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汗冷えを抑制!レイヤリングの新常識メッシュインナーの選び方とおすすめアイテム

汗冷えを抑制!レイヤリングの新常識メッシュインナーの選び方とおすすめアイテム

ベースレイヤーが乾く時に、ベースレイヤーが肌に接触していない状態を保つために「アミアミ」と形容されるメッシュインナーの使用がおすすめです。このメッシュインナーはいくつかのメーカーから販売されています。この記事はメッシュインナーの選び方をレイヤリングの基本とともに紹介します。

登山におけるレイヤリングの重要性

レイヤリングとは重ね着のことで、脱ぎ着を活発に行うことで汗をかかないように登山をするための技術のひとつです。

寒くなったらミドルレイヤーやアウターを着用する。逆に暑くなったらアウターやミドルレイヤーを脱ぐ。このようにして体を冷やさず、汗をかかないように登山をすることが重要です。

汗をかくと以下のようなリスクが生じます。

  • 汗冷えで体温が奪われる
  • 体温が奪われることで体力が消耗する
  • 汗をかくとミネラルが失われる
  • 持っている水の消費が早くなる

このようなことがないようにレイヤリングは重要です。

それではメッシュインナーをレイヤリングに取り入れるとどのようなメリットあるのか?という点について紹介をします。

メッシュインナーを着用するメリット

レイヤリングをしていても、ハードな運動を強いられる登山ではどうしても汗をかいてしまいます。この時に汗が肌についていると、汗が乾く時に気化熱と言って、体の熱も一緒に奪うため体が冷えてしまいます。このようなことがないようにメッシュインナーが存在します。

メッシュインナーは、ベースレイヤーの下に着用します。このメッシュインナーは、かいた汗を肌からすばやく遠ざけ、汗冷えを防ぎます。

メッシュインナーの選び方

メッシュインナーには素材、厚み、タイプ(タンクトップ、Tシャツ、ロングスリーブなど)で分けることができます。汗をかきやすい季節とアクティビティで選ぶようにしましょう。

メッシュインナーのQ&A

どのような人におすすめ?

寒がりな人、暑がりな人、汗っかきな人、自分がこの3つのいずれかに該当する場合は是非メッシュインナーを登山に取り入れてみてください。快適度が向上するはずです。

サイズの選び方

ストレッチ性に優れ、肌に密着するシルエットです。このようなシルエットになっている理由は汗を素早く吸い上げるためです。メッシュインナーと肌の間にゆとりができてしまうと汗の吸い上げが遅くなってしまいます。また小さなサイズを選ぶと腕を上げた時にお腹が出てしまいます。どちらのサイズが良いか迷ったら大きい方を選ぶことをおすすめします。

洗濯方法

アウトドアウェアを洗濯するのと同じ方法です。柔軟剤や香り成分が入っていない洗濯用洗剤を使用することが重要です。また乾燥機にかけると縮んでしまうことがあるので、陰干しをするようにしましょう。

メッシュインナーの素材による機能の違い

化繊素材とメリノウールの2種類の素材で機能が異なります。

  • 化繊素材…吸湿・吸水性は少なく疎水性(水との親和性が低い)・撥水性によってメッシュインナーそのものは汗を吸わずベースレイヤーに移動させる
  • メリノウール…吸湿・吸水性が高くベースレイヤーに汗を拡散しながらバトンタッチしメッシュインナーはゆっくり乾きながらベースレイヤーに移動させる
※横スクロールで表がスクロールできます。
メーカー製品名モデル平均重量価格素材
ファイントラックドライレイヤークールT72g¥5,830ナイロン88%、ポリウレタン12%
ファイントラックドライレイヤーベーシックT46g¥4,620ポリエステル100%
ファイントラックドライレイヤーウォームT79g¥5,280ポリエステル90%、ポリウレタン7%、複合繊維(ポリエステル)3%
ミレードライナミック メッシュショートスリーブ110g¥5,830ポリプロピレン66% ナイロン28% ポリウレタン6%
モンベルジオラインクールメッシュTシャツ52g¥2,530ポリエステル100%
アクリマウールネットTシャツ172g¥12,100メリノウール80% ポリアミド20%

化繊素材メッシュインナーの注意点

ベースレイヤーにメリノウールウェアを着用している場合は素材同士の擦れによって静電気が起きやすいです。化繊とメリノウールというように異素材の時に静電気は最も生じやすく、静電気嫌いな人にはメリノウール素材のメッシュインナーがおすすめです。

代表的なベースレイヤーの下に着用するメッシュインナー

ファイントラック『ドライレイヤー』

2004年にフラッドラッシュスキンという名前で登場してから進化し続けるのがファイントラックのドライレイヤーです。

ファイントラックのドライレイヤーにはベーシックと呼ばれるスタンダードなタイプと、ベーシックの約1.5倍温かいとされているウォームタイプ、ベーシックの約2倍涼しいとされるクールタイプの3種類があります。

Tシャツ以外にもタンクトップ、ロングスリーブ、グローブなど様々なシリーズ展開です。

ドライレイヤーには撥水加工が施されており水を弾く性質があります。これによってドライレイヤーが濡れた時に濡れ戻りが軽減され肌がドライに保たれます。

最も汎用性が高いベーシックタイプが最初の1枚におすすめです。汗っかきでドライレイヤーを着用することで暑いと感じる場合はクールタイプ、寒がりな人にはウォームタイプがおすすめです。

ミレー『ドライナミック』

ファイントラックのドライレイヤーと比べて、メッシュインナーの嵩があるため、保温性の高さと、汗戻りの少なさが特徴です。程よく汗を吸い上げながらベースレイヤーに汗を移していきます。

素材にはポリプロピレン66%ナイロン28%ポリウレタン6%が混紡されており、水を吸収しないポリプロピレンとポリウレタンによって、汗戻りを防ぎ、吸水性のあるナイロンで素早く肌についた汗を吸い上げます。

モンベル『ジオラインクールメッシュ』

モンベルのベースレイヤーで人気の高いジオラインシリーズです。非常に薄いライトな素材なので、着用すると肌が透けます。単体で着用すると少し恥ずかしいくらいです。

ベースレイヤーの下に着用するウエアとして紹介されていないため、シルエットも他の物と比較すると吸い付くようなものではないので、心地よいフィット感です。

スリムフィットを採用したTシャツの下に着用するとダボ付くこともあるので、ボタンダウンのシャツの下に着用するアンダーウェアとしておすすめです。

アクリマ『ウールネット』

メリノウール製のメッシュ構造を採用したアイテムです。今まで紹介したメッシュインナーは、防臭性、静電気の抑制などの機能を人工的に付与させていますが、メリノウールは、素材そのものがニオイを閉じ込めるため、長期縦走登山で嫌な臭いがしづらく、またベースレイヤーにメリノウールを着用している時の、生じる静電気も少なく、このような理由から大変人気のあるアイテムです。

単体で着用することもできますが肌が透けるので、恥ずかしい人は上に何か羽織りましょう。

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