沖縄といえば海水浴やシュノーケルなど海の遊びをイメージしますが、実は沖縄本島では登山やハイキングを楽しめるスポットがたくさんあります。いづれも日帰りで楽しめ、子供が一緒でも安心して楽しめるコースが盛りだくさんです。
この記事では沖縄で登山を楽しむためのスポットと、おすすめの季節について紹介します。
沖縄本島で登山を楽しむなら12月から4月がおすすめ
沖縄本島で海水浴をしないのならば、12月から4月がおすすめです。理由は
- どこに行っても比較的空いている
- 宿泊代が安い(ホテルによって異なる点に注意)
- 台風遭遇の可能性が低い
- 寒い冬の季節から逃れられる
以下の表は気象庁が提出しているデータで、特に12月の沖縄が穴場であることがわかります。12月末になると年末年始に差し掛かるため非常に混み合います。なので12月上旬から中旬あたりが狙い目です。
以下は2021、2022年の沖縄への台風の接近数です。7月から9月に接近する可能性が高く、これによって海水浴はもちろん、外に出て観光することすら躊躇します。せっかく計画していたのに飛行機が飛ばない可能性もあります。
年 | 1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 | 年間 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
2022 | 3 | 2 | 4 | 7 | |||||||||
2021 | 1 | 1 | 1 | 3 | 1 | 7 |
以下のグラフは沖縄の降水量と日照時間です。11月から2月が最も降水量が少ないです。気温は12月が18〜22度と東京の4〜12度と比較しても非常に暖かいことが分かります。
沖縄本島で楽しむことができる登山
沖縄県で登山を楽しむことができるスポットを検索すると、西表島や石垣島なども含まれていますが、ここでは沖縄本島に絞って紹介します。
以下のリストは沖縄本島で登山ができる山の名前と標高です。(代表的なものに絞っています)
- 与那覇岳(よなはだけ):503m
- 八重岳(やえだけ):454m
- 嘉津宇岳(かつうだけ):452m
- 安和岳(あわだけ):432m
- 古巣岳(ふるしだけ):391m
- 恩納岳(おんなだけ):363m
- ネクマチヂ岳(ねくまちぢだけ):361m
- 名護岳(なごだけ):345m
- 塩屋富士(しおやふじ):317m
- 目良山(みむらい):250m
- 本部富士(もとぶふじ):240m
- デーサンダームイ(でーさんだーむい):230m
- 大石林山(たいせきりんざん):204m
- 石川岳(いしかわだけ):204m
- 熱田岳(あっただけ):160m
- 運玉森(うんたまむい):158m
ここでは16座をリストアップしていますが、いづれの山も森林限界がなく、頂上は眺望が少なく家族と登っても大いに楽しめると登山であるとは言い切れる山は少ないです。この記事でおすすめしたいのは大石林山と、沖縄本島でも山の多い本部町(美ら海水族館があるエリア)で楽しめる山の中にある珍しい龍宮神巡りを紹介します。
家族と楽しむ登山・ハイキング『大石林山』-石灰岩とガジュマルの景観が見どころ
大石林山は沖縄本島のやんばる国立公園のさらに北に位置しています。北に進んでいくにしたがって、森が濃くなる自然豊かな場所にあります。那覇市内からは約110kmの場所に位置しています。
大石林山へ入山するには、大人1200円、子供550円の料金が必要になります。中に入るとすぐにシャトルバス乗り場があり、乗車することで約5分ほどでチケット売り場からコースの中心となる精気小屋へアクセスすることができます。
精気小屋からは4つのコースが枝分かれしており、足腰の弱い方には段差が少ないバリアフリーコースがおすすめです。できれば約1時間かけて全てのコースを歩くのがおすすめです。
奇岩・巨石コースは2億5000万年前の石灰岩層が隆起してできた世界最北端の熱帯カルスト地形を体感することができるコースで、様々な岩の造形美を楽しみながら歩くことができます。
途中美ら海展望台コースに合流するので、ここから頂上にアクセスすることで、切り立った岩が林立する絶景を楽しむことができます。美ら海展望台からは、天気が良い日は鹿児島県の方まで一望することができます。
約30分景色を楽しみながら歩いているとバリアフリーコースに合流します。ここには石灰岩が雨水などにより侵食され鋭く尖ったピナクルという地形を楽しめたり、夫婦で触れると家族の絆を強くすることができると言われている夫婦岩があったりと、ゆっくり歩きながら楽しむことができます。
精気小屋へ戻るとチケット売り場まで、ガジュマル・森林コースを歩いて帰りましょう。このコースの見どころは何といっても日本最大級の巨大ガジュマルです。巨大なガジュマル以外にも6万本のソテツ群落、亜熱帯の木々が密生する森林浴を楽しむことができる約30分のハイキングコースです。
岩に神が宿る龍宮神『北ぬ方御嶽』
沖縄にはやんばる国立公園と呼ばれる、国内最大級の亜熱帯照葉樹林が広がる自然豊かなエリアですが、実は美ら海水族館が位置する本部町もまた沢山の森が広がる、アクセスしやすいエリアです。
この場所は登山することができるスポットが多くありますが、この記事でおすすめしたいのは北ぬ方御嶽です。沖縄本島の旅行ガイドブックにもあまり取り上げられていない穴場スポットで、とにかく人が少ない静かで神聖なスポットです。
北ぬ方御嶽は本部町のカルストの岩で、2億4千万年前に隆起した岩で、最も古い歴史を持つ地形だと言われています。これが理由で聖なる山、聖域と伝えられています。このカルストの大地には「農業・漁業・観光産業」、「医療」、「商売」、「学問」、「芸術」、「縁結び」、「子宝」、「家庭繁栄」、「スポーツ」など、それぞれの役割を持った神々が降臨し自然体の神様として鎮座されていて、目の前にするとたくさんのエネルギーを頂いてるような気持ちになります。
沖縄でおすすめの世界遺産めぐり
沖縄は琉球王国のグスク及び関連遺産群としてユネスコの世界文化遺産に登録されています。琉球文化の象徴であるグスクと呼ばれるお城は、非常に独特な景観美があり、450年にわたって存在した琉球王国の文化をうかがい知ることができる貴重なスポットです。
沖縄本島は非常にコンパクトなので、レンタカーを借りることで全ての世界遺産を巡ることも難しくありません。沖縄の世界遺産といえば「首里城跡」と考える方も多いと思いますが、それ以外の今帰仁城跡、座喜味城跡、中城城跡などは、当時の面影をそのまま残す貴重なスポットで、お城からは沖縄本島の街並み、綺麗な海を眺めることができます。
沖縄でおすすめのグルメスポット-定番から穴場まで
沖縄に来たら是非食べてもらいたいグルメスポットを紹介します。沖縄のガイドブックに紹介されている定番スポットから、実際に巡ってとても感動した穴場スポットまで紹介します。
本当では味わえない沖縄ならではの赤身肉ステーキ
沖縄で有名なグルメの一つにステーキがあります。中でも有名なのがジャッキーステーキハウスとステーキハウス88です。どちらのステーキハウスも英語と日本語が入り混じっていた時代を思わせる独特な雰囲気が特徴です。おすすめはステーキハウス88で、おすすめの理由は県内に11店舗あり、比較的スムーズに入店することができます。ジャッキーステーキハウスは非常に雰囲気がありますが平日でも非常に混雑しています。
様々な味を楽しむことができるソーキそば巡り
沖縄のソバは小麦粉100%に、かん水(塩化ナトリウムなどの塩分を含んだ水)で作る沖縄固有の麺で、この麺で作ったソバの代表的なものに、沖縄そばとソーキそばがあります。沖縄そばは、そばの上に三枚肉がトッピングされていて、ソーキ(スペアリブ)がトッピングされているものを指します。
どこに行っても同じ味はなく、お店によって様々な工夫が凝らされています。旅行日数が多ければ是非ソーキそば巡りを楽しむのもおすすめです。ソーキそばは地元の方にも大変愛されているグルメで、人気のお店は混雑していることが多いですが、回転も早いので待ち時間はそんなにかかりません。
入店は早めがおすすめキャプテンカンガルーハンバーガー
沖縄はハンバーガーもとても美味しいです。特におすすめなのが、キャプテンカンガルーで肉厚のパテは食べ応えがありお店もとてもおしゃれです。非常に混んでいるのでランチタイムをずらして入店を考えている人も多いようで、パテがなくなると閉店してしまうことも踏まえて、時間調整するようにしましょう。
沖縄の美味しいものが盛りだくさん『紀ノ川食堂』
美ら海水族館にアクセスする途中にある紀ノ川食堂はジーマーミ豆腐、お刺身、マース煮、グルクンの唐揚げが特に美味しくいただけます。何を食べても美味しく、しかも安い! 少し時間をずらして入店するのがおすすめです。終了時間は18時半なので早めの晩御飯におすすめです。