モンベルの軽量シリーズに属するプラズマ1000ダウンジャケットは、モンベルの中でも全ブランドのダウンジャケットの中でも最も軽量で、最高品質のダウンを使用した登山装備の軽量化にインパクトを及ぼすダウンジャケットです。
このダウンジャケット1つあると3シーズンではファストハイクや縦走登山の軽量化にインパクトを及ぼし、雪山登山では暖かなミドルレイヤーとして機能し、森林限界以下の中低山登山における冬の防寒着にちょうど良い暖かさで、1年中コンパクトに持ち歩ける汎用性に優れたダウンジャケットで、今ではなくてはならないアイテムの1つです。
今回のレビューでは、
- まず商品の簡単な紹介をして
- 次に個人的に好きなポイントを紹介します。
- その後使ってみて気になるポイントを紹介
- 最後にサイズ感について紹介します。
登山の軽量化に力を入れたい方、モンベルで最軽量なダウンジャケットの詳細を知りたい方、そもそもモンベルのダウンジャケットについて知りたい方に、何か参考になる情報をお届けできればと思います。なので最後までお付き合いいただけると嬉しいです。
商品概要
ブランド | モンベル |
商品名 | プラズマ1000 ダウンジャケット |
商品説明 | モンベルが誇る最高の技術と素材を用いて生み出されたダウン・ジャケットです。世界最高品質となる1000フィルパワー・EXダウンを封入し、生地には超軽量と耐久性を両立させた極薄シェル素材を採用。 |
価格(税込み) | ¥27,940 |
重量 | 130g(Women's:116g) |
素材 | 7デニール・バリスティック エアライト®ナイロン・リップストップ[はっ水加工] |
管理人の評価レビュー
総合評価 | ★★★★☆ |
快適性 | ★★★★☆ |
軽量性 | ★★★★★ |
保温性 | ★★★★★ |
コストパフォーマンス | ★★★★★ |
商品の簡単な紹介
プラズマ1000ダウンジャケットはモンベルが世界に誇るすべての機能を盛り込んだ高品質なダウンジャケットです。
超高品質な1000フィルパワーのダウンを使用
ダウンにはフィルパワーが最も高い1000フィルパワーのダウンを使用し、とにかく多くの空気をため込む力があります。こんなに軽くて薄いのに、こんなに暖かいんだ!と着用するとみんな驚くと思います。
フィルパワーとはダウンの膨らむ力を数字で表したもので、数字が高いほど空気を多く含むため、保温性に優れた良質なダウンとなります。
僕たちが暖かいと感じるのは、動かな空気(デッドエアーと呼ばれる)を多く、まとっているからで、この動かない空気層をたくさん抱え込むフィルパワーの高いダウンというのは、イコール保温力が高いと言うことになります。フィルパワーの数値が高いほど『軽量なのに暖かい』が実現します。
薄いのに耐久性が高い7デニールのバリスティックエアライトを使用
耐久性に優れ、軽くて薄い素材は非常に高級とされているのですが、モンベルのバリスティックエアライトと呼ばれる0.03ミリの細い糸で織り上げたシェル素材は7デニールと非常に薄く、さらに耐久性に優れていて、これを表地にも裏地にも使用しています。
特殊なコーティングが施されているし、ダウンが非常にふんわりとしていると思われるのでダウン抜けは非常に少ないと感じています。
独自のキルティングパターンを採用している
軽量なダウンジャケットは構造がシングルキルトであることが多いのですが、プラズマ1000ダウンジャケットはコールドスポットができにくい独自のキルティングパターンを採用しています。これによって軽量なダウンジャケットなのだけれども保温力に優れたモデルに仕上がっています。このキルティングパターンは意匠登録されていて、他では真似できないデザインなんです。
個人的に好きなポイントを紹介
次にプラズマ1000ダウンジャケットの個人的な好きなポイントを紹介していきます。
ポイント①:とにかく軽くてコンパクト
とにかく軽くてコンパクトなので持っていて全く苦にならない装備です。専用のスタッフバックに収納するとサイズはナルゲンボトル1リットルの2/3のサイズで持ち運べます。重さはメンズで130g、レディースだと116gです。以下の表は登山向けの軽量なモンベルのダウンジャケット一覧です。
※横スクロールで表がスクロールできます。分類 | スタンダード | スタンダード | スタンダード | スタンダード | 軽量シリーズ | 軽量シリーズ | 軽量シリーズ | 軽量シリーズ | 軽量シリーズ | 冬季登山向け | 冬季登山向け | 冬季登山向け |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
製品名 | ライトアルパインダウン パーカ | ライトアルパインダウン ジャケット | パーマフロスト ライトダウンパーカ | パーマフロスト ライトダウンジャケット | スペリオダウンパーカ | スペリオダウンジャケット | イグニスダウン パーカ | プラズマ1000 ダウンジャケット | プラズマ1000 アルパインダウン パーカ | アルチプラノダウン パーカ | アルパイン ダウンパーカ | アルパインダウン ジャケット |
