モンベルの1000フィルパワーのダウンを採用しているダウンシリーズの中で、最も軽量なプラズマ1000ダウンジャケットと、フード付きタイプで最も軽量なプラズマ1000アルパインダウンパーカーを徹底比較します。
どちらも圧倒的な軽量性を誇るダウンジャケットですが、細かな点で様々な違いがあります。
この違いを見極めて登山やどのような季節のアウトドアシーンで使うのが良いかチェックをしていきましょう。
今回の比較では
- 商品のスペックからの比較をして
- 次にスペック上では確認できない細かな点の比較をしていきます。
- その後、これらのスペックの違いを見て、どのようなシーンで使うのが良いか紹介します。
プラズマ1000ダウンジャケットとプラズマ1000アルパインダウンパーカーのどちらを購入するか迷っている方や、軽量なダウンジャケットの購入を検討している方に、何か参考になる情報をお届けできればと思います。最後までお付き合いいただけるとうれしいです。
商品のスペックで比較
まず、初めに2つのダウンジャケットのスペック表を見ながら確認していきましょう。
以下の表はオフィシャルサイトで掲載されているスペックから比較した表です。
●メンズの比較
※横スクロールで表がスクロールできます。製品名 | プラズマ1000 ダウンジャケット | プラズマ1000 アルパインダウン パーカ |
---|---|---|
価格 | ¥27,940 | ¥41,800 |
重量 | 130g | 236g |
ダウン量 | 不明 | 不明 |
フィルパワー | 1000FP | 1000FP |
構造 | 独自キルト | 独自キルト |
シェル素材 | 表裏:7デニール・ナイロン・リップストップ | 表裏:7デニール・ナイロン・リップストップ |
収納サイズ | ∅10×14cm | ∅12×20cm |
フード | × | 〇 |
●レディースの比較
※横スクロールで表がスクロールできます。製品名 | プラズマ1000 ダウンジャケット | プラズマ1000 アルパインダウン パーカ |
---|---|---|
価格 | ¥27,390 | ¥40,700 |
重量 | 116g | 221g |
ダウン量 | 不明 | 不明 |
フィルパワー | 1000FP | 1000FP |
構造 | 独自キルト | 独自キルト |
シェル素材 | 表裏:7デニール・ナイロン・リップストップ | 表裏:7デニール・ナイロン・リップストップ |
収納サイズ | ∅10×13cm | ∅12×21cm |
フード | × | 〇 |
重量とダウン量の違い
※横スクロールで表がスクロールできます。製品名 | プラズマ1000 ダウンジャケット | プラズマ1000 アルパインダウン パーカ |
---|---|---|
重量 | 130g | 236g |
ダウン量 | 不明 | 不明 |
この表を見ると、フードが付いているだけで重量差が約100グラムあるように見えますが、ダウン量が記載されていないため、わかりづらいのですが、封入しているダウン量に大きな違いがあり、これによる重量差が大きな要因となっています。
収納サイズは直径2㎝の差、縦8㎝の差があります。
どちらも1000フィルパワーのダウンを使用しており、メンズもレディースも同様です。
※横スクロールで表がスクロールできます。モデル | メンズ | レディース |
---|---|---|
製品名 | プラズマ1000 アルパインダウンパーカー | プラズマ1000 アルパインダウン パーカ |
収納サイズ | ∅12×20cm | ∅12×21cm |
レディースのプラズマ1000アルパインダウンパーカーは、収納サイズがメンズと比較すると、高さ1センチ差があります。
これは推測ですが、寒がりな女性用にダウンの封入量を増やしているように思います。
価格の違い
※横スクロールで表がスクロールできます。製品名 | プラズマ1000 ダウンジャケット | プラズマ1000 アルパインダウン パーカ |
---|---|---|
価格 | ¥27,940 | ¥41,800 |
価格はフード付きの方が約14,000円高い設定です。フードがある分使用している7デニールのバリスティックエアライト生地が多く使われていて、さらに全体的にダウン封入量が多いためにこのような差がついています。
スペックから見る異なる点と共通点のまとめ
スペック上からわかる異なる点と共通点をまとめると
異なる点
- 重量
- ダウン量
- 収納のサイズ
- フードの有無
- 価格
共通点
- ダウンのフィルパワー
- 極薄シェル素材
- キルト構造
スペック上から確認できない細かな違い
次にスペック上からは確認できない細かな違いについて見ていきましょう。
首周り
プラズマ1000アルパインダウンパーカーはフードがあるため、襟の高さが高く首の保温力に優れています。
プラズマ1000アルパインダウンパーカーが下唇あたりまでダウンが覆うのに対し、プラズマ1000ダウンジャケットは首のみを覆い隠します。
襟の高さは約6センチ違いがあります。
またフードを頭にフィットさせるためのドローコードがプラズマ1000アルパインダウンパーカーにはついているので、この部材分の重量が追加されています。
ポケットの違い
ポケットはどちらもハンドウォーマーポケットが2つ付いています。
プラズマ1000ダウンジャケットがジッパーなしのポケットなのに対して、プラズマ1000アルパインダウンパーカーはジッパー付きです。
ポケットの大きさは、プラズマ1000ダウンジャケットが幅20cm×高さ24cmなのに対して、プラズマ1000アルパインダウンパーカーは幅17.5cma×高さ27cmの違いがあります。(素人採寸です)
ポケットの大きさの違いは、プラズマ1000ダウンジャケットは手を奥まで入れることができて、手首を覆い隠すことができる大きさのように思います。
対して、プラズマ1000アルパインダウンパーカーはグローブを入れることができる大きさで、使い方の差を考えてサイズの違いがあるように思います。
裾と袖口の違い
裾と袖口はどちらも軽量化思考のデザインです。プラズマ1000ダウンジャケットはドローコードが一切なく、袖口のみゴムバンドが付いていて手首にフィットします。
対してプラズマ1000アルパインダウンパーカーは、手首のゴムバンドは同様で、裾にドローコードがついています。このドローコードは、ポケットの中からフィット調整をすることができて、外側にドローコードがぶらつかないデザインになっています。
ステッチのサイズ
プラズマ1000アルパインダウンパーカーはダウン量が多いため、ダウンボックスのサイズがプラズマ1000ダウンジャケットと比較すると大きく作られています。
また、このボックスを触ったときのモコモコ感の違いもかなり差があり、保温力に大きな違いがあることがわかります。
どのようなシーンで使うのに適しているか
今まで見てきたように、保温力・耐候性・重量・価格、この4点に大きな差があります。
プラズマ1000アルパインダウンジャケットは、夏山登山の防寒着、ジャケットタイプによるレイヤリングのしやすさから雪山登山のミドルレイヤーに使い勝手の良いモデルだと感じました。
対してプラズマ1000アルパインダウンパーカーは紅葉登山、森林限界を越えない標高2500m位までの雪山登山の防寒着、寒がりな方の3シーズン用防寒着に適していると感じました。
どちらも世の中にあるダウンジャケットと比較しても大変軽量なモデルなので、装備の軽量化を考えている方におすすめのモデルです。
どちらもパッカブル仕様ではなく、専用のスタッフバックに収納するのでスタッフバッグを無くさないように注意しましょう。