスから初冬期の低山まで使っています。強風、大雨、雪の日も経験済み。以下の写真で様々な季節の登山においてツェルトを活用していることが写真からもわかると思います。
@夏の三俣蓮華岳テント場
@夏の常念小屋テント場(石で設営)
@秋の南竜ヶ馬場(フロアレスで出入口全開)
@初冬の八雲ヶ原(滋賀県)
ツェルトの長所・短所
私が思うツェルトの長所・短所は次のとおりですが、短所は工夫次第でなんとかなります。
ツエルトの長所
- 軽量(340g)&コンパクト
- 風に強い
- 簡単に設営、撤収できる
- コストパフォーマンスが高い(24,200円税込)
- フロアレスやタープとして張ることも可能
ガイライン、ポール、グランドシートを合計すると745g。そこそこの重量に。
ツエルトの短所
- 必ずと言っていいほど結露する
- 非自立式(ペグが打てないテント場では張れない、一度張ると移動できない)
- 雨漏り(防水加工をしても頂部の中心の縫い目から・・・)
- 天井高さが95cmと低い(身長168cmの私でも頭部が当たる)
Tips〜ツェルトを快適に使うために〜
短所があるツェルト2ロングですが、少しでも快適に使うためのTipsを紹介します。
ツエルト結露について
- 出入口のファスナーを開けて空気の通り道を作ることで、結露の発生を最小限に抑えられます。天候が安定している日なら、出入口を全開にして星空を見ながら眠りに就くこともできます。
- シュラフカバーにより、濡れても大丈夫な環境を作ります。ツェルト内でガサゴソする時はレインジャケットを着ていれば気になりません。
非自立式であること
- 設営で気をつけているポイントは次の通り。
- ①生地をピンピンに伸ばして四隅のペグを打つ
- ②生地は直角(90°)を意識する。縫い目が直角になるように。
- ③張り綱のペグを打つ場所は、ポールを置いて決める
- ④左右のテンションを調整して、形を整える。
- ⑤ペグが打てない場合に備えて、岩にくくりつける用のガイラインを取り付ける。
ツエルト使用時のペグについて
3種類のペグを使い分けています。
サイドの張り綱は、最軽量のペグを使っています(最悪、ペグが抜けても大丈夫)。
張り綱のペグは、引抜力に強いY字型のペグを使っています(最も重要なペグ)。
四隅のペグは、やや軽量なペグを使い、軽量化を意識しています。
ツエルトを使用する際のその他Tips
- ツェルトのスタッフサックは、ヘッデンを入れてランタンとして活用
- ポールの代わりにトレッキングポールを使うことで軽量化
U.Lテントの購入候補
U.Lテントの購入を検討した時の候補テント(シェルター)です。攻めてシングルウォールにするか、ダブルウォールにするかは随分と悩みました。
実はツェルト2ロングを購入後、ルナソロも購入しました。山行によって使い分けていて、使用頻度はツェルト9割、ルナソロ1割という感じです。ツェルトの出番が多い理由は慣れているからだと思います。ちなみにルナソロ一式で896gです。重量は一式で比較することが大切です。
※横スクロールで表がスクロールできます。メーカー | Six Moon Designs | ファイントラック | ヘリテイジ | Six Moon Designs | Big Sky | Big Sky | Nemo | Nemo | Nemo |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
商品名 | ゲイトウッドケープ | ツェルト2ロング | クロスオーバードーム | ルナソロ | ミラージュ1P | ソウルテント | ホーネットストーム1P | タニ1P | アトム2P |
イメージ | |||||||||
重量 | 285g | 340g | 630g | 690g | 976g | 928g | 760g | 1,060g | 1,600g |
構造 | シングルウォール | シングルウォール | シングルウォール | 1.5ウォール | ダブルウォール | ダブルウォール | ダブルウォール | ダブルウォール | |
建て方 | 非自立式 | 非自立式 | 自立式 | 非自立式 | 自立式 | 自立式 | 自立式 | 自立式 | 自立式 |
価格(参考) | 42,900円 | 24,200円 | 48,400円 | 64,900円 | 35,201円(当時) | 39,600円(当時) | 48,400円 | 60,500円 | 47,300円 |
備考(個人感想) | いつか欲しい | 最初に購入 | 汎用性高い | 次に購入 | 希少 | 希少 | DWならこれ | バランス良 | 使っていた |
最安値 | Amazonでみる 34,100 円/個 (税込) | Amazonでみる 24,200 円/個 (税込) | Amazonでみる 48,400 円/個 (税込) | Amazonでみる 66,480 円/個 (税込) | -- | -- | -- | Amazonでみる 60,500 円/個 (税込) | Amazonでみる 47,300 円/個 (税込) |
まとめ
ツェルト2ロングは居住性が高く、結露などの短所は割り切りと工夫次第でU.Lテントとして使える幕だと思います。経験を重ね、試行錯誤することで愛着も湧いてきます。
また、エマージェンシーとしてツェルトを持っている方は、試しに公園などで張ってみるのもオススメです。緊急時は相当追い込まれている状況となりますので、使い慣れている道具こそが身を助けるのだと思います。