六日町の象徴ともいえる八海山は古くから霊山として崇められてきました。越後駒ヶ岳、中ノ岳とともに越後三山(魚沼三山)の1峰で、日本200名山のひとつ。険しい岩場の峰々が連なり鎖場が続くスリリングなルートやロープウェーで4合目までいけるルートなどスキルや条件に合わせて登山を楽しめます。
- 紅葉の見頃:10月中旬~11月初旬
- レポート:2020年11月2日
八海山ロープウェー
八海山ロープウェーは標高376mにある山麓駅から標高1,147mにある山頂駅まで、時速約36kmで一気に登ることができ、所要時間わずか5~7分。ロープウェイ山頂からは素晴らしい紅葉の向こうに魚沼や上信越の山々、晴れた日は日本海や佐渡島まで見渡せます。山頂駅から登れば息のむ超絶景紅葉、11月になると1,200m付近の紅葉は終盤ですが、眼下に岩稜を彩る錦秋を臨めます。帰路は赤く色づく八海山が午後の斜陽に照らされ輝き、それはそれは心洗われる美しさです。
ロープウェイ営業期間:2022年4月29日(金・祝)~11月6日(日)
- 所在地: 〒949-7121 新潟県南魚沼市山口1610
- 電話: 025-775-3311
▼六日町 八海山スキー場公式HP
https://www.princehotels.co.jp/ski/hakkaisan/summer/
八海山の紅葉登山レポート
今回の登山ルートは以下の通りです。
ロープウェイから見る紅葉も凄いです。
10:45 ハイク開始。ロープウェイ山頂駅~八海山・入道岳往復ルートを行きます。
11:30 六合目の女人堂に到着。ここが最初の休憩ポイント、屋内にトイレ有。
長い鎖場ですが、ここまではさほど危険はありません。
尾根に出ると立ちはだかる岩峰。これが八ッ峰1つ目のピークの地蔵岳。手前に八海山避難小屋。
12:30 千本檜小屋・八海山避難小屋で休憩。夏場は管理人が常駐する営業小屋で、売店やトイレがあります。ここから先が「八海山の本番」となります。
地蔵岳より、八ッ峰縦走のスタート地点。どこ見ても荒々しくも美しい眺めが圧巻です。周辺の木々は落葉ですが眼下は錦の秋。
13:15 2つ目のピーク、不動岳より。
すんごい絶景なのですが足元は細く険しく、、気を抜けば落下でしょう。落ちたら助かる見込みは全くありません。
登山道と思ってたらそれは重なった笹で、踏み抜けば落下なんて箇所もあり、、、
各所の鎖は信頼できますが見た目硬そうな岩肌は信用できません。八ッ峰は礫岩(れきがん)と呼ばれる、丸い石が脆い砂岩に埋め込まれて堆積した岩。ホールドに乏しく滑りやすい、足掛かりがポロポロ崩れる「危険な岩場」です。滑落事故も少なくない場所なので細心の注意で臨む必要があります。
13:45 この日は大日岳往復コースの七曜岳まで。スタート遅くタイムアウトもありますが、それ以上先はメットもグローブも用意してなかった自分には無理と判断して引き返しました。正直なとこ怖くて進めなかったのです。
午後の斜陽に照らされ輝く八海山、ほんと美しいです。
豪雪地で冬季は雪深いゲレンデとなる八海山。ロープウェイは登り片道として山頂から特盛な紅葉愛でながら迂回コースを下るなんて楽しみも有りでしょう。