モンベルのトレントフライヤージャケットは、ゴアテックス パックライトプラスというテクノロジーを採用した2レイヤーのレインジャケットで、価格が税込みで僅か25,080円です。パックライトプラステクノロジーのため軽量でコンパクトに持ち歩くことができます。
このような理由から、装備の軽量化を重視する登山者やトレイルランナーに人気の登山用レインジャケットです。
今回のレビューでは
- 製品のスペックと特徴を紹介をして、
- 個人的なお気に入りポイント
- 最後にサイズ感を紹介します。
モンベルのトレントフライヤージャケットの購入を考えている方や、ゴアテックス製のレインジャケットを探している方、より軽量なレインジャケットの購入を考えている方にとって、何か参考になる情報をお届けできればと思います。なので最後までお付き合いいただけると嬉しいです。
商品概要
ブランド | モンベル |
商品名 | トレントフライヤー ジャケット |
商品説明 | 衣服内の蒸れを素早く排出するピットジップを備え、スピードハイクやトレイルランニングなど、運動量が多い場面で活躍するモデルです。 |
価格(税込み) | ¥25,080 |
重量 | 194g |
素材 | ゴアテックス パックライトプラス ファブリクス2レイヤー[表:12デニール・バリスティック エアライト®ナイロン・リップストップ] |
管理人の評価レビュー
総合評価 | ★★★★☆ |
快適性 | ★★★★☆ |
軽量性 | ★★★★★ |
コストパフォーマンス | ★★★★★ |
製品のスペック・特徴を紹介
モンベルの代表的なレインジャケット『ストームクルーザージャケット』がゴアテックスの3層構造を採用しているのに対し、今回紹介するトレントフライヤージャケットは2層構造でより軽量なレインジャケットに位置づけられます。
素材について
ゴアテックスパックライトプラスの2レイヤー構造で、表地には12デニールのバリスティックナイロン・リップストップ、次にゴアテックスメンブレン、裏地には摩耗性に優れた特殊な微粒子を固着させ、大幅な軽量・コンパクト化を実現しています。
重量について
トレントフライヤー ジャケットは、平均重量が194gで4番目に軽量です。モンベルで最も軽量なレインジャケットがゴアテックス インフィニアム ウインドストッパー ファブリクスを使用した『バーサライト ジャケット』の134g、2番目がゴアテックス シェイクドライを採用した『ピーク ドライシェル』の185g、3番目が『レイントレッカー ジャケット』の188gという順番です。
トレントフライヤー ジャケットのみピットジップを備え通気性に優れているため、トレイルランニングやファストハイクの使用に快適な着心地を提供します。
暑いときはピットジップに腕を通してベストのように着用すれば非常に涼しく行動できます。
レインジャケットとしてのスペック
耐水圧は50,000ミリ以上、透湿性は44,000g/m²・24hrs(JIS L-1099B-1法)(参考値)とオフィシャルサイトで確認することができます。
一般的に、山岳用のレインジャケットは耐水圧が20,000ミリ以上あれば十分とされています。それを凌駕する数値を見るに、安心感のあるスペックであることがわかります。
透湿性はレインジャケット内の湿気を生地の外に逃す性質のことを指しています。この数値が高いことで汗で蒸れにくいメリットがあります。この数値は、15,000〜20,000/m²もあれば、かなり透湿性が高いレインジャケットと言えるのですが、24時間中に44,000gの水蒸気を生地の外に逃がすため、汗蒸れしづらいレインジャケットです。
シルエットと動きやすさ
K-Mono cutと呼ばれる新しいカットパターンが採用されています。これはジャケットの縫製箇所を極限まで減らし、防水性を高めて、しかも軽さをも実現した機能美があります。
縫製箇所を減らすので、縫製部分からの水の侵入が減るため、防水性が高まっています。さらに耐久性も向上しています。
また縫い代とシームテープが少なくなっているため、その分軽くなっています。
ポケットの位置と特徴
ポケットはアクアテクトジッパー(止水ジッパー)付きのチェストポケットのみとシンプルです。チェストポケットには大きなスマホを収納することができます。
ジッパーには反射して光るテープが付いているので、暗がりの中レインジャケットを探すときに見つけやすいです。また普段使いでは車のライトなどを反射するので安全です。
袖口のフィット感と構造
袖口は細いベルクロテープで手首にフィットして雨の侵入を防ぎます。ベルクロテープの反対側はハーフギャザー仕様で軽量化が行われています。
裾のフィット感と構造
裾のフィットは左右のいち部分にのみドローコードが付いていて、フィット感を生み出しています。過去のモデルは全周にドローコードが配置されていたのですが、この部分でも軽量化が行われています。
軽量化されていてもフィット感には問題がありません。
フードのフィット感と構造
フードは頭の後ろについたドローコードで頭部全体のフィット感を調整し、首下に着いたドローコードで顔周りのフィット感を調整することができます。
頭頂部にはベルクロテープがついていて、フードの上部に着いたツバが視界を遮らないようにフードの前後調整が行えます。
個人的なお気に入りポイント
トレントフライヤー ジャケットを登山中に着用している際の個人的なお気に入りポイントを紹介します。
装備の軽量化に大きなインパクト
3シーズンの登山や低山ハイキングなどではできるだけ軽量な装備で登山を楽しむのですが、ゴアテックス製レインジャケットで平均重量194gは、かなりの軽さです。トレイルランニングにも活用しています。
フードから雨の侵入が少ない
縦走登山で稜線を歩いている時、強い雨風が体に当たると、どうしてもフードからの雨の侵入が多いのですが、トレントフライヤー ジャケットのフード構造は非常にフィット感があり、雨の侵入が少なく安心感が高い作りです。
購入しやすい価格設定
コンパクトで軽量で、ゴアテックスを使用したレインジャケットの多くが高価なものが多い中、トレントフライヤー ジャケットは購入しやすい価格設定です。
価格が安くとも、上で説明したように登山での使用に安心感のあるスペックです。こんなに安くて良いのだろうかと驚いてしまいます。
ジャパンメイドだからもしもの場合に相談しやすい
登山で何かの拍子でやぶけてしまったなどの故障が生じてしまっても、すぐに近くのモンベルショップに行って相談できるので安心感があります。
これが海外ブランドだと故障対応をしてもらったとしても、戻ってくるまでに時間がかかってしまいがちです。
サイズ感について
僕は身長179cm、体重66kgです。僕が現在着用しているのはMサイズです。中にはベースレイヤーを1枚着用している状態です。このレイヤリングは夏山登山を想定しています。
中にベースレイヤーとミドルレイヤーを着用した状態です。このレイヤリングは肌寒い季節の低山を想定しています。
トレントフライヤー ジャケットは着用した時にフィットして冷気が侵入しないということと、腕を真っ直ぐ前に伸ばした時に手首が露出しないという点を重視してサイズを選びました。
最終的にMとLサイズで迷いましたが、フィット感に優れたMサイズを選びました。