価格 | ¥19,140 | ¥16,940 | ¥27,280 | ¥24,200 | ¥17,940 | ¥14,520 | ¥36,300 | ¥27,940 | ¥41,800 | ¥33,000 | ¥21,450 | ¥19,800 |
重量 | 354g | 312g | 354g | 323g | 247g | 188g | 278g | 130g | 236g | 360g | 414g | 385g |
ダウン量 | 不明 | 不明 | 不明 | 不明 | 不明 | 不明 | 不明 | 不明 | 不明 | 不明 | 不明 | 不明 |
フィルパワー | 800FP | 800FP | 800FP | 800FP | 800FP | 800FP | 1000FP | 1000FP | 1000FP | 900FP | 800FP | 800FP |
構造 | シングルキルト | シングルキルト | シングルキルト | シングルキルト | 独自キルト | 独自キルト | 独自キルト | 独自キルト | 独自キルト | ボックス構造 | ボックス構造 | ボックス構造 |
シェル素材の特徴 | バリスティックナイロン | バリスティックナイロン | バリスティック エアライト | バリスティック エアライト | バリスティック エアライト | バリスティック エアライト | バリスティック エアライト | バリスティック エアライト | バリスティック エアライト | バリスティック エアライト | バリスティックナイロン | バリスティックナイロン |
ゴアテックス インフィニアム | × | × | 〇 | 〇 | × | × | 〇 | × | × | × | × | × |
シェル素材 | 表:20デニール・ナイロン・リップストップ 裏:20デニール・ナイロン・タフタ | 表:20デニール・ナイロン・リップストップ 裏:20デニール・ナイロン・タフタ | 表:13デニール・ナイロン・リップストップ&ゴアテックス インフィニアム 裏:10デニール・ナイロン・リップストップ | 表:13デニール・ナイロン・リップストップ&ゴアテックス インフィニアム 裏:10デニール・ナイロン・リップストップ | 表裏:10デニール・ナイロン・リップストップ | 表裏:10デニール・ナイロン・リップストップ | 表:13デニール・ナイロン・リップストップ 裏:7デニール・ナイロン・リップストップ | 表裏:7デニール・ナイロン・リップストップ | 表裏:7デニール・ナイロン・リップストップ | 表裏:10デニール・ナイロン・リップストップ | 表:20デニール・ナイロン・リップストップ 裏:20デニール・ナイロン・タフタ | 表:20デニール・ナイロン・リップストップ 裏:20デニール・ナイロン・タフタ |
収納サイズ | ∅13×22cm | ∅13×21cm | ∅14×18cm | ∅14×17cm | ∅11×19cm | ∅10×15cm | ∅12×20cm | ∅10×14cm | ∅12×20cm | ∅14×25cm | ∅13×24cm | ∅13×24cm |
フード | 〇 | × | 〇 | × | 〇 | × | 〇 | × | 〇 | 〇 | 〇 | × |
女性モデル | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | × | 〇 | 〇 |
以下の表は主要ブランドの軽量なダウンジャケットを比較した表です。
※横スクロールで表がスクロールできます。メーカー | モンベル | モンベル | パタゴニア | パタゴニア | ザ・ノースフェイス | アークテリクス | マウンテンイクイップメント | マウンテンイクイップメント | マムート | Rab | Rab |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
製品名 | プラズマ1000 ダウンジャケット | プラズマ1000 アルパインダウン パーカ | メンズ・アルプライト・ダウン・ジャケット | メンズ・シュガーダウン・フーディ | サンダージャケット | セリウムSLフーディ | アースライズ・ジャケット | アースライズ・フーデッド・ジャケット | Broad Peak IN Hooded Jacket | Kaon Jacket | Mythic Alpine Light Jacket |
価格 | ¥27,940 | ¥41,800 | ¥41,250 | ¥45,100 | ¥28,600 | ¥48,400 | ¥30,800 | ¥33,000 | ¥47,300 | ¥24,200 | ¥41,800 |
重量 | 130g | 236g | 270g | 329g | 約275g(Lサイズ) | 215g | 390g | 440g | 380g | 250g | 252g |
ダウン量 | 不明 | 不明 | 不明 | 不明 | ダウン54%、ポリエステル40%、フェザー6% | 不明 | 143g | 155g | 115g | 70g | 80g |
