モンベルの軽量シリーズに属するプラズマ1000 アルパインダウンパーカは、軽量性と保温性を高い次元で両立し、登山装備の軽量化にインパクトを及ぼすダウンパーカーです。
モンベルで最軽量のプラズマ1000ダウンジャケットのフード付きモデルということだけではなくて、ダウン量を増して更に保温力を高めたモデルです。プラズマ1000ダウンジャケットが130gなのに対してプラズマ1000アルパインダウンパーカが236gと約100gアップの理由はここにあります。
このダウンパーカーは夏山登山では寒がりな方におすすめの防寒着で夏山以外の3シーズンでは超軽量で保温力抜群なダウンパーカーとして活用できるモデルです。紅葉登山や冬の森林限界を超えない2000~2500m級の登山の防寒着でプラズマ1000ダウンジャケットだと寒いという方はプラズマ1000アルパインダウンパーカの暖かさが気に入ると思います。
今回のレビューでは、
- まず商品の簡単な紹介をして
- 次に個人的に好きなポイントを紹介し
- 最後にサイズ感について紹介します。
プラズマ1000 アルパインダウン パーカって高いけどどれだけのスペックがあるのか知りたい方、モンベルのダウンジャケットが気になる方、冬用の温かなダウンジャケットが欲しい方に、何か参考になる情報をお届けできればと思います。なので最後までお付き合いいただけると嬉しいです。
商品概要
ブランド | モンベル |
商品名 | プラズマ1000 アルパインダウン パーカ |
商品説明 | 超軽量・極薄シェル素材に最高品質の1000フィルパワー EXダウンをたっぷりと封入し、高い保温性と、卓越した軽量コンパクト性を実現。ジッパー付きポケットなどアウター用途にも適した機能を備えています。 |
価格(税込み) | ¥41,800 |
重量 | 236g |
素材 | 7デニール・バリスティック エアライト®ナイロン・リップストップ[はっ水加工] |
管理人の評価レビュー
総合評価 | ★★★★☆ |
快適性 | ★★★★☆ |
軽量性 | ★★★★★ |
保温性 | ★★★★☆ |
コストパフォーマンス | ★★★★★ |
商品の簡単な紹介
プラズマ1000 アルパインダウンパーカはモンベルが世界に誇るすべての機能を盛り込んだ高品質なダウンパーカーです。
超高品質な1000フィルパワーのダウンを使用
ダウンにはフィルパワーが最も高い1000フィルパワーのダウンを使用し、とにかく多くの空気をため込む力があります。フードが付いているので、プラズマ1000ダウンジャケットが首までを覆う作りなのに対してプラズマ1000アルパインダウンパーカは、襟の高さが約2倍あって顎も覆う防寒性に優れた仕様です。
フィルパワーとはダウンの膨らむ力を数字で表したもので、数字が高いほど空気を多く含むため、保温性に優れた良質なダウンとなります。
僕たちが暖かいと感じるのは、動かない空気(デッドエアーと呼ばれる)を多く、まとっているからで、この動かない空気層をたくさん抱え込むフィルパワーの高いダウンというのは、イコール保温力が高いと言うことになります。フィルパワーの数値が高いほど『軽量なのに暖かい』が実現します。このフィルパワーの高さを最も実感できるダウンジャケットです。
フードにも1000フィルパワーのダウンがしっかり封入されていて、頭がとても暖かいです。
薄いのに耐久性が高い7デニールのバリスティックエアライトを使用
耐久性に優れ、軽くて薄い素材は非常に高級とされているのですが、モンベルのバリスティックエアライトと呼ばれる0.03ミリの細い糸で織り上げたシェル素材は7デニールと非常に薄く、さらに耐久性に優れていて、これを表にも裏にも使用しています。
特殊なコーティングが施されているし、ダウンが非常にふんわりとしていると思われるのでダウン抜けが非常に少ないと感じています。
独自のキルティングパターンを採用している
軽量なダウンジャケットは構造がシングルキルトであることが多いのですが、プラズマ1000アルパインダウンパーカーはコールドスポットができにくい独自のキルティングパターンを採用しています。
これによって軽量なダウンパーカーなのだけれども保温力に優れたモデルに仕上がっています。このキルティングパターンは意匠登録されていて、他では真似できないデザインなんです。
