本格アイゼンデビューのお手伝い。今シーズンの目標は伊吹山とのことで手始めに、霊仙山や武奈ヶ岳が今回の候補。
しかし、ここ数日の暖かさで関西はどこも雪がない。自分が過去に登ったことがあって、雪があって、体力的にやさしめの山……ということで快晴の取立山へ。山としてはチェンスパでも登れる山ではあるけども。
過去に登ったのは水芭蕉の頃(10年近く前)
その時は上の駐車場に停めたけど、今回は積雪の為、下の道路沿いにある駐車場。
8:45の時点で満車、路駐数台。ただ、駐車場内にスペースがあったので、路駐は避けた。
今回の登山ルート
山名 | 取立山(とりたてやま) |
場所 | 福井県 |
標高 | 1,307m |
天気・アクセス | 取立山の詳細情報 |
冬靴、ゲーターと準備を進め9時00分山行開始。道路を渡ると登山口があり、最初から積雪あり。歩き始めて五分程、いこいの森内でアイゼン装着。本来はぐるっとつづら折りで道があるけど、ショートカット直登のトレースがあるので練習がてら。
距離は短いものの体感としては伊吹山の直登(7合目)位。
初めにそこそこの登りを体感し、アイゼンの使い方、安心感を感じてもらう。
どんどん慣れてきてつづら折り箇所はショートカットの直登を繰り返す。
トレースもしっかりしていて歩きやすい。
夏の登山口駐車場では山頂方面がハッキリ見える。風もほとんどなくミッドレイヤーを着ていると暑いくらい。汗をかかないようにゆっくりゆっくり。
夏の駐車場以降も可能な箇所はショートカットして登りの感覚をつかんでもらう。
フラットフッキング、キックステップ、アイゼンで引っ掻けないように…軽アイゼンと違う感覚を。
ショートカットで登っていると、上から降りてくる人がいて、スレ違うには道が狭いので山側に少し登って待機。待たせてるからと焦ったのかスレ違うタイミングで足を滑らせて転けて危うく滑落しそうになる、のに巻き込まれかけた。トレースで出来た段差をドンッドンッとしりもちついて三段くらい落ちはった。
足元を見るとチェンスパ。そこそこ傾斜がある下りで、チェンスパで、焦ったらそらそうなるわなという感じ。取立山は本格アイゼンで登る必要はないと思うけど、自分のスキルに見合った装備、行動を心がけてほしい。巻き込まれなくて良かった。
山頂手前で一旦傾斜は緩み辺りを見渡すと真っ白の山が連なっている。山の上は青。
最後の登り、ビクトリーロードを進めば取立山山頂。
目の前にはホイップクリームが乗っかったような白山がどーん。かなり離れているはずやのにこの存在感。改めて白山の大きさを感じる。
陽射しがポカポカで微風な為、山頂で昼食。休憩しているすぐ横でタバコ吸いだしたり、撮影会でうるさいグループが多かったので、残念ながらあまり長居出来なかったけど、絶景を目に焼き付けて下山開始。
気温が上がっているからか、雪はグズグズで歩きにくい。
景色は十分堪能したのでサクサクと下山。下りでもアイゼンの練習は怠らない。
登りと同様にショートカットして少しでも傾斜に慣れてもらう。夏登山口駐車場少し手前でふいにくしゃみしたら、まさかの山びこ。人生初。
昔テレビで山びこは「ヤッホー」と延ばすのではなく「ヤホッ」がいいとやっていたのを思い出して、やってみると見事に山びこ。登山口まで雪があるから靴やアイゼンがほとんど汚れず下山完了。
水芭蕉さんで汗を流したら名物ソースカツ丼。火曜日定休日が多いなかグリルやまだが開いているとの情報。しかし、行ってみると臨時でお休み…
勝山市周辺では開いていなさそうなので、福井市まで30分程走って、福井で一番有名なソースカツ丼屋さんのヨーロッパ軒、しかも唯一火曜日開いている幾久店へ。
カツ、メンチカツ、エビフライが乗ったボリューム。かじりついた時のソースの香辛料でむせる感じ、最高。問題なく歩けていたので、次はいよいよ伊吹山頑張ろう。
今回の登山で活躍した登山装備
今回のお気に入りギアはザック
昨年手にしたギアの中でダントツのお気に入り、ブラマンキさんのブロン。60Lまで入るので日帰り登山では大きすぎるけど、体に馴染ませたいので背負ってきた。
雪山に映えるデザインはもちろんのこと、生地の強さ、高重心設計、各ベルトの厚み等によって荷物の重さを感じさせない「軽量感」が一番の魅力。
今回は10kg程入れたが全く肩が痛くならなかった。