フィルパワー | 1000FP | 1000FP | 800FP | 800FP | 不明 | 850FP | 700FP | 700FP | 800FP | 800FP | 900FP |
構造 | 独自キルト | 独自キルト | 不明 | 不明 | 不明 | シングルキルト | ステッチスルー&ナローバッフル構造 | ステッチスルー&ナローバッフル構造 | 不明 | ステッチスルー構造 | ステッチスルー構造 |
シェル素材 | 表裏:7デニール・ナイロン・リップストップ | 表裏:7デニール・ナイロン・リップストップ | 10デニール・リップストップナイロン | 12デニール・リップストップナイロン | PERTEX Quantum Pro ECO | アラト7ナイロン | 100%リサイクルEarthrise 20dn | 100%リサイクルEarthrise 20dn | Pertex Quantum | 10D Atmos™ (サイド)20D Pertex®Quantum Air | 10D Pertex® Quantum |
収納サイズ | ∅10×14cm | ∅12×20cm | 不明 | 不明 | 不明 | 不明 | 不明 | 不明 | 不明 | 不明 | 不明 |
フード | × | 〇 | × | 〇 | 〇 | 〇 | × | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
高品質なダウンでも濡れには弱いため、ドライバックに収納して持ち運んでいます。
ドライバックは、山旅のダイニーマ製のドライバックSがコンパクトなダウンジャケットをしまっておくのにちょうど良い大きさで、しかも17gと超軽量なのでおすすめです。
ポイント②:ミニマムな潔いデザイン
ポケットはジッパーなしのハンドウォーマーポケットが付いていて、ドローコードは一切なく袖口部分はストレッチ素材でフィットします。
ジッパーを上まで閉めると、首を隠すスタンドカラーでフロントジッパーは顎に当たらない仕様で、首をしっかりと温めます。
ドローコードが付いていても、あんまり使用したことがない僕にとっては、この潔いデザインが結構好きです。
ポイント③:レイヤリングがしやすいジャケットタイプ
今までの防寒着の多くがフード付を選んでいたのですが、ベースレイヤーにもフード、ミドルレイヤーもフード、インサレーションにもフード、ハードシェルにもフードとフード渋滞でレイヤリングがしづらいことがありました。
フードがあることで、ウェアが重くなるし嵩張るしで、じっくりフードを被るシーンを考えたら、テント泊をしたときに夜と朝に景色を楽しむ時とシュラフに潜り込んだ時に頭周りが寒い時ぐらいで、実はあんまり使っていないことに気づきました。
- 食事をするときは風が当たらない山小屋のスペースを借りる
- 休憩するときは、そもそもダウンジャケットを着用する時間がもったいないし、寒くなったら行動してしまう
もしも頭周りが寒ければ、冬であればバラクラバを、3シーズンであればビーニーを被れば良いと言うことで防寒着をジャケットにしたら、かなり快適です。
そもそもモンベルのプラズマ1000ダウンジャケットのフードタイプは、プラズマ1000アルパインダウンパーカーとなり、ダウンが多く封入されていて約100g重くなってしまいます。
※横スクロールで表がスクロールできます。メーカー | モンベル | モンベル |
---|---|---|
製品名 | プラズマ1000 ダウンジャケット | プラズマ1000 アルパインダウン パーカ |
価格 | ¥27,940 | ¥41,800 |
重量 | 130g | 236g |
ダウン量 | 不明 | 不明 |
フィルパワー | 1000FP | 1000FP |
構造 | 独自キルト | 独自キルト |
シェル素材 | 表裏:7デニール・ナイロン・リップストップ | 表裏:7デニール・ナイロン・リップストップ |
収納サイズ | ∅10×14cm | ∅12×20cm |
フード | × | 〇 |
使ってみて気になるポイント
使ってみて気になるポイントはサイズ感です。特に夏山登山ではベースレイヤーの上からダウンジャケットを着用するのですが、少しだぼっとしてしまいます。ミドルレイヤーを着用しているときにはちょうど良いのですが、サイズ選びに悩みました。裾にドローコードはなくて良いのですが、袖と同じストレッチ素材があると良いのになあ、と思ってます。
プラズマ1000ダウンジャケットのサイズ感
僕は身長179cm、体重66kgで、お腹ぽっこりの痩せ型タイプです。僕が現在着用しているのはMサイズです。中にはベースレイヤーを1枚着用している状態です。このレイヤリングは夏山登山の防寒着を想定しています。
プラズマ1000ダウンジャケットは袖口、裾にドローコードがないシンプルな作りなので、着用した時にフィットして冷気が侵入しないということと、腕を真っ直ぐ前に伸ばした時に手首が露出しないという点を重視してサイズを選びました。
最終的にMとLサイズで迷いましたが、フィット感に優れたMサイズを選びました。