登山中、程よい疲れと空腹を感じながら大自然の中で食べる山ごはんは格別です。
そんな山ごはんにラーメンを思い浮かべる人も多いはずです。きっと疲れた体が塩分と炭水化物を欲するのでしょう。
しかし、山には調理場もなく、荷物もできるだけコンパクトにする必要があるなど、いろいろと制限があります。
また、下山することも考えると、あまり調理に時間や労力をかけられません。
そこで、山でラーメンを作るためのポイントと少ない材料で手軽に作れるおすすめラーメンレシピをいくつか紹介します。
登山でラーメンを作る準備とポイント
絶景を見ながら食べれば、お湯を注ぐだけのカップラーメンでも最高に美味しいです。
しかし、ひと手間加えれば疲れた体をさらに癒してくれる美味しいラーメンが作れます。
ぜひ、荷物と時間に余裕があれば挑戦してみてください。
山でラーメンを作るために必要なもの
- シングルバーナー
- クッカーやカトラリー
- 材料
最低限この3つがあれば作れます。
環境保全の面でも山では茹でこぼすことはできず、携行する水の量も少なくしたいので麺は生麵ではなくインスタント麺がおすすめです。
少ないお湯で調理するため、必ず沸いた状態で麺を入れ強めの火力で調理しましょう。
また、標高の高い山では沸点が低いため、うまく麺が茹でられないことがあるので注意が必要です。
では具体的におすすめのレシピをいくつか紹介します。
定番の棒ラーメンで作る「ぽにょラーメン」
「マルタイの棒ラーメン」は生麺のような食感でおいしいと、山ごはんでも絶大な人気があります。
ストレート麺で収納しやすいことも登山者にはありがたいですね。
そんな棒ラーメンを使い、ジブリ作品でおなじみの【崖の上のポニョ】に登場するポニョの大好物ラーメンをイメージしたレシピです。
材料
- 棒ラーメン:1束
- 付属の粉末スープ:1袋
- ゆで卵:1個
- ネギ:少々
- ハム:1枚
- 水:450㏄
作り方
- クッカーでお湯を沸かし、麺を入れて3分ほど茹でる。
- 付属のスープを入れ具材をトッピングする。
- ふたをして1分蒸らす。
ネギとハムはあらかじめカットしたものを持っていきましょう。
茹ですぎると粉っぽくなるので、強めの火で短時間に仕上げるのがコツです。
豚キムチラーメン
冬の登山や辛いのが好きな方におすすめのレシピです。
豚キムチでスタミナ満点で体も温まります。
材料
- インスタントラーメン:1袋
- 付属の粉末スープ:1袋
- 豚バラ薄切り:50g
- ニラ:少々
- キムチ:50g
- コチュジャン:大さじ1
- 水: 450㏄
作り方
- クッカーでお湯を沸かし、付属の調味料、コチュジャンを入れる。
- 豚肉を入れて一煮立ちしたら、麺を入れ3分茹でる。
- ネギ・ニラ・キムチを入れふたをして1分蒸らす。
豚肉・ニラは3㎝幅に、ネギは薄切りにあらかじめカットしたものを持っていきましょう。
麺を入れたときに卵も落としても美味しいです。
レトルトカレーで焼きそば風ラーメン
山でラーメンを食べるときに意外に困るのが、スープの飲み残しの処理です。
山に捨てることはできないので飲みきるかペーパーなどに吸わせて持ち帰らなければなりません。
そこでおすすめなのが、焼きそば風にして汁を出さないレシピです。
材料
- レトルトカレー:1袋
- インスタントラーメン:1袋
- ソーセージ:2本
- キャベツ:1枚
- 鶏がらスープの素:小さじ1/2
- 油:少々
- 水:200cc
作り方
- クッカーでお湯を沸かし鶏がらスープの素を入れ、麺とキャベツ、ソーセージを入れて3分ほど茹でる。
- キャベツは2㎝角に、ソーセージは1㎝幅にあらかじめカットしておきます。
少ない水で作れ、ボリューム満点のカレー焼きそばになります。
今回は韓国のサリ麺を使いましたが、伸びずにもちもちとした食感でおすすめです。
まとめ
みなさんいかがでしたか?
山でラーメンを作るためのポイントやレシピを紹介しました。次回の登山の参考になればうれしいです。
標高の高い山頂は気温が低いことも多く、休憩していると体が冷えてきます。
そんな時、温かいラーメンが体に染みわたります。
山頂から絶景を眺め、いい空気を吸い、美味しいラーメンを食べれば体力回復すること間違いなしです。
今回は3品ほどご紹介しましたが、アレンジの仕方は無限にあります。
ぜひ、いろいろなラーメンを作ってみてくださいね。