会津駒ヶ岳は頂稜部に高層湿原やお花畑の美しい景観が広がります。会津駒ヶ岳の稜線歩きは、まさに山上の楽園のようです。ここでは、会津駒ヶ岳の魅力やおすすめの登山コースについてご紹介します。
会津駒ヶ岳ってどんな山?
福島県南会津に位置する会津駒ヶ岳。『尾瀬国立公園』を構成している山域にあり、会津駒ヶ岳の頂稜部にも高層湿原が広がっています。その高層湿原には、多くの高山植物が咲き乱れ、自然の美しい景観が見られます。
山名 | 会津駒ヶ岳(あいづこまがたけ) |
場所 | 福島県南会津郡桧枝岐村 |
標高 | 2,132m |
天気・アクセス | 会津駒ヶ岳の詳細情報 |
南会津の名峰【会津駒ヶ岳】の魅力
百名山のひとつとして数えられる、南会津の名峰『会津駒ヶ岳』。ここでは、会津駒ヶ岳の魅力をシンプルにご紹介します。
頂稜に広がる高層湿原と池塘
会津駒ヶ岳の頂稜部には高層湿原が広がります。また、所々で池塘と呼ばれる小さな池が見られ、湿原や青い空とのコントラストが美しい。秋には湿原が黄金色に染まり、一面に広がる草紅葉は圧巻の景色です。
山肌を彩る高山植物のお花畑
会津駒ヶ岳の高層湿原には、雪解けとともに多くの高山植物が咲き乱れます。ハクサンコザクラやチングルマ、コバイケイソウやワタスゲなど、山肌を彩る高山植物に癒されます。とくに、駒ノ大池周辺を彩るハクサンコザクラの群生が美しく、水面に映える紫色の花に思わずうっとりしてしまうでしょう。
山上の楽園を味わう稜線散歩
会津駒ヶ岳の頂稜部は見晴らしが抜群によく、東北最高峰の燧ケ岳、そして日光の山々が一望できます。また、広大な湿原や点在する池塘、豊富な高山植物など、自然の魅力がたっぷり詰まっています。まさに山上の楽園のような稜線散歩が楽しめるでしょう。
会津駒ヶ岳の難易度別登山コース
会津駒ヶ岳への登山は、日帰りであれば『滝沢口往復コース』や『キリンテ口往復コース』がおすすめです。また、山頂直下の山小屋に1泊してゆっくりした山行を組むのもよいでしょう。以下では、会津駒ヶ岳のおすすめ登山コースを紹介します。
日帰り【滝沢口往復コース】会津駒ヶ岳のメインルート
多くの登山者が登る『滝沢口ルート』。ミズナラとブナの美しい樹林帯のなか、ジグザグの急坂を登っていきます。樹林帯を抜けると湿原が現れ、前方に駒ノ小屋が見えてきます。
駒ノ小屋付近の『駒ノ大池』は絶景ビューポイントです。天候がよければ水面に会津駒ヶ岳の山容が映る光景が見られます。駒ノ小屋から山頂までは約20分です。
日帰り【キリンテ口往復コース】好展望の尾根歩き
キリンテ登山口から、およそ中間にあたる大津岐峠までは急登の樹林帯。樹林帯を過ぎて『富士見林道』では緩やかな尾根歩き。南側には堂々たる燧ケ岳、そしてその後ろには富士山が望めます。
好展望の尾根の脇には、タテヤマリンドウ、ミヤマキンポウゲハクサンコザクラなどの高山植物が彩りを添えてれます。
1泊2日【滝沢口~キリンテ口コース】中門岳へ至る満喫ルート
会津駒ヶ岳の見所ポイントを詰め込んだ、1泊2日の満喫ルートです。登りは『滝沢口』からスタート。会津駒ヶ岳へ登頂した後は北側へ続く尾根を進み、中門岳へ登ります。木道が伸びるなだらかな道には高層湿原が広がり、池塘の周りに高山植物が咲き乱れます。
稜線散歩を楽しんだら、『駒ノ小屋』へ戻り宿泊。下山は『富士見林道』で燧ケ岳を眺めながら『キリンテ口』へと下山します。
▼駒ノ小屋の詳細はこちらから
尾瀬国立公園 会津駒ヶ岳 駒の小屋 (komanokoya.com)
会津駒ヶ岳登山口のアクセス方法
会津駒ヶ岳の登山口は3カ所あります。
①滝沢登山口
②キリンテ登山口
③尾瀬御池口
各登山口のマップはこちらから
上記でご紹介した、会津駒ヶ岳の登山コースにおける登山口
・滝沢登山口
・キリンテ登山口
この2つの登山口へのアクセス方法は以下の通りです。
滝沢登山口へのアクセス方法
・マイカー
東北自動車道 西那須野塩原I.C.より車で約1時間50分(約91㎞)
・電車/バス
郡山駅~会津若松駅 JR磐越西線・会津若松行乗車で約1時間20分
会津若松駅~会津高原尾瀬口駅 JRリレー138号・会津高原尾瀬口行乗車で約1時間30分
会津高原尾瀬口駅~駒ケ登山口 会津バス乗車で約1時間10分
駒ヶ岳登山口~滝沢登山口 徒歩約20分
▼会津バスの詳細はこちらから
路線バス - 会津バス (aizubus.com)
キリンテ登山口へのアクセス方法
・マイカー
東北自動車道 西那須野塩原I.C.より車で約2時間(約93㎞)
・電車/バス
郡山駅~会津若松駅 JR磐越西線・会津若松行乗車で約1時間20分
会津若松駅~会津高原尾瀬口駅 JRリレー138号・会津高原尾瀬口行乗車で約1時間30分
会津高原尾瀬口駅~キリンテ 会津バス乗車で約1時間20分
▼会津バスの詳細はこちらから
路線バス - 会津バス (aizubus.com)
会津駒ヶ岳下山後の山旅スポット
会津駒ヶ岳に登った後の山旅スポットとして、尾瀬桧枝岐温泉の『駒の湯』をおすすめします。駒の湯は公衆浴場で、駒ヶ岳登山口に近いこともあり、トレッカーに人気の温泉です。浴室は川沿いにあるため、川面や山の景色を楽しみながら温泉に入れます。
名称 | 尾瀬檜枝岐温泉 駒の湯 |
場所 | 福島県南会津郡檜枝岐村下ノ原839-1 |
泉質 | アルカリ性単純泉 |
日帰り入浴料 | 大人600円、子供300円 |
▼駒の湯の詳細はこちらから
尾瀬檜枝岐温泉 駒の湯 | おいでよ!南会津。 (aizu-concierge.com)
会津駒ヶ岳の魅力やおすすめの登山コースを3つご紹介しました。日帰りであれば『滝沢登山口』や『キリンテ登山口』から往復して登るコースが一般的です。時間や体力に余裕があれば、会津駒ヶ岳から中門岳へ縦走して稜線歩きを満喫するのもおすすめ。会津駒ヶ岳山頂直下には山小屋がありますし、登山口付近にも民宿や旅館があるので、宿泊してゆっくり山行を楽しむのもよいでしょう。