R1テックフェイスはパタゴニアが展開するR1シリーズの中で、風や小雨、擦れなどに対する耐性を高めたコレクションです。
テックフェイスという名がつくように、表面に「耐久撥水性」「防風性」「耐摩耗性」を施すために高密度の織物を採用しています。登山で単体での使用時にも安心感が高いフリースです。
今回は、パタゴニアのR1シリーズの中で、通気性と保温性のバランスに優れ、単体での使用にも適したR1テックフェイスをレビューしていきます。
今回のR1テックフェイスの紹介では
- まず初めに、パタゴニアのR1について紹介し
- R1テックフェイスの素材について着目します
- R1テックフェイスのレビュー
- R1テックフェイスのおすすめ利用シーンと続き
- 最後にサイズ感を紹介します
パタゴニアのフリースが気になっている方、R1シリーズの何を買えば良いか迷っている方、R1テックフェイスの魅力を知りたい方に参考になる情報をお届けできればと思います。
製品概要
ブランド名 | パタゴニア |
商品名 | メンズ・R1 テックフェイス・ジャケット |
商品概要 | パタゴニアのレギュレーター・フリースと同様の保温性と伸縮性と通気性に、悪天候と摩耗に耐えるという利点を加えた、冷涼な天候に最適なクロスレイヤー。 |
価格 | ¥22,000 |
重量 | 326g(Mサイズ) |
管理人の評価・レビュー
総合評価 | ★★★★☆ |
保温性 | ★★★★☆ |
軽量性 | ★★★☆☆ |
汎用性 | ★★★★★ |
コストパフォーマンス | ★★★★☆ |
パタゴニアのR1とは
パタゴニアのR1は1999年に登場したテクニカルフリースです。現在はR1エア、R1テックフェイス、R1、R1テックフェイスの4種類展開でそれぞれ適した用途が存在します。
この4種類のテクニカルフリースR1の中で、R1テックフェイスは、生地の厚みが薄く通気性に優れている一方で、グリッド構造による程の良い保温性を備えた、汗をかきやすいハードな動きを要する登山に最適な一枚に仕上がっています。
以下の表を見ての通り、生地の厚みは薄く、保温性と通気性のバランスに優れたフリースです。
※横スクロールで表がスクロールできます。製品名 | パタゴニア・R1エア | パタゴニア・R1テックフェイス | パタゴニア・R1 | パタゴニア・R1デイリー |
---|---|---|---|---|
タイプ | ・クルー ・フルジップ・フーディ ・ジップネック |
・ジャケット ・フルジップ・フーディ |
・プルオーバー ・パンツ ・プルオーバーフーディ |
・ジャケット ・ジップネック ・グローブ ・ビーニー ・ボトム |
重量 | 289g(M) ジップネック |
326g(M) ジャケット |
332g(M) R1プルオーバー |
337g(M) ジャケット |
素材 | 中空糸を使用した5.7オンスのフリース | 5.2オンス・ポリエステル92% | 6.9オンス・ポーラテック・パワー・グリッド | 6.3オンスのフラットフェイス・フリース |
通気性 | 高 | 中 | 中 | 低 |
生地厚み | 5.7 | 5.2 | 6.9 | 6.3 |
生地構造 | ジクザクのメッシュ地 | グリッド構造のメッシュ地 | グリッド構造のメッシュ地 | フラットなフリース |
耐久性 | 中 | 高 | 中 | 中 |
R1テックフェイスの素材について
R1テックフェイスは、グリッド構造で、ポーラテックのパワー・グリッドのような構造を成しています。
ポーラテックのパワー・グリッドを採用しているパタゴニアのキャプリーン・サーマルウェイトと比較すると、凹凸が少なく、凸部分が薄く面積が大きい素材です。
凹部分のメッシュ素材はポーラテックのパワー・グリッドの方が向こう側が透けるような通気性があるのに対して、R1テックフェイスは、表地が高密度なために透けるような素材ではなく程よい通気性を保った素材です。
表面の滑りの良さはR1デイリーと肩を並べ、レイヤリングのし易さも特徴です。
R1テックフェイスを登山で着用した際のレビュー
R1テックフェイスジャケットを着用して、冬のハイキングに出かけてきました。
レイヤリングは、メリノウール製のベースレイヤーに、R1テックフェイスを着用し、アウターにはウィンドブレーカーを携行しました。
気温は10度前後で風は少なく、時々日が差すような天候でした。
登山スタートにおけるR1テックフェイスの良さ
この時、R1テックフェイスのジッパーを上まで上げれば、首を包み込む高さの襟で暖かく行動ができます。襟の部分は生地が二重で保温力を高め、後ろ首の汗の流れが生じやすい部分にはメッシュ生地を貼り付けていて、汗戻りを軽減させています。
ジッパーを開ければ、冷たい空気を直接体の中に取り込むことができるので、体温調整がしやすいミドルレイヤーです。
登山中のR1テックフェイスの活用法−ポケットの使い心地
ハンドウォーマーポケットはジッパー付きで、ポケットの中はメッシュ素材なので、体の熱が手に届きやすいポケットに仕上がっています。
ジッパー付きなので、何かものを入れておいても落下を防ぐことができる安心感のあるポケットです。
ジッパーの上に表素材が重なるように作られているので、一見外側からはポケットがないように見えるデザインになっています。
機能面で言うと、ジッパーからのゴールドスポットが生まれづらく、体幹部分を冷やしにくい特徴があります。
チェストポケットや内側にポケットはなく、シンプルなデザインです。
行動のしやすいR1テックフェイス
裾にはドローコードが備わっていて、ハンドウォーマーポケットの中から調整をすることができます。
クライミング時に下から突き上げるような風が吹いても直接肌に風が当たって体を冷やす心配がありません。
袖には大きめのストレッチ素材が使用されていています。大きなグローブの上から覆い、かぶせるような時にフィットする構造です。
このストレッチ素材は手首の内側に位置するので、岩などに擦りやすい場所なのですが、耐久性にも優れているので破れづらく行動に集中できます。
腕部分の縫製に特徴があり、腕を曲げる、手を上げるなどの大きな行動にも、R1テックフェイスが追随するように立体裁断が採用されています
R1テックフェイスのおすすめの使用シーン
R1シリーズの中でも耐性を高めたコレクションであることからも、オールシーズン様々なアクティビティーに活用できるフリースだと思います。
3シーズンの登山では、ウィンドブレーカー代わりの防寒着として着用することで、小雨程度の雨でも着用し続けられるし、岩場や鎖場でも気にせず動けるし、汗をかいてもベースレイヤーの蒸れをしっかりと吸い上げ、表生地から拡散発散させる能力に優れていることから、快適に行動ができるフリースです。
ウィンターシーズンは、ミドルレイヤーとなるR1テックフェイスですが、表生地がツルッとした素材で、レイヤリングがしやすく、体のラインに沿ったタイトなシルエットなので、ハードシェルの下でダボつかず、気持ちよく行動できるミドルレイヤーです。
外側からの見た目もテクニカルフリースとは思えないシンプルなデザインで、普段使いにもおすすめのジャケットです。
サイズ感
僕は身長179cm、体重66kgの痩せ型タイプです。僕が現在着用しているのはSサイズです。中にはベースレイヤーを1枚着用している状態です。
R1テックフェイスの良さは、タイトに着用しても行動を妨げないストレッチ性により快適に行動できることだと思うので、あまりダボっとした着用感はおすすめしません。