個人的に好きなポイントを紹介
次にプラズマ1000アルパインダウンパーカーの個人的な好きなポイントを紹介していきます。
ポイント①:とにかく軽くてコンパクト
とにかく軽くてコンパクトなので持っていて全く苦にならない装備です。専用のスタッフバックに収納するとサイズはナルゲンボトル1リットルのとほぼ同等のサイズで持ち運べます。重さはメンズで236g、レディースだと221gです。
高品質なダウンでも濡れには弱いため、ドライバックに収納して持ち運んでいます。
ドライバックは、山旅のダイニーマ製のドライバックSがコンパクトなダウンジャケットをしまっておくのにちょうど良い大きさで、しかも17gと超軽量なのでおすすめです。
ポイント②:耐候性に優れたデザイン
ポケットはジッパー付きのハンドウォーマーポケットが付いていて、ドローコードは裾とフード周りに備わっていて冷気の侵入を防いだ耐候性に優れた特徴があります。
裾のドローコードはハンドウォーマーポケット内で調整ができるので、ドローコードが外側にブラブラしません。
袖口部分はストレッチ素材でフィットします。
ジッパーを上まで閉めると、顎まで隠すスタンドカラーでフロントジッパーは顎に当たらない仕様で、首をしっかりと温めます。
フードには頭頂部の少し後ろにベルクロが付いていて、更に側面のドローコードによるフィット感を高めたデザインです。これによってフードの中に冷気が入りづらくダウンの暖かさを耳、頭でダイレクトに感じることができます。
ポイント③:軽さに対して凄い暖かい
軽くて保温力に優れていて、フードが付いているダウンパーカーをモンベルからピックアップすると、イグニスダウンパーカとパーマフロスト ライトダウンパーカー、プラズマ1000アルパインダウンパーカが挙げられます。
※横スクロールで表がスクロールできます。分類 | 軽量シリーズ | -- | 軽量シリーズ |
---|---|---|---|
製品名 | イグニスダウン パーカ | パーマフロスト ライトダウンパーカ | プラズマ1000 アルパインダウン パーカ |
価格 | ¥36,300 | ¥27,280 | ¥41,800 |
重量 | 278g | 354g | 236g |
ダウン量 | 不明 | 不明 | 不明 |
フィルパワー | 1000FP | 800FP | 1000FP |
構造 | 独自キルト | シングルキルト | 独自キルト |
シェル素材 | 表:13デニール・ナイロン・リップストップ 裏:7デニール・ナイロン・タフタ | 表:13デニール・ナイロン・リップストップ&ゴアテックス インフィニアム 裏:10デニール・ナイロン・リップストップ | 表裏:7デニール・ナイロン・リップストップ |
収納サイズ | ∅12×20cm | ∅14×18cm | ∅12×20cm |
フード | 〇 | 〇 | 〇 |
女性モデル | 〇 | 〇 | 〇 |
シェル素材の特徴 | バリスティック エアライト | バリスティック エアライト | バリスティック エアライト |
ゴアテックス インフィニアム | 〇 | 〇 | × |
プラズマ1000アルパインダウンパーカは、イグニスダウンパーカと比較すると42g軽量で、価格は約5500円高く設定されています。
この差はイグニスダウンパーカが表地に13デニールのバリスティックエアライトを使用しているのに対して、プラズマ1000アルパインダウンパーカは7デニールの極薄のバリスティックエアライトを使用しているのが理由だと思うのですが、この42gを約5500円追加で出して購入するかということで悩むと思います。
プラズマ1000アルパインダウンパーカのサイズ感
僕は身長179cm、体重66kgで、お腹ぽっこりの痩せ型タイプです。僕が現在着用しているのはMサイズです。中にはベースレイヤーを1枚着用している状態です。このレイヤリングは夏山登山の防寒着を想定しています。
プラズマ1000アルパインダウンパーカは裾にドローコードが付いているので、着用した時にちょっとゆとりがあっても冷気の侵入を防ぐことができます。サイズを選ぶときには腕を真っ直ぐ前に伸ばした時に手首が露出しないという点を重視してサイズを選ぶと良いと思います。
最終的にMとLサイズで迷いましたが、フィット感に優れたMサイズを選